http://www.asyura2.com/17/senkyo233/msg/335.html
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今回の総選挙の最大の争点は、現在の北朝鮮情勢がさらに緊迫し、米国と北朝鮮が戦争を始めた場合に、日本も集団的自衛権を行使して、戦争に参加することに、「賛成か、反対か」です。
すなわち、米国と北朝鮮が戦争を始めて、米国から日本に対して、日本が集団的自衛権を行使し朝鮮半島での戦争に参加して欲しいと要請があった場合に、要請に応じて自衛隊を防衛出動させるのか、きっぱりと戦争への参加要請を断るのかが、今回の総選挙の最大の争点です。
どの政党だって、北朝鮮の核・ミサイル開発には反対です。
どの政党だって、日韓両国に多大な被害をもたらす軍事的解決を避けねばならないという点でも考えは一致しています。
しかし、米朝戦争を始めるかどうかは、最終的には、米国と北朝鮮のそれぞれの最高実力者の判断に委ねられているのです。
そして現在、いずれかの最高実力者の判断によって、米朝戦争が始まる危険性が、かつてなく高まっているのです。
トランプ大統領の発言を聞く限り、トランプ大統領は、北朝鮮との対話は「時間の無駄」としていて、既に北朝鮮に対する武力攻撃を心の中で決めているのではないかと不安になります[1]。
米国のマティス国防長官は9月18日(現地時間)に、ソウルを重大な危険に陥らせることなく北朝鮮に取り得る軍事的なオプションが存在すると述べています。
これに対して、北朝鮮は、「ソウルを危険に陥れない軍事的選択肢など最初からない。朝鮮半島で戦争が起きた場合、南朝鮮(韓国)全域が焼け野原になる可能性がある」と述べて反発しています[2]。
さらには、中国も、北朝鮮に対する軍事攻撃をおこなう可能性が出てきました[3]。
この危機に際して、戦争が始まり、米国が日本に集団的自衛権の行使を要請してきた場合に、応じるのか、きっぱりと断るのかは、政権与党の党首も、野党の党首も、はっきりと明言しなければならなりません。
米朝戦争への日本の対応が「選挙で争点になるとは考えづらい」と考える人は、米朝戦争が絶対にありえないと考える、「平和ボケ」した人間だけでしょう[4]。
礒ア敦仁氏だけでなく、普段は威勢の良い安倍晋三首相も、小池百合子代表も、「平和ボケ」しているように見えて、非常に心配です。
自民党も、公明党も、希望の党も、維新の党も、選挙の公約として、米朝戦争での日本の集団的自衛権行使の有無を、必ず明確にしてほしいと思います。
もちろん、リベラルを標榜する野党の各党も同様です。
『新共産主義クラブ』は、朝鮮半島有事における日本の集団的自衛権行使に対して、断固として反対していきます。
* * * * * * * *
【参考文献】
[1] トランプ大統領、北朝鮮との対話は「時間の無駄」 国務長官に助言
(ロイター,2017年10月2日)
[ワシントン 1日 ロイター] - トランプ米大統領は1日、ティラーソン国務長官に対し、北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長との対話を図ることで時間を無駄にすべきでないと伝えたとツイッターで明らかにした。
大統領は金委員長を再び「小柄なロケットマン」と表現し、「国務長官に対し、小柄なロケットマンとの対話に努めることで時間を無駄にしていると伝えた」と投稿した。
その後のツイートでは、米国の歴代大統領は皆、北朝鮮指導部に寛大な態度を取ったことで北朝鮮問題への対応に「失敗した」と指摘し、「なぜいま従来の手法が通用するだろうか」と疑問を投げかけた。
中国を訪問しているティラーソン長官は前日、核問題を巡り北朝鮮と直接接触していることを記者団に明らかにした。
これを受け、トランプ大統領は「長官はエネルギーを節約したほうがいい。われわれは必要なことをする」とコメントした。
米政府高官は大統領のツイートについて説明を求められると、「北朝鮮が挑発を続けている状況下では、大統領は同国と交渉すべきと考えていない」と回答。米朝間の外交ルートは、北朝鮮に拘束されている米国人の帰国を目指すためのものでもあると述べた。
https://jp.reuters.com/article/northkorea-missiles-trump-idJPKCN1C61WN
[2]ソウルを危険にさらさぬ軍事的選択肢ない=北朝鮮紙
(ソウル聯合ニュース,2017/10/01)
北朝鮮の朝鮮労働党機関紙、労働新聞は1日、マティス米国防長官が言及した「ソウルを重大な危険にさらさない軍事的選択肢」は存在しないと主張した。
同紙は個人名義の論評で、「米帝(米国)の好戦狂らは、不安と恐怖におびえる傀儡(かいらい、韓国を指す)を安心させようと『ソウルを危険にさらさない軍事的選択肢』があるとしながら策動している」と非難した。
続けて「ソウルを危険に陥れない軍事的選択肢など最初からない。万一、米帝のつまらぬ戦争狂気で朝鮮半島で戦争が起きた場合、南朝鮮(韓国)全域が焼け野原になる可能性がある」と威嚇した。
マティス国防長官は先月18日(現地時間)、国防総省で記者団から「ソウルを重大な危険に陥らせることなく北朝鮮に取り得る軍事的なオプションがあるか」と問われ、「ある。しかし詳細は言わない」と答えた。
http://japanese.yonhapnews.co.kr/northkorea/2017/10/01/0300000000AJP20171001001500882.HTML
[3]中国が北朝鮮を攻撃する可能性が再び――米中の「北攻撃」すみ分けか
(YAHOO!ニュース,2017/10/2)
遠藤誉(東京福祉大学国際交流センター長,筑波大学名誉教授)
◆アメリカとすみ分けて、中国が北を武力攻撃
トランプ大統領が金正恩との舌戦を繰り広げ、国連総会で金正恩を「ロケットマン」と呼び、ツイッターで「ちっぽけなロケットマン」と書くに及んで、米韓による北朝鮮への武力攻撃の可能性は高まってきているように見える。
しかし、その一方では、ティラーソンの記者団に対する発言にもあるように、アメリカはいくつものチャンネルを設けて、北朝鮮と直接会話を試みている。トランプはティラーソン発言を否定しているが、米朝が水面下で接触しているのは明白だ。
かといって、いざとなったら武力攻撃がないわけではない。
それを見据えて、中国は早くから考えていた「中国による北朝鮮に対する武力攻撃」を「米中とのすみ分けの中で」模索している。
https://news.yahoo.co.jp/byline/endohomare/20171002-00076461/
[4] 「衆院選公示日に北朝鮮がミサイル発射」は根拠なし
(WEDGE Infinity,2017年10月2日)
礒ア敦仁 (慶應義塾大学准教授)
澤田克己 (毎日新聞記者、前ソウル支局長)
安倍晋三首相は衆議院解散にあたって、北朝鮮の脅威という「国難」に言及した。ただ北朝鮮の核・ミサイル開発に反対しない政党があるとは思えず、日韓両国に多大な被害をもたらす軍事的解決を避けねばならないという点でも各党の考えは一致するだろう。
それだけに選挙で争点になるとは考えづらいが、一方で総選挙の公示日である10月10日は北朝鮮の支配政党である朝鮮労働党の創建72周年記念日である。
http://wedge.ismedia.jp/articles/-/10703
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