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14日午後のJR新宿駅周辺は人、人、人であふれた。枝野演説。私は甲州街道の陸橋に陣取った。
みんなが言いたかったことを枝野が代弁してくれた!
http://blog.livedoor.jp/akgrs130/archives/19388105.html
2017年10月14日 半歩前へ
近年、これほど聴衆の心をとらえた演説があっただろうか?枝野幸男のひと言一言に人々が共鳴し、大きな拍手が沸いた。言葉の持つ力を実感した。感動して枝野の言葉に涙する聴衆がいた。みんなが言いたかったことを枝野が代弁してくれた。
14日午後2時から東京・JR新宿駅東南口広場で開催した立憲民主党の演説会。
以下は枝野代表の訴えである。ICレコーダーに録音したものを書き起こした。 (その1)
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立憲民主党を立ち上げてまだ10日ほどしか経っていません。こんなにたくさんの人に集まっていただき、立ち止まっていただき感無量です。
受け止め切れていない国民の声がある。それを受け止める旗を掲げなければならない。そんな思いで新しい旗を掲げました。右とか左とかではない。右でも左でもない下からの新しい旗を掲げた。
アベノミクスは強いものをより強くする。豊かな者をさらに豊かにする。
その結果としてますます、格差が広がっていないのか?
そのことで、社会が分断されていないのか?
これで本当に、私たちの未来が切り開けるのか?
強い者をより強くすれば、そのうちその豊かさが隅々まで行き渡る。上から引っ張り上げる。私は一概に間違いだというつもりはない。かつて日本の戦後復興、高度成長の時代、確かに当時の輸出産業は安かろう、悪かろうだった。でも、たくさん作ってたくさん世界に売って、日本は今の豊かさを作り上げてきた。
でもその時代は「一億総中流」と言われる分厚い「中間層」と言われる、そんな日本の社会でした。べらぼうなお金持ちも少ない。べらぼうに貧しい人も少ない。だからこそ、日本はお互いに支え合って、今の日本を作り上げてきたと私は思う。
安倍さんはその、過去の成功体験を、輸出企業を儲けさせれば、株価をつり上げれば、景気はよくなるといまだに勘違いしているではないか?
でももうあれから(安倍政権は)5年経っている。現実には企業が溜め込んでいる内部留保は過去最高(400兆円)になった。株価は2倍になった。でも、分断が進んでいる。もう時代に合わない。あれはまだ日本が右肩上がりで人口が増えていた時代。だから強いものから引っ張り上げれば、社会全体が豊かになった。
しかし、21世紀の今の日本には新しいモデルが必要だと私は思う。少子高齢化が進み、人口が減っていく中で、先輩世代が残してくれた豊かさをしっかりとこの国の中で分かち合って回していく。これが21世紀の日本の社会だ。
格差が拡大し、年収が100万、150万円、いつクビになるか分からない非正規雇用。国内で若者の自動車離れが進んでいる。当り前だ。ローンも組めない若者をたくさん作って、自動車が売れるはずがない。
少子化に歯止めがかからない。保育所の問題も深刻だ。非正規で、いつクビになるか分からない100万、150万円で結婚して、家庭を持って、子どもを身ごもらせて、こんな夢すら持てない若者が増えて、どうして人口減少に歯止めがかかるのか?
ただでさえ人口が減っている。若者の数が減っている。これからの社会を誰が支えて行くのか?
数が減っている若者の中で、ローンを組んで借金しないと進学が出来ない。そう言う若者が30年前、40年前に比べて明らかに、圧倒的に増えている。
親が、生活が苦しいので、読み書きソロバン。最低限の社会性。そうしたものすら身につける機会がなく、義務教育を終える子どもたちが増えている。誰が日本の社会をこれから支えて行くのか?
