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日本の核兵器廃絶決議案は米国と調整ずくと暴露した山田孝男
http://kenpo9.com/archives/2780
2017-10-30 天木直人のブログ
日本が国連に提案した核兵器廃絶決議案がすこぶる評判が悪い。
それもそのはずだ。
今度の核兵器廃絶決議案には、ノーベル平和賞の対象になった核兵器禁止条約への言及はなく、また、従来の「あらゆる(ANY USE OF)核兵器使用」を単なる「核兵器(THE USE OF)使用」に後退させている。
そのあまりの対米従属ぶりが目に余るからだ。
いくら、採択に参加した175カ国中144カ国という大多数の国が賛成したからといって、これまで賛成してくれた23カ国が参加しなかったなどということは、前代未聞の外交敗北だ。
ところが、「日本の核外交は卑屈か」という見出しで、外務省を擁護している記事を見つけた。
きょう10月30日の「風知草」で山田孝男特別編集委員がそう書いている。
安倍首相と会食を重ねる御用記者だから無理もない。
小泉元首相の脱原発をいち早くスクープインタビューして、その後小泉元首相と一緒になって脱原発を唱えている山田氏だが、それはあくまでも自分を売りつけるためでしかなかったことを、いみじくも告白したようなものだ。
しかし、私がこの「風知草」で驚いたのは、山田氏が次のように書いていたことだ。
「・・・米国と相談ずくの調整に違いないが、日本政府が核禁条約を敵視しているわけではない・・・」
当たり前だろう。
唯一の被爆国がなぜ核禁条約を敵視しなくてはいけないのか。
米国への配慮がすべてである。
それにしても、国連決議案文を米国と調整ずくに違いない、とは何事か。
勝手な推測で、このような事を新聞紙上に山田孝男氏が書くはずがない。
これは、外務官僚か、安倍側近政治家からの伝聞に違いない。
核兵器廃絶の国連決議案まで米国と調整して起草する日本。
外務省はここまで劣化してしまったのかと、暗澹たる気分にさせられた山田氏の「風知草」である(了)
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