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我々が答えを出すしかない民主憲法下の象徴天皇のありかた
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2017-11-25 天木直人のブログ
きょう11月25日の読売新聞の連載「退位へ 残された課題B」を読んで驚いた。
天皇陛下は退位された後、慰霊の為に初訪韓されるのではないか、という噂が消えないというのだ。
なぜそのような噂が消えないかというと、退位に伴い誕生する「上皇」像をめぐって、誰も答えられないからだ。
答えられないのは象徴天皇としての公務だけではなかったのだ。
その読売新聞の記事は次のように締めくくっている。
「公的行為は陛下の意志に基づくとはいえ、『政治的な影響を持たない』など、一定の線引きがあった。だが、上皇の活動にも同じ線引きは当てはまるのか、政府がどう関わるのか、詰めるべき点は多い。象徴天皇下で初となる上皇像を巡る議論は避けて通れない」
今上天皇はみずからの生前退位という形で、われわれ国民に、民主憲法下の天皇制について、大きな問題を投げかけられたのだ。
いま我々は戦後政治の大きな転換期にある。
この問いかけに答えを出すのは決して政府ではない。
われわれ国民でなければいけないのである(了)
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