意欲がある、能力がある子どもたちが、ちゃんと学ぶ機会を作る。これで日本の社会の未来をきり開けるのではないですかみなさん。
格差は、貧困は、当事者の問題だけではない。社会の活力を奪う。景気の足を引っ張る。社会全体の問題だ。貧しい人たちが厳しい中で頑張っている暮らしを下支えして押し上げる。そのことによって、社会全体が押し上げられる。下からの、暮らしからの、経済再生を私たちは目指していく。
安倍さんは規制緩和、自由な競争を煽る。そして自己責任を強調する。でも、自由な競争のためには公平・公正なルールがなければいけません。公平・公正なルールを守らなければいけない。これが政治の役割ではないか?自由にすればいいんだ、自由にすればよくなるか?政治の責任殺しではないか。
確かにわれわれは、最後は自己責任かも知れません。でも自己責任だけで、自分の力だけで一生暮せる人が何人いますか?いつ病気になるか分からない。いつ事故に遭うか分からない。
今は、会社の経営状況がいいと思っているが、世界の経済状況を受けていつ、倒産するかも分からない。誰でも歳を取れば身体が弱って、若い時と同じようには働けない。自分の力だけではどうにもならない時がある。そんな時に必要なのが政治じゃないですか?その政治が自己責任を煽(あお)るー。責任回避以外の何ものでもない。
具体的な話を2つ。
1つは、労働法制。
30年前、派遣労働と言うのは、手に職を持った特別な技術を持った、どちらかと言えば恵まれた人にだけしか認められていなかった。それが「規制緩和」ということでドンドンドンドン非正規を増やす派遣法を緩めてきた。それが今の日本社会だ。
その前にやることがある。サービス残業をなくす。ブラック企業をなくす。残業代ゼロ法案。安倍政権が圧勝すれば残業しても残業代を払わないという法案が出来上がっていく。やるべき方向が逆だ。
長時間労働を規制する。そして、派遣法を(緩和するのではなく)段階的に強化していく。働いたら、ちゃんと給料がもらえる。働くというのは、希望すれば正社員で働けるという、30年前には当たり前だったまっとうな仕組みを取り戻そう。
その2に続く。http://blog.livedoor.jp/akgrs130/archives/19410932.html
草の根からの「底上げ社会」へ変えていこう!
http://blog.livedoor.jp/akgrs130/archives/19410932.html
2017年10月15日 半歩前へ
10月14日にJR新宿駅東南口広場で開催した立憲民主党の演説会。枝野代表の訴えである。ICレコーダーに録音したものを書き起こした。 (その2)
保育所が足りない。土地や建物の問題はあります。でも保育士さんを集めるのが大変なんです。命のかかわる、責任が重い仕事。重労働。でも賃金が安いから人が集まってくれないんです。長く続けることができない人が多いんです。
需要があって供給が足りなければ値段は上がる。保育士さんも介護職員も足りないならば、賃金が上がらないと本当はおかしいんです。何がこんなおかしなことを起こしているんでしょうか?介護も医療も保育も、全部公、政治が決めているんです。
政治がそこにどれぐらい公のお金を回すのか?それが足りないから、需要があるのに給料が払えないで、人が集まらなくて、保育も、介護も、人手不足で、安心ができない社会になっているんじゃないですか。こうしたところに限られた予算、財源をしっかりと回していきましょう。
介護の職員も、保育士さんも低賃金です。生活カツカツです。給料が上がれば、上がった分はほぼ全額消費に回って、消費を拡大させることにつながるんです。給料が上がって、人が集まってくれば、需要はたくさんある。ですから、新しい仕事、職場がどんどん生まれて雇用を改善させるんです。
そして老後や、子育ての安心につながって、社会と経済を循環させていくんです。こうした下からの、草の根からの、底上げの社会へ、私たちは変えていきたい。
憲法によって権力は委ねられている。自分の権力の基になっている憲法を、自ら守らない。これでは権力の正当性がありません。
安保法制、集団的自衛権。平和の問題としても深刻です。でも私はそれ以上に、この立憲主義の観点から許してはいけないと思っています。集団的自衛権は行使しない。自衛隊では海外では戦争をしない。あくまでも領土、領海が攻められたときだけだ。
この解釈は、歴代自民党政権が自ら作ったルールであり、それを歴代積み重ねてきた。これが安保法制によって、全く合理的、論理的な根拠なくひっくり返されたんです。
