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まともな国民は戦慄 安倍首相の国連演説に戦略はあるのか
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/214194
2017年9月23日 日刊ゲンダイ 文字お越し ※タイトルは紙面による
似た者同士(C)AP
核・ミサイル開発を強行する北朝鮮と、圧力を強める米国の応酬が激化している。
毎年元日に読み上げる「新年の辞」くらいでしか肉声を流さない北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長が、初めて委員長声明を発表。「歴代最も暴悪な宣戦布告であり、史上最高の超強硬対応措置の断行を慎重に考慮する」と米国のトランプ大統領に苛烈な警告を発した。トランプが国連演説で金正恩を「ロケットマン」とおちょくり、「北朝鮮を完全に破壊する」と威嚇したことに激高したのは間違いない。「米国の老いぼれ狂人」「政治家ではなく、火遊び好きなチンピラ」とまでコキ下ろし、「トランプに必ず代価を支払わせる」「トランプが何を考えようが、それ以上の結果を目の当たりにすることになる」とブチ切れた。
世界最強国と最貧国のトップが口汚く罵り合う異常事態に拍車を掛けているのが安倍首相だ。トランプ演説に続いた国連スピーチは狂乱ものだった。「対話はわれわれを欺き、時間を稼ぐための最良の手段だった」「対話による問題解決の試みは無に帰した」と断言し、「必要なのは対話ではない、圧力だ」と強調。そして、「〈全ての選択肢はテーブルの上にある〉とする米国の立場を一貫して支持します」といつものフレーズで締めたのだ。国際社会が抱える諸問題の解決に向けて議論を重ねる国連の場で、外交努力を全面否定したこの男は完全にイカれている。戦慄が走る。
■暴発誘う前代未聞のスピーチ
元レバノン大使の天木直人氏はこう言う。
「前代未聞のスピーチでした。日本は北朝鮮と戦争をしているわけではない。北朝鮮の暴走は確かに目に余りますが、それでