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今度は枝野が政治の寛容さを見せるとき/政界地獄耳
https://www.nikkansports.com/general/column/jigokumimi/news/201710260000187.html
2017年10月26日9時54分 日刊スポーツ
★野党が動き始めた。24日、参院民進党の議員総会で参院議員会長・小川敏夫は「前原も前提が崩れたと言っている。参院がこぞって希望に行くという話は、する必要がなくなった」とし、様子を見る。2年後の参院選の行方が心配なだけに参院は慎重だ。27日には民進党両院議員総会が開かれ、方向が決まるだろう。ポイントは2つある。(1)11月1日の首相指名選挙で民進党参議院、希望の党、民進から無所属で出馬して当選した議員の面々は、誰を指名するのか(2)年内に無所属議員、希望の党離党組、立憲民主党の面々は新党を立ち上げて合流するのか、それぞれでいくのか。
★共産党は立憲民主党に前のめりだ。候補者を降ろして立憲の候補を支援した自負が、野党共闘の旗としてある。一方、社民党党首・吉田忠智は「立憲民主を軸に、社民も共産も協力したい」とするものの、幹事長・又市征治は希望に対して「そういうところとやったって、共闘にならない」と切って捨てる。立憲民主党代表・枝野幸男は勝因と方向について「数合わせの政治とは異なる位置に旗を立てたことだ。権力ゲームとは距離を置き、国民目線という軸を守りながら進めていく」としている。
★その意味では連合会長・神津里季生は「党は2つに割れたが、本来は大きな塊として維持されるのが参院選にとってベストだ」と、なお関与を示唆した。希望に乗っかった神津は、発言を控えるべきだ。ただ枝野の孤高の立ち位置も、希望の党代表・小池百合子の排除の論理と変わらない。巨大与党に対峙(たいじ)することは数合わせでも権力ゲームでもないが、野党第1党の役割でもない。いまこそ政治の寛容さを見せる時ではないのか。(K)※敬称略
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