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「排除のリスト」掲げる百合子氏の狙いとは/政界地獄耳
https://www.nikkansports.com/general/column/jigokumimi/news/201709300000120.html
2017年9月30日9時37分 日刊スポーツ
★希望の党設立のドタバタは選挙のどさくさに作られたものばかりで、民進党の党員やサポーター、支持者、有権者や国民という単位で、誰も知らないところで進められたともいえる。民進党の幹部や同党参院議員も蚊帳の外で、連合幹部と民進党代表・前原誠司らがまとめた内容はずさんなものも多い。そこに党代表・小池百合子の排除の論理が加わるわけだが、政界に出回る「排除のリスト」には党最高顧問級と幹部級、東京選出議員が並ぶ。
★「結局、理屈はいろいろあるだろうが先輩風吹かすのとうるさ型、東京選出議員、つまり東京は独自候補を立てたいということだろう」(民進党中堅議員)。小池の「民進を丸のみしない、全部を入れる気はさらさらない」というのは一見独裁者に聞こえるがなんでも反対して、いうことを聞かない民進党文化を認めさせないということだろう。党に従うという文化を植え付けている。小さい希望の党が民進党を丸のみしても、結局看板をかけ替えただけの新民進党との批判をかわす目的もあるだろう。
★党中央や永田町の動きも混沌(こんとん)としているが、今まで中長期的に共産党の県支部と信頼関係を作ってきた民進候補者たちの現場はたまったものではない。候補者を一本化して共産党の票が上乗せされることを自民党は恐れて「厳しい選挙」としていたのだ。地方のこの選挙協力なくして希望の党の政権奪取はない。4党合意は重く、この流れが自民党を不安にさせているのに、この共闘がなくなれば自民党は息を吹き返す。ある立候補者は「無所属で出れば共産の票が頼りと思われ、希望に入れば共産の2万票を失う。それでは自民党の思うつぼ。悩ましい」と語る。「希望の党の立候補予定者はまだ250まで固まっていない。排除ばかりが話題だが、票の取り込みが政権奪取の要になる」。さあどうする。(K)※敬称略
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