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2017年09月24日 「ジャーナリスト同盟」通信
<池田靖・近財統括官への異常圧力>
森友事件最大の犯罪は、国有地のタダ同然の払下げである。安倍夫妻を虚偽の国会答弁で、とことん弁護した佐川・財務省理財局長は、それゆえに国税庁長官に出世したが、他方で偽証や背任、国家公務員法違反で逮捕される運命にある。その鍵を握っているのが、現場担当の近畿財務局の池田靖・国有財産統括官だ。池田と籠池夫妻との、いかがわしい金銭のやり取りを裏付ける録音テープを、既に大阪地検特捜部は入手している。池田証言いかんで、事件は昭惠から安倍晋三へと二段、三段跳びで、100%心臓を射抜くことになる。この毒矢をかわそうとする、前代未聞の臨時国会冒頭の、憲法違反解散である。事情を知る関係者は「池田統括官への政治的圧力は想像を絶するものがある」と警鐘を鳴らしている。
<自殺に追い込む重大懸念>
過去に何度も疑獄事件を内側から見聞してきた自民党OBに聞くと、森友事件のキーパーソンの池田への圧力は、文句なしに大きい。本人が正直に証言すれば、安倍の心臓は止まることになる。これは間違いのない事実といっていい。
したがって、安倍側近はあらゆる方法で、池田の口封じに執着することになる。あの手この手の、猛烈な圧力がかけられているだろう。本人は極度の心労に追い込まれている。それは家族・親族にも及んでいるだろう。
「正直なところ、一番の心配は池田を自殺に追い込もうとしている、自殺するのではないか、という点だ。それを疑獄事件で、これまで何度も見てきている。家族の気配りが今もっとも大事だ。大阪地検特捜部の心配でもあるはずだ」と指摘している。
「ゾンビ首相を守るために自殺に追い込む」という懸念である。
国税庁長官に大出世した佐川が、未だに記者会見もできないという異常事態は、いまも継続している。そういえば、友人が、国会での佐川答弁する、その背後を、なんと公安警察官僚が監視役として、にらみを利かしている写真の存在を教えてくれた。
国家秘密警察体制下での佐川理財局長答弁であったわけだ。安倍を擁護するように、佐川は監視されていたのかもしれない。恐怖は、池田だけではない。名前の挙がった当事者は、いま震え上がっている。「解散でチャラ」になるわけではない。
市民の監視と告発が続いていけば、検察も逃げられない。「山尾のような検事のいる検察だから、国民の監視体制の構築が必要不可欠だ」との指摘も正しい。
<大阪地検特捜部へのすさまじい圧力>
苦しい立場は、当の大阪地検特捜部の女性特捜部長である。男性の特捜部長だと、簡単にひっくり返るところだが、その点で、女性の方が強い。正義感も強い点で、多少は期待できる。もっとも、最近の女性は、豊田という議員に代表される安倍チルドレンのような人間失格者が目立つ。
女性と言えば、野田聖子である。なんと「やくざの女」という事実が発覚したようだ。なぜ、彼女までがやくざにからめとられたものか。筆者が追及する「木更津レイプ殺人事件」の被害者は、やくざから逃げ出そうとして恐喝と脅迫に遭遇して、その恐怖から突発性の大動脈りゅう破裂で即死した。
犯人も共犯者も、被害者も創価学会員である。レイプされても、性奴隷になっても110番通報をしない日本人女性に衝撃を受ける昨今だが、野田の場合は結婚することで、蓋をかけてきたのであろうか。日本女性とは何なのか、頭が混乱してくる。
それはそれとして目下の大阪地検特捜部には、これまたすさまじい圧力がかかっているのである。どこから?事情通は「官邸からの圧力だけではない。内閣をつぶす気か、という圧力は、財務省や国交省、法務省からも、執拗にかけられている」と決めつけている。
彼女は、それこそ正義の塊になって、対応するほかない。少しでも、気を緩めると、悪しき検事の代表として、国民から嫌われる。たとえ弁護士になっても仕事はない。「やくざの顧問弁護士にしかなれない」というのである。
むろん、責任を果たせば、英雄として国民から喝さいを受けることになる。すばらしい階段が待ち構えている。
<国税査察官と検察の一体化>
ここで難題が立ちはだかっている。多くの国民にとって理解できない点である。
国税庁の査察官と検事、検察庁は、仲間の関係にある。国税当局からの圧力に弱い検察という構造的な体質を有している。
元自民党本部職員は、群馬県出身の谷川という大蔵官僚のことが頭に浮かぶという。「ある脱税事件で、八王子の税理士は逮捕されたが、谷川という国税庁の局長は逮捕されなかった。それは日頃から国税と検察は、同じムジナ、一体で行動している。脱税事件は国税の査察官の協力なくして、1件も処理できない関係にあるためだ。今回の森友学園への国有地払下げ事件に対して、佐川を国税庁長官にした官邸の思惑は、佐川救済策にある。ここが安倍事件捜査の焦点といえる」というのである。
<戦後検察史を飾る重大事案>
大阪地検特捜部は、いま正念場に立たされている。たとえ違憲解散が強行されても、正義を貫くことが出来るのか、それとも官邸・法務省・国税の圧力に屈してしまうのか。戦後検察史を飾る重大な局面に立たされていることになる。
2017年9月24日記(政治評論家・日本記者クラブ会員)
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