http://www.asyura2.com/17/senkyo232/msg/808.html
Tweet |
解散ありき 国民愚弄のドロ縄公約で安倍自民は勝てるのか
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/214249
2017年9月25日 日刊ゲンダイ 文字お越し
「勝てる時に選挙をやる」が解散の理由/(C)AP
25日夕方、安倍首相が記者会見で28日召集の臨時国会冒頭に衆院を解散することを正式に表明。事実上の選挙戦がスタートする。
国連総会への出席を終え、22日夜に帰国した安倍は、翌23日に岸田政調会長を私邸に呼び、選挙公約の策定などについて協議した。
公約は、北朝鮮への制裁強化、アベノミクス推進、「人づくり革命」の実現、働き方改革、憲法改正の5本柱になるという。解散をにらんで、安倍は突然、教育無償化や「全世代型社会保障」などと言い出した。世論の反応を見る観測気球の意味合いもあったのだろうが、結局、安倍がブチ上げた政策がそのまま自民党の公約になりそうだ。これには党内からも不満の声が上がっている。
「消費税収の使途見直しなんて党内で議論されたこともないし、今年5月に総理が急に言い出した『憲法9条に自衛隊を明記する』という改憲案も、あまりに唐突でした。総理は政調会長に『25日の会見で公約の方向性を打ち出すから、うまくまとめてくれ』と指示したようですが、党は官邸の下請けなのか。総理の思いつきに振り回され、そのたびに積み上げてきたものを“ちゃぶ台返し”では、これまでの党内議論は何だったのかということになる。たまったものじゃないし、党の選挙公約が政調や総務会の意見集約を一切経ずに、官邸のトップダウンで決まってしまうのも違和感があります」(自民党中堅議員)
そうなるのも当然で、解散・総選挙のスケジュールありきだから、そりゃあ選挙公約は付け焼き刃になる。解散の理由は、勝てる時に選挙をやるという一点に尽きるのだ。公約なんて、選挙戦の体裁を取り繕うだけのもの。どうせ、守る気もない。それが自民党のやり方だと、国民は何度も思い知らされてきたはずだ。
■誰も国民のことを考えていない
歴代自民党政権の選挙に大義なんてあったためしがないが、永田町には「大義は後からついてくる」という格言がある。今回は、それすらない。森友・加計問題から逃げるための解散だということは、誰の目にも明らかだ。
「麻生副総理、二階幹事長、公明党の山口代表のうち誰かひとりでも『大義がない』と反対すれば、安倍首相の冒頭解散戦略は頓挫したかもしれませんが、みな乗っかった。麻生氏は政権内での存在感を増して、キングメーカーになるカードが欲しい。二階氏には負ける選挙で責任を取らされたくないし、長期政権で影響力を維持したいという計算がある。山口氏は支持母体が紛糾する改憲論議を先送りしたいのと、小池都知事に近い若狭衆院議員の準備が整って、自民党と小池新党のどちらを取るのかと踏み絵を踏まされたくないという保身。それぞれ思惑は違いますが、早期の解散・総選挙が自身に有利になると考えて支持した。つまり、誰も国民のことを考えていないのです。自分たちが勝つために解散する。それが国民に見透かされ、政治離れが加速することが一番の問題です」(政治ジャーナリスト・山田厚俊氏)
安倍の解散判断には、与党内からも「大義がない」と批判が出ているが、私利私欲で政治も行政もねじ曲げるトップを担いで延命させてきたのは誰なのか。イカれた安倍の野望に加担し、憲法を踏みにじる悪法を次々と成立させてきて、今さら大義だとか、カマトトぶるのもいい加減にして欲しいものだ。
それぞれの私利私欲(C)日刊ゲンダイ
狂気の国連演説も裏目に出て有権者から鉄槌を受ける |
それにしても、ここまで有権者に薄汚い魂胆を見透かされるのは珍しい。逆に言えば、なりふり構っていられないほど、安倍はモリカケ問題で追い込まれていたということだ。
モリカケ問題で内閣支持率は急落、不支持の最大の理由が「首相を信頼できない」だった。この問題を審議するため、憲法の規定に基づいて、野党4党が臨時国会の召集を求めたのが6月22日。憲法53条には「いずれかの議院の総議員の4分の1以上の要求があれば、内閣は、その召集を決定しなければならない」とあるが、安倍は無視し続けてきた。モリカケを追及されると困るからだ。
とはいえ、永遠に国会を開かないわけにはいかないから、召集日を9月28日に決めたものの、その冒頭で解散という暴挙。審議はおろか、開会式も所信表明もナシという強引さで、モリカケ疑惑にフタをするのだ。異例ずくめだが、それだけ、やましいことを自覚しているのだろう。
