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2017年11月22日 「ジャーナリスト同盟」通信
<中国人に嫌われる消費税>
安倍・自公内閣が続いてゆくと、日本はどうなるか。福田康夫元首相がいうように「日本は破滅する」ことになる。なぜなら10%消費税に耐えられる国民は1%+αなのだから。これは脅しではない。多くの国民は10%消費税に耐えることが出来ない。日本旅行する中国人の一番嫌いなものは、この消費税である。庶民大衆から略奪する税金が、中国には存在しない。
<金持ちから税金を取る中国>
中国では、年金生活者から健保とか介護とかの税金はない。庶民生活はかなり楽である。つい食料品を買い込んで、食べ過ぎて太る成人男女が目立つ。
むろん、庶民から収奪する税金はない。高級品は高い。外国の車はべらぼうに高い。それでも、という金持ちが増えている。要するに、金持ちから税金を取っているのである。
中国では、消費税導入は考えられない。仮に、安倍のような政権が誕生して、強行しようとすれば、庶民は日本人のように子羊ではない。怒り出して、政府を転覆させるかもしれない。
「自由がない窒息するような中国」と誤解している日本人、特に右翼の面々がいるようだが、普通に生活していると、そうしたことは全くない。むしろ、その反対である。
<日本では果物・野菜が高くて買えない>
10年ぶりに日本で生活している中国人の驚きは、何よりも「物価高」である。
「高い、高い。本当に物価が高い。それでいて8%消費税。もし10%になったら、生活するのは困難だ」と感想を述べている。「中国でこんなに物価高だと、暴動が起きる。日本では起きないのが不思議」という。
この中国人は、スーパーマーケットに入っても、果物は一瞥するだけで、通り過ぎる。ハナから「手が出ない」と信じ込んでいる。むろん、野菜にも手が出ない。少し遠方のスーパーに行くと、まとめ買いの野菜が割安なので、それを購入する。
「日本人の食生活の欠陥は、野菜が少ないこと、果物が少ないことだ。健康に良くない。ビタミン・ミネラル不足と成人病に因果関係がある。それだけではない。対症療法の西洋医学も問題。漢方は体全体を調整して健康を維持するものだから、漢方にもっと目を向けるといい」などと日本問題を診断している。
この診断は正しい。
<政治腐敗を裏付ける貧困層の増加>
中曽根バブルで浮かれた日本は、バブルが崩壊するや、右下がりの経済へと落ち込んでゆく。経済大国の地位を失い、人々は不安の日々を送っている。労働環境が一変した。特に小泉内閣から、労働者は風に舞うゴミのように軽い存在になってしまった。
税収の悪化を消費増税と国債発行でやりくりしてきたのだが、10年ぶりの日本で「目立って増えてきた貧困層」が気になるという。
「私の近くには70代の老夫婦、息子夫婦の4人が、日曜もなく働いているのに驚かされる。どうして、こんなに落ち込んでしまったのか。やはり原因は政治・腐敗政治と関係があるのだろうか」と分析する。政治無関心というよりも、政治が嫌いな中国人であるが、昨日はラジオから流れる国会質問戦の一部を聞いていて「中にはまともな議員もいるようだ」と打ち明けた。
<豪邸住まいの主婦も安物買い>
先日、我が家にかつては優雅な生活を送っていた太りすぎのおばさんが、妹と一緒に訪ねてきた。夫妻で今も建築関係の仕事をしている。
「今は本当によくない。買い物をするにも、どこの店が安いか、目を皿のようにしている。仕事をしても金をくれない、不渡りを食うこともあり、仕事は大変」
横合いから「自公体制をぶっ潰すしかありませんよ」と茶地を入れてみた。すると彼女は「いつも公明党に入れて、と頼まれて」といって言葉を濁して、大笑い。
彼女に公明党支持を訴える夫人には、大学の教員をしている息子がいる。息子は今回、母親に対して「お母さん、僕には二人の男の子がいるので、自公で改憲させられると、将来の息子があぶない。もう公明党には入れないよ。今度は立憲民主党に入れた」と電話してきたという。
息子は数学の博士である。政治にはうといのだが、ついに自公の正体を見抜いたのだ。自立してくれたのである。創価大学の学生も覚醒しているのかもしれない。
筆者は北京の清華大学での講義の折り、創価大学の留学生の意気消沈ぶりな様子を、日本人留学生から聞いている。安倍・自公5年の罪は、創価大学やその留学生、OBへと影響は膨らんでいるのである。
安倍の腰ぎんちゃくとなって、公明党創価学会を安倍・日本会議に身売りさせた太田ショウコウの罪は、本当に重い。「太田の懐が気になって仕方ない」という政界雀も増えてきている。木更津の戦争遺児が「太田は裏切り者」と断罪したのは、2014年の春のことである。やくざの歯牙にかかる前だった。
<消費税を廃止して財閥・宗教・医療・教育に課税せよ>
このさい、日本は自公体制を打倒するほかない。来年の参院選で自公を叩きのめすのである。
野党が一本化すれば実現する。与党は野党分断で勝利を手にしようとするが、そろそろ野党も覚醒して消費税ゼロ、財閥の内部留保金400兆円に課税する。宗教・医療・教育の優遇策を外して、真っ当に課税すれば、消費税はいらない。
憲法に反する軍拡予算を、本来の専守防衛予算に大幅削減するのである。
金持ちから税金は取るものだ。これこそが善政というものだ。自公打倒を声高に叫ぶことである。原発も嘘と買収の五輪もいらない。護憲リベラルの政権で、日本は健全な庶民のための政治が実現するだろう。
<家庭菜園で乗り切った2017年>
我が家の防衛策は、家庭菜園に特化した晴耕雨読の生活である。年金生活者に訴えたい。地方の空き家に住んで、近くの畑を借りて野菜を作るのである。健康にもいい。至福の時間もできる。
自然と仲間が出来る。出来た野菜を兄弟や知り合いにあげると、今度は反対給付の恩恵にあずかることが出来る。昨日は兄から細長い真っ白な大根と里芋が届いた。野菜作りに真剣な波多野さんからは、立派過ぎる生姜をいただいた。弟は、ダイコンやミカンである。近くの組長からパンと柚子ジャムである。妹からおいしい薩摩芋だ。今夏の果物は、弟の西瓜でやり過ごした。
我が家の生産物は、最近はカボチャと唐辛子、その前はミニトマトである。庭先の柚子である。恩師の宇都宮宅にも送ると、高価な焼きのりが届いた。医療事故で泣いているK子さんは、自宅で採れた、実においしい柿を送ってくれたので、昨日柚子を送った。気づかされることは、宅急便の値段が跳ね上がったことである。郵便局が知恵を出して、安い宅急便を発足させてはどうか。
20年放置してきた庭から、春には竹の子・フキノトウ・フキそして茗荷が採れる。ブルーベリーも少し採取できた。いまも若いフキが採れたので、兄と弟に持参した。柚子ジャムも。
今朝今年初めての霜が降りた。庭先の菜が柔らかくなる季節である。
2017年11月22日記(政治評論家・日本記者クラブ会員)
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