権力を縛っているルールを、権力自ら破ってしまっては、その権力に正当性はありません。こうした政治を許してしまっていいのか?これまでの政治は勘違いしている。国民を統治する対象だと思っているんじゃないでしょうか。
だから、森友、加計、自衛隊のPKO日報問題。中身も問題だけれども、「国民に情報なんか知らせなくていいんだ」「選挙の時に何とか乗り切れればいいんだ」−。国民に知らせない。隠す、ごまかす。それで乗り切れればいいんだという、そんな政治になっているんじゃないでしょうか。
本当の民主主義というのは、みんなで相談してみんなで決める。これが本来の民主主義ではないですか。
1億2000万全ての人の意見が一致することはありません。だから、みんなで相談をしたけれども、でも最後は多数決で決めなければいけない。その最後の、最後にあるのが多数決です。
でも数を持っているから、国民に知らせなくていい。説明しなくていい。反対意見は切り捨てる。これは本当の民主主義ではありません。
こんな上からの政治だから、国民の政治離れ、政治不信が高まっていて、社会を分断しているんじゃないでしょうか。
強いリーダーシップと言えば聞こえはいい。
即断、即決も必要なときがある。しかしながら、もっと、もっと、草の根の声に耳を傾けて、国民と一緒に歩む民主主義に、これからの日本は進んでいかなければいけない。
なぜなら、価値観が多様化しています。一億総中流と言われていた社会が壊れて、都市と地方、豊かな人とそうでない人、高齢者と若者、本当に私たち一人ひとりの価値観、生活の実態が多種多様に分かれています。
そんな中で誰かが、一握りの人だけでエイヤッと決めてしまう。多くの人はそこから疎外をされている、こんな遠心力の働く社会が、本当に活力ある社会になりますか?
多種多様な意見を、いかに求心力を持って社会の絆をつなげていくのか。それこそが政治のやらなければならないことじゃないのか。だとしたら、「みんなで作る民主主義」にしなきゃいけないんだと私は思います。
10月2日に立憲民主党を立ち上げました。多くの皆さんに背中を押していただきながら「選択肢がない」「このままでは困る」という声をたくさん頂きました。立憲民主党を作ったのは、枝野ではありません。私を背中から押してくれた国民の皆さんが立憲民主党を作ったんです。立憲民主党はあなたです!
一緒に、日本の本当の意味での「支え合い」、そして困ったときに寄り添う、互いの違いを、多様性を認め合う。そんな社会を作っていくために、一緒に歩きませんか。一緒に前に進みませんか。
私はここで、「海江田さんに、長妻さんに、小選挙区では投票してください。比例代表は立憲民主党に投票してください。」と言うべきなのかもしれません。でも私が皆さんに訴えたいことは違います。
一緒にこの新しい民主主義の第一歩を、そのことを踏み出す選挙を、一緒に戦ってくれませんか皆さん。
皆さんの周りにはたくさんの人が、どうせ政治なんて、どうせ変わらない、諦めている人が、遠くに距離を置いてしまっている人たちが、たくさんいるんじゃないでしょうか。
そうした皆さんに、一人でも二人でも声を掛けて、「諦めちゃいけないんだ」。今動くことで、自分たちも参加して一緒に作る本当に草の根からの民主主義を、第一歩を踏み出す戦いに、一緒に加わろうよと、一人でも多くの皆さんに、皆さん声を掛けていただけませんか。
この二人はまあいい方だと思うんですが、うちの東京都下でも、若い新人あるいは元職の仲間。金はないわ、組織はないわという中で、厳しい選挙を戦っています。お時間に余裕のある方は、30分でもいい。1時間でもいい。
そうした事務所に顔を出していただいて、一緒に証紙を貼ったり、ビラを折ったりしいただけませんか。
この戦いは、枝野幸男の戦いにしてはいけないんです。立憲民主党の戦いにしてはいけないんです。
この2017年の選挙から日本の民主主義が、新しいステージへ一歩を踏み出した。その大きな一歩を踏み出す、そんな戦いにしたいと私は思っています。
厳しい道だと思っています。しかし。これだけの人が、こんなに短期間で、私たちに期待をしていただき、注目をしていただいています。私たちも、全力で戦います。
でも、一緒に、皆さん戦いましょうよ。
日本の民主主義を、次のステージへと踏み出させましょうよ。
日本の社会を、もう一度、求心力を持った、みんなが支え合う社会へ、取り戻していく一歩を踏み出しましょうよ。
私には、あなたの力が必要です。
どうぞ一緒に戦っていきましょう。
どうぞ一緒に前に進みましょう。
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