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安倍政権は何議席減なら辞めるのか 囁かれる選挙後大連立
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/214837
2017年10月4日 日刊ゲンダイ 文字お越し
安倍批判を封印(C)日刊ゲンダイ
倒すべき敵は誰なのか、争点は何か。東京都の小池都知事が代表を務める「希望の党」の存在が、選挙の構図を一変してしまった。
「この選挙は本来、安倍政権の是非を問うものだったはずです。憲法を無視し、国家を私物化する安倍政治をこれ以上、続けさせるのか。それが最大の争点です。自分の勝手な都合で解散した安倍首相に対する批判も少なくない。小池知事が自ら希望の党の代表に就任し、民進党との合流が決まった時は、野党勢力が結集して安倍政権打倒の戦いが本格的に始まるように見えました。一気に政権交代もあるかと世論は沸き立ちましたが、小池知事は民進党の候補者を安保政策や憲法改正を踏み絵にして選別し、リベラル派を排除するなど、急速に右旋回している。すっかり雲行きが怪しくなってきました」(政治評論家・本澤二郎氏)
小池に対し、折に触れてアドバイスを送ってきたという細川元首相も、毎日新聞(3日)のインタビューで「倒幕が始まるのかと思っていたら、応仁の乱みたいにぐちゃぐちゃになってきた」と語っていた。
細川はさらに「同志として小池氏を手助けしたいと考えてきたが、排除の論理を振り回し、戸惑っている。公認するのに踏み絵を踏ませるというのはなんともこざかしいやり方で『寛容な保守』の看板が泣く」と小池を強烈に批判。「政権交代という大目標に立ち向かうときは怒涛のように攻め立てなければ成功しない」と苦言を呈したが、どうも小池には政権を取る気はないのではないか。
「ここ数日で小池氏が衆院選に出馬しないという観測が強まり、『排除の論理』を露骨に振りかざしたこともあって、期待感は急速にしぼんでいる。とても政権交代を狙える情勢ではありません。小池氏の目的は、もはや政権交代ではなく、一定数の議席を得てキャスチングボートを握ることにあるのでしょう。自民党の対抗勢力として、まるで野党のような選挙をやろうとしていますが、もともと小池氏は自民党のタカ派だということを忘れてはいけない。安保・改憲では安倍首相と理念は同じです」(政治評論家・有馬晴海氏)
■選挙後は自・希・維で改憲か
過半数が取れそうなら出馬して総理を狙うが、政権が取れそうになければ、都知事にとどまったまま選挙後の政局の主導権を握る。その姑息で卑しい野望は、最近すっかり安倍批判を封印していることからも分かる。早くも、選挙後の自民党との大連立が囁かれている始末だ。
この状況に安倍自民は高笑いだと、官邸関係者がこう言う。
「民進党が分裂して、野党勢力が分断されたことは、願ってもない展開です。野党が割れれば、それだけ自民党に有利になる。そのうえ小池さんのところが勢力を伸ばしてくれれば、国会の改憲勢力が増え、衆院で3分の2を超えてくる。民進から希望に移った連中は『改憲に賛成する』という念書を取られている状態ですからね。場合によっては憲法改正に慎重な公明党を切って、自民・希望・維新で改憲を進めることも可能になる。選挙後は、これまでより自分の改憲戦略が進めやすくなると総理は大喜びしていますよ」
メディアは「安倍VS小池」の構図に持ち込み、対決姿勢を煽りたがるが、こいつらは同じ穴のムジナなのである。小池にスポットライトが当たると、安倍政治の是非を問う選挙の本質が隠されてしまう。希望の党が野党を気取り、無党派層の政権批判票が希望の党に流れても、結局は憲法改正という安倍が目指す方向に投票していることになるのだ。これほど国民を愚弄する話もない。
議席減の責任も果たすのか(C)日刊ゲンダイ
選挙の構図は立憲主義を守るか否かの2極対決だ |
