http://www.asyura2.com/17/senkyo235/msg/590.html
Tweet |
NHKの安倍政権「御用聞き」報道反対デモに、一部NHK関係者が「賛同」の異常事態
http://biz-journal.jp/2017/11/post_21324.html
2017.11.11 文=林克明/ジャーナリスト Business Journal
夜の風景 この日のサイレントデモでは、NHK職員とおぼしき人が参加者に声をかける場面も見られた。参加人数が多かったデモより注目されていたのが印象的だった。
「森友疑獄・加計疑獄」を隠すための衆議院解散・総選挙が終わり、11月1日から特別国会が始まった。日程や質問時間の都合もあり、野党がどれだけ追及できるかは疑問だが、同時にどれだけNHKが国会情勢を報道するかも注目のひとつだ。
公共放送にもかかわらず、重大な委員会の中継をすっぽかすなどの過去の“実績”を忘れるわけにはいかない。
そんななか、11月2日午後7時から8時30分の間、東京渋谷のNHK放送センター前で、同局の報道姿勢に対する抗議と職員への励ましが入り混じった小さなデモがあった。
「NHK職員頑張れ!」「島田解説員 降板させろ」「官邸圧力に屈するな」などと書かれたプラカードを掲げて立つスタンディングだ。このほかに「公共放送の使命を果たせ」「NHK職員立ち上がれ」「国会中継してください」と書かれた紙もあった。参加者は5人で、すぐそばでじっと見守る2人の若者の姿もあった。
政権、特に第2次安倍政権成立以降の“御用聞き”のようなNHKの報道に対する厳しい批判は、相変わらず日本各地で起きている。とりわけ2015年夏に制定した、明らかに憲法違反の安全保障関連法に対する危機感は強く、一方的に安倍政権に有利な報道を続けるNHKに対しては、怒りが渦巻いていた。
その当時もNHK批判のデモが起こり、大勢の人がNHK放送センター前に詰めかけた。まるで国会前のデモの熱気が、そのまま移ったかのようだった。それに比べて今回のデモは、まったく静かでハンドマイクによるスピーチすらもない。
筆者は当時からNHKの報道を批判するデモを取材し、今回が4回目になる。ところが、これまでで一番参加者が少なく声も上げないのに、NHKに出入りする人々がプラカードに注目する割合が一番多かったのだ。かつてのデモが、少なくとも表面上は無視するように通り抜ける人々が多かったのと、明らかに違いがあった。
■デモ参加者に「ありがとうございます」と声をかける人も
今回、デモをインターネットで呼びかけたのは、30代女性の大福さん(仮名)だ。安保法制反対運動が激しく展開されていた15年夏にNHK抗議デモを呼びかけた人物だ。今回、再びデモを呼びかけた理由を、大福さんはこう語る。
「今回、デモをやろうと思った理由はいろいろあります。元文部科学省の前川喜平さんががんばっていること、(記者会見で菅官房長官に何度も質問して追及した)東京新聞の望月衣朔子記者の講演会に行って、彼女のジャーナリストとしての姿勢や彼女がモットーとするガンジーの言葉に心を動かされたことです」
ちなみに、ガンジーの言葉とは、次のようなものだ。
あなたがすることのほとんどは無意味であるが、
それでもしなくてはならない。
そうしたことをするのは、
世界を変えるためではなく、
世界によって自分が変えられないようにするためである。
昼の風景 安保法制で安倍政権寄りの報道をしていたときに抗議に集まった人たち(2015年夏)
さらに、映画『ダンケルク』(ワーナー・ブラザース)の、民間人が民間の船で兵士たちを助けに行くシーンで語られた「今、動かないと本土にドイツが襲いに来る」という台詞に動かされたという。今、動かないともっと悪化すると思ったわけだ。
参加者が無言で立っていると、NHKの中から出てきたスーツ姿の男性が「島田解説員 降板させろ」というプラカードを見て、「どうして島田さんを降板させるの?」と聞いてきた。プラカードを持つ女性は「自民党寄りだからです」と答えた。
