http://www.asyura2.com/17/senkyo233/msg/571.html
Tweet |
安倍・自公勢力が政権を維持しようとも、かりに希望(プラスもしかしたら自民の一部、プラスいつもの金魚のフン=維新)が政権獲得しようとも(余り可能性は大きくないが)、ある重要な一点においては結果は変わらない。まったく変わらない。
つまり憲法改悪、および戦争法体制の積極的運用の推進だ。アメリカの尻馬に乗った(あるいはそのお先棒を担いだ)戦争へまっしぐらの道だ。
◇
植草氏は、今回の総選挙で
>「テレビメディアは懸命に、安倍自民対小池希望、の図式での選挙を強調しようとしているが、
安倍自民と小池希望、は同じ穴のムジナである。
二つに分けて戦う理由は、合わせて衆院3分の2を獲得することにある。
この同じ穴のムジナ勢力が衆院3分の2を占有すると、必ず憲法改定に進む。」
と見ている。私もそう思う。
(以上、「同じ穴ムジナ自公・希望競合で野党共闘逆転勝利へ ー(植草一秀氏)」 http://www.asyura2.com/17/senkyo233/msg/473.html)
この2つの党派は、どちらが政権党になってどちらが「野党第一党」になっても、いいのだ。
国内政治(ごっこ)では多少の対立軸を立てて見せるフリはするかも知れない。
(もっとも、インチキ「原発ゼロ」とか何とかミクスや、あまりにもお粗末・子供だましの「12のゼロ」などお笑いでしかないが。)
しかし彼ら2つをともに支える勢力の本当の目的は、そのような国内政治ごっこにあるのではなく、対米従属・非独立体制とそれに随伴しておこぼれにあずかる自分たちの利益システムの維持推進だ。
(だから国内政治ごっこのほうは、安倍の何とか改革・何とか革命、小池の何とかゼロなど、お粗末な目くらましの羅列で事足りるのだ。)
このような勢力からすれば、安倍・自公だろうと小池・希望だろうと、どちらが政権担当してもよい。
もっとも今回は、小池・希望が「野党第一党」にとどまる可能性のほうが大きいだろうし、改憲・戦争勢力にとってはむしろそのほうが都合がいいのだが。
◇◇
改憲・戦争勢力にとっては、小池・希望の党は、もちろん政権につくのでも、あるいは自公と組んで大連立・悪政への道を進むのであっても構わないのだが、これが「野党第一党」になることにも大きな利用価値があるのだ。
(だからこの党は選挙にのぞむにあたって、お笑いの政策・公約を出してみせるだけで、首班候補を決めてもいない。それで構わないのだ。)
つまりこういうことだ。
もともと、自公は3分の2を持ちながら改憲強行にはまだ踏み切ってはいない。
もちろん(安倍のような先っぱしりは別にして)国民投票の関門を突破しなくてはこの勢力の目的は達せられないからだ。
そこで自公・他派・マスコミあげて、次のような風潮を盛り上げることが必要になる。
↓
「憲法改正発議、民進の参加望ましい…自公民幹部」(読売 2016年05月03日 http://www.yomiuri.co.jp/politics/20160502-OYT1T50131.html)
日本国憲法は3日、施行69周年を迎えた。自民党の谷垣幹事長、民進党の枝野幹事長、公明党の北側一雄副代表兼憲法調査会長はそれぞれ読売新聞のインタビューに応じ、憲法改正の発議には野党第1党の民進党も加わるのが望ましいとの認識で一致した。
谷垣氏はインタビューで、「日本は憲法改正の経験がない。少なくとも野党第1党を巻き込んで国会で提案して、国民投票にかけるプロセスが一番現実的だ」と指摘した。
北側氏も「静かに議論をすること、多くの会派の人が論議に参加することが大事だ」と語った。
枝野氏も「最初の国民投票で可決されるようにするには、主要な与野党が合意して進めなければいけない」と述べた。
憲法改正は、衆参各院の3分の2以上の賛成で発議され、その後の国民投票での過半数の賛成が必要となる。こうした手続きを念頭に冷静な議論を求めたものだ。(引用終り)
◇◇
今回、その目的が達せられようとしている。
つまり、「野党第一党」の賛成が得られることになる。
もっとも「野党第一党」は、民進党から「希望の党」に、いつのまにか変わってしまったことになるのだが。
この目的のためには、なかなか言うことを聞こうとしない民進党(の言うことを聞こうとしない部分)を片付けることが、どうしても必要な前提だった。
工作は、蓮舫おろし、長島や細野の離党騒ぎに始まって、前原の代表就任で完成した。
前原氏はツイッターで、
>民進党・・は他の野党との4党共闘を優先する余り・・「左傾化し、共産党や社民党との違いが分からなくなった」と指摘される・・
>党内では、他党への配慮から改憲論議すらできない雰囲気になりました。離党者が続出した一因です。
>私は先月の代表選で「内政では自民党政権への対立軸を示し、外交安保は現実路線で」と訴え、路線変更を主張しました。
>4党共闘を続ける道もありました。しかし・・理念・政策の異なる党と手を結べば、民進党は主体性を失って単に左傾化しただけ、との印象がさらに強まります。
>外交安保で現実路線を歩む保守政党がもう一つあれば・・
>小池さんには、共鳴できる・・。「日米同盟基軸の現実的な外交安保政策」という重要な点でも考え方は同じです。
などと書いているそうです。正直なところでしょう。
(以上、「前原ツイッターより 私がなぜ、今回の政治決断に踏み切ったのか。」 http://www.asyura2.com/17/senkyo233/msg/555.html)
彼は今回、大きな役割を果たしました。小池氏とならんで、立役者というところでしょう。
◇◇◇
改憲には「国民合意」のスタイルをとることが必要。
「与野党対立」のなかで与党が3分の2をとっていれば強行できるものではない。
そのためには「野党第一党」の協力のかたちをとらねばならない。
そうでなければ国民投票を突破できない。
それが今回、いよいよ達成できる。
つまり、民進つぶし、「希望の党」ブームの盛り上げだ。マスコミ総動員だ。
さあ、解散、総選挙だ・・・というわけだ。
どちらが始まりでどちらが結果かは分かりません。
どうしてもモリカケ隠しの必要があって解散しなければならない、だから合わせて民進つぶしもする、のかも知れません。
計画どおりに蓮舫おろしから離党さわぎ、民進代表選と着々と進んで来た(安倍にとってはついでにモリカケ隠しもできる)のかも知れません。
いずれにせよ今回の選挙結果は、憲法改悪・戦争への道に真っ直ぐにつながって行こうとしています。
われわれにとっては、護憲・リベラル勢力の連携で3分の1確保が絶対目標です。
▲上へ ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK233掲示板 次へ 前へ
投稿コメント全ログ コメント即時配信 スレ建て依頼 削除コメント確認方法
▲上へ ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK233掲示板 次へ 前へ
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。