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「「会長席外して」党員投票に怒号 結局高木氏公認、自民党県連に亀裂
9/27(水) 17:13配信
衆院選福井2区の自民党公認候補を巡る自民党福井県連の騒動は、現職優先の党原則に従い、高木毅氏を党本部に公認申請することで事実上決着した。だが26日の執行部会は、比例代表から2区へのくら替えに意欲を示し、党員投票を主導した山本拓会長に対し混乱を招いた責任を問う声が続出した。28日の衆院解散直前に亀裂を深める異例の事態となった。
役員「会長は当事者だ。いったん席を外してほしい」
山本氏「私は…」
役員「外してください」
山本氏「言わせてほしい」
役員「どんだけ迷惑を掛けたと思ってるんや。党員の混乱を招いた責任は大きい」
県連の執行部会が開かれた福井市の県繊協ビル6階会議室。冒頭以外は非公開だったが、激しいやりとりや怒号が廊下に何度も響き渡った。
出席者によると、山本氏が執行部会や総務会に諮ることなく党員投票を実施したことについて、役員から「私たちは認めた覚えがない。会長の独断で県内約1万2千人の党員が混乱した」などの厳しい意見が相次いだ。さらに衆院解散日の28日の総務会も十分に周知されていなかったため「これで厳しい選挙戦を戦えると思っているのか」とテーブルをたたきつける役員もいた。集中砲火を浴びた山本氏は「申し訳ございませんでした」と頭を下げたという。
会合後、山本氏は記者団に対し「突然の解散風で連絡が行き届かなかった」と釈明した。にもかかわらず、なぜ党員投票に踏み切ったのか。本人は「オープンに意見を聴くため」と説明するが‥。
2003年衆院選でも山本氏は、平泉渉氏(故人)と旧2区の公認候補の座を争った。平泉氏を推す声が多かったが、県連は最終判断せず、党本部に判断を一任。執行部の一部役員は辞職した。山本氏は公認候補となり、平泉氏との分裂選挙に勝利した。
山本氏は二階俊博幹事長の派閥に所属している。党関係者の一人は「背景には公認候補の選定に強い権限を持っている二階氏の派閥拡張路線があり、小選挙区選出の議員を増やす狙いもあるはず。山本氏は後ろ盾があるから、03年の再来を狙って強気に打って出たのだろう」とみる。
昨年10月の衆院福岡6区補選の二の舞を懸念する声もあった。故鳩山邦夫元総務相の次男で新人の二郎氏と、党福岡県連や麻生太郎財務相が推す新人との公認争いは決着が付かず、両氏は無所属で立候補した。党は当選した鳩山氏の追加公認で決着させた。
山本氏は執行部会終了後、「無所属で立候補することはない」と明言し、分裂選挙の最悪の事態は避けられた。だが県内党員約1万2千人は亀裂を抱えたまま選挙戦に突入する。「今回は逆風が吹く厳しい選挙。2区の嶺南と嶺北の党員がそっぽを向くと力がそがれてしまう。野党候補が漁夫の利を得たら一体誰が責任を取るんや」。選挙準備に追われる別の党関係者は疲れた表情で先行きを案じた。」
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170927-00010002-fukui-l18
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