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竹下から石破への「苦言」/政界地獄耳
https://www.nikkansports.com/general/column/jigokumimi/news/201711150000253.html
2017年11月15日10時0分 日刊スポーツ
★13日、自民党元幹事長・石破茂は都内で開かれた自身の政治資金パーティーで、「次代につけを回さず、今やらねばならぬことをやり遂げよ、という天の啓示だ」、「本当にやらなければならないことは何なのか。きちんと答えを出す」とあいさつ。来年秋に行われる自民党総裁選を前に、なんとも歯切れが悪かった。党内には石破の優柔不断さを憂う声や、メンタルの弱さを「総理・総裁の器か」と不安視する声もある。
★リーダーシップを発揮すれば独裁と呼ばれ、協調・融和路線にかじを切れば、リーダーシップが足りないといわれる政界。首相候補が小粒になったのか、政界全体が権力闘争というより、穏やかな戦いになったのか。その意味でもほかの首相候補も含め、「何か足りない」と感じているベテラン議員は多い。
★このパーティーであいさつに立った自民党総務会長・竹下亘は、石破が元竹下派であったことを念頭に話した。「(石破派の)20人は少ない、大派閥に勝てないんじゃないかと言われますが、私は必ずしもそうではないと思います。相当昔の話になりますが、私の兄の竹下登が当時の最高実力者であった田中角栄先生に、いわば歯向かうつもりで集会を開いたのが20名の同志。そこから総理への道をスタートさせました。多少、苦言を呈させていただきますと、『何年干されてもやるぞ』という熱気を、その20人に私はまだ感じておりません」。
★この発言は政界で波紋を広げる。「覚悟が足りない、腹を決めろ」とも聞こえるし、「石破だけじゃなく、派閥のメンバーも党内を走り回れ、そうすると各派閥も聴く耳を持つぞ」とも聞こえる。田中角栄の木曜クラブで勤務したこともある石破は、鳥取・島根の田中・竹下系が手塩にかけたことも起因すれば熱烈なエールにも思えるが、石破にはどう聞こえたか。(K)※敬称略
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