希望の党の政策とは相いれない民進党のメンバーは、枝野代表代行が立ち上げた「立憲民主党」に次々と合流を表明している。それで、メディアは選挙の構図を「自公×希望・維新×立憲民主・共産・社民の3極」としたり顔で解説するのだが、これもミスリードだ。希望も維新も、安倍自民の補完勢力でしかない。どこが3極対決だというのか。この選挙は、平和憲法と立憲主義を守るか否かの2極対決だ。
「野党勢力が本当に結集し、森友・加計疑惑をガンガン攻めたてれば、この選挙は勝てたはずです。護憲勢力を切り捨てた希望の党は、モリカケの一言も出さなくなった。自民と激突するフリをして、政権延命に手を貸していることは明白です。この茶番を極右と極右の主導権争いだと指摘しないメディアも加担している。この絶望的な状況の中で、護憲リベラルがひとつにまとまったことは、小池氏の暴走が生んだ思わぬ副産物かもしれません。いま、多くの国民が『反安倍』『反憲法改正』の受け皿を求めている。枝野氏が立ち上げた立憲民主党を中心とする野党共闘に期待が集まらなければ嘘ですよ。極右の顔を隠して国民をダマそうとする鵺のような希望の党にくみせず、筋を通したリベラル勢力が3分の1議席を確保して、拙速な改憲を阻止することが急務です」(本澤二郎氏=前出)
極右の大政翼賛会なんて、想像するだけで恐ろしいが、民進党議員の大半が小池女王様にひれ伏してしまった以上、枝野新党の躍進以外に活路はないということだ。
リベラル勢力が議席を伸ばせば、胡乱な改憲を止めるだけでなく、安倍政権を退陣に追い込むこともできる。ある意味、これはチャンスだ。
■自民単独過半数割れの可能性
2日午後、自民党内に衝撃が走った。47都道府県の選挙区、比例区の情勢調査で「自民単独200議席割れの可能性が濃厚」という数字が上がってきたからだ。自民党の現有議席数は285。80議席以上減らし、公明党と合わせても過半数の233を割り込むこともあり得るというのである。
「この数字は、都道府県連や県警などの調査・分析を積み上げたものです。3極対決になって野党票が分散し、今回も圧勝の流れができたと思っていたので、本当に驚きました。それだけ安倍さんが不人気ということなんでしょう。反安倍票が希望の党に流れるなら連携の余地がありますが、リベラル勢力に行ってしまうとマズイ。官邸は『安倍退陣の協議や、後継が石破の流れに要警戒』と急報したようですが、もはや、そういうレベルの問題ではない。この選挙戦で訴えるものが何もないうえに、トップが国民から嫌われていたら、戦いようがない。たとえ自公でギリギリ過半数を維持できても、選挙後に不満が爆発しますよ」(自民党前議員)
自民党も一枚岩ではない。「改憲勢力が増える」とノーテンキに喜んでいるのは安倍一派だけで、多くはこれが「負ける選挙」だと感じている。衆院解散の前日にも、非主流派による安倍降ろしが蠢動していた。解散を撤回し、内閣が総辞職して新たな首相を指名し、政権を維持するプランが浮上したのだ。
「安倍首相は、自身が示した勝敗ラインの『自公で過半数』さえクリアすれば、民意を得たとばかりに憲法改正に突き進もうとするかもしれませんが、30議席も減らせば党内は持ちません。07年の第1次政権の終焉もそうでした。参院選で歴史的惨敗を喫しても、安倍首相は『改革を止めてはならない』と言って、平気な顔で居座ろうとしましたが、2カ月と経たずに退陣に追い込まれた。負ければ責任を取るのは組織として当たり前のこと。政権交代がなくても、選挙結果によって退陣は十分あり得ます」(有馬晴海氏=前出)
最悪なのは、大幅に議席を減らして窮地に陥った安倍が、希望の党と連立を組んで危機を脱するシナリオだ。希望の党への投票は、安倍政治を終わらせるどころか、支える一票になりかねないことを有権者は肝に銘じておくべきである。
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― 桃丸 (@eos1v) 2017年10月4日
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