解説員であろうが、どの政党を支持するかは自由だし、どのような意見を持つかは自由である。だが、テレビ番組の『日曜討論』で、進行役という役割にもかかわらず島田敏男解説員が自民党寄りに誘導していると批判して、参加者は「降板させろ」というプラカードを掲げていたのだ。
それから10分ほどすると、カジュアルな服装をした人がNHK敷地内から出てくるなり、デモ参加者に向かい「ありがとうございます」と声を掛け、信号を渡って去っていった。
これまで4回のNHK抗議デモをかなり詳細に見てきたが、NHK関係者(職員か否かは不明)とみられる人物がデモ参加者に「ありがとうございます」と声を掛けるのを見たのは初めてである。
■NHKの幹部の“良心”に伝わるのか
デモに参加した男性は、「今度こういうデモをやるなら、自分が気に入って評価する番組名を書いたプラカードを掲げるのもいいかもしれない」と語った。今回、批判とともに「NHK職員頑張れ!」と訴えた背景には、今夏に放送された一連の『NHKスペシャル』がある。
8月13日 『731部隊の真実〜エリート医学者と人体実験』
8月14日 『樺太地上戦〜終戦後7日間の悲劇』
8月15日 『戦慄の記録〜インパール』
これらは、いずれも優れたドキュメンタリーとして評価する声が多く、参加者たちはこのような番組をもっと制作してもらいたいという思いを抱いていた。だからこそ、官邸の介入に屈する姿勢を批判するだけでなく、職員らの奮起を促したわけである。
しかし、ここ最近の報道を見ると、北朝鮮の脅威をことさら煽り立てるような内容が多い。11月5日から数日のドナルド・トランプ米大統領訪日に関する報道にしても同様だ。武力行使も辞さずというトランプ大統領に対し、世界首脳の中でただひとり、アメリカの対応を全面的に支持すると表明した安倍首相に対する批判的な解説・報道はほとんどない。
アメリカが軍事行動を起こせば、直接的に被害を受ける韓国の反応は違うといった趣旨の報道はしている。それを指摘するなら、日本も重大な被害を受けることも視聴者に伝えるほうが、日本の公共放送としては重要ではないのか。
ようやく特別国会が開会した。2つの疑獄追及についての報道をきちんとするか否かも、今後のNHK報道を見極めるポイントだ。
今回の“静かな小さいデモ”の背景には、NHKに対する批判と期待が入り混じった感覚を持つ多くの人々がいる。その思いは、果たして番組内容に決定権を持つNHK幹部の良心を動かすのだろうか。
(文=林克明/ジャーナリスト)
NHKの安倍政権「御用聞き」報道反対デモに、一部NHK関係者が「賛同」の異常事態… pic.twitter.com/KMF6Vnrdnx
— ike1962 (@8icsRtq8Pz2NoMi) 2017年11月11日
NHKの安倍政権「御用聞き」報道反対デモに、一部NHK関係者が「賛同」の異常事態(ビジネスジャーナル)4回のNHK抗議デモをかなり詳細に見てきたが、NHK関係者(職員か否かは不明)とみられる人物がデモ参加者に「ありがとうございます」と声を掛けるのを見たのは初めてである。https://t.co/pCabGbt96v
— teru(テル) (@teru_lefty) 2017年11月10日
NHKの安倍政権「御用聞き」報道反対デモに、一部NHK関係者が「賛同」の異常事態 https://t.co/5IjlrqVRlu @biz_journalさんから
— らんまるらんま (@yosutebito_910) 2017年11月11日
CIAやNSAだけでなくNHKにも良識派は少ならず居る。でも今のNHKでは大っぴらに表明すると消されるからね(笑)
▲上へ ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK235掲示板 次へ 前へ
投稿コメント全ログ コメント即時配信 スレ建て依頼 削除コメント確認方法
▲上へ ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK235掲示板 次へ 前へ
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。