「支持率下落や都議選で大敗したことについて、安倍首相は“驕りがあった”と認め、反省するふうな態度を見せていましたが、国会審議も拒否する今回の解散は、驕りそのものです。支持率が回復したのは、北朝鮮のミサイルが原因であり、首相の人間性に対する不信感が払拭されたわけではない。選挙期間中にミサイルが飛んできた場合も、政権に有利に働くとは限りませんよ。列島にJアラートが鳴り響いた時に、『やはり安倍さんじゃないとダメ』と思うのか、『こんな時に大義のない解散なんて理解できない』と不信を強めるのか。多くの人が傲慢な政権におきゅうをすえたいと考えた結果、都議選で自民党は歴史的大敗を喫しました。投票日までの1カ月で、世論が北朝鮮問題で忘れかけていた怒りを思い出すかもしれない。少しでも政権の驕りが見えれば、ますます人心を失う可能性があります」(山田厚俊氏=前出)
北朝鮮問題をめぐっては、国連総会でのトチ狂った演説が命取りになるとの見方もある。安倍は演説のほとんどを北朝鮮への非難に費やし、口をきわめて罵った。前日には米国のトランプ大統領も、演説の中で北朝鮮を「完全に破壊する」と物騒なことを言っていたが、安倍は「全ての選択肢はテーブルの上にあるという米国の立場を支持する」と明言。武力行使を示唆したのだ。
■北のカリアゲ独裁者と同レベル
「この演説を聞いて、安倍首相は本気で戦争を始めるのではないかという不安が、国民の間に急速に広がっているように感じます。一方的に圧力を強めれば、行き着くところは戦争です。あの恐ろしい演説は、『北朝鮮が危ないからオレにやらせろ』と日本国民にアピールする選挙対策が目的だったかもしれませんが、そういう詐欺師的な発想が裏目に出るのではないか。トランプ大統領があの調子で、安倍首相は腰巾着。こんな危なっかしい総理大臣に今後の日本を委ねていいのかと、多くの国民が不安に思ったことでしょう」(政治評論家・森田実氏)
主要国の首脳が「対話の扉を閉ざすべきではない」と平和的解決を求める中、やみくもに拳を振り上げる日米のトップは北のカリアゲ独裁者と同じレベル。まるでガキのケンカだ。
国連演説に先立ち、安倍は米紙ニューヨーク・タイムズにも寄稿。そこでも<北朝鮮との対話は行き詰まるだけ>〈今こそ最大の圧力をかける時だ〉などと吠えていた。この記事の電子版に設けられたコメント欄には、<この総理大臣は日本の歴史を忘れ、あまりに軍国主義的だ〉<アベの指示で日本は再軍備化しているのに、偽善だ><アベやトランプら軍国主義的な国のリーダーが戦争を早めようとしている>など、全米から批判的なコメントが寄せられている。
これがマトモな感覚であり、日本の有権者だけが黙って安倍の口上をうのみにするほど鈍感ということもないはずだ。テキトーに掲げた公約でも勝てるとタカをくくり、自ら戦争を招き入れるような言動で国民を惑わす。前代未聞の暴走解散は、安倍の自爆テロになるんじゃないか。
「国民愚弄のドロ縄公約なんて、マトモに相手にするのもばかばかしい。この選挙は、安倍首相の人格を問う選挙なのです。彼が総理大臣にふさわしいかどうか、国民が断罪する形で終わらせる絶好のチャンスです」(森田実氏=前出)
議席を大幅に減らせば安倍退陣もあるが、今の野党の体たらくでは自民党政権から代わることはないだろう。「安倍には任せられない」と思うなら、自民支持者も安心して他党に投票すればいい。誰が次の首相になろうと、安倍よりマシということだけは間違いないのだ。
解散ありき 国民愚弄のドロ縄公約で安倍自民は勝てるのか|日刊ゲンダイDIGITAL https://t.co/IeWAdFk7Vp @tim1134
― 桃丸 (@eos1v) 2017年9月25日
カケ隠し・国会質疑強迫神経症?解散だ!・・・:解散ありき 国民愚弄のドロ縄公約で安倍自民は勝てるのか https://t.co/q7Ua9P9o1t #日刊ゲンダイDIGITAL
― Sattimo (@sattimo) 2017年9月25日
▲上へ ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK232掲示板 次へ 前へ
投稿コメント全ログ コメント即時配信 スレ建て依頼 削除コメント確認方法
▲上へ ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK232掲示板 次へ 前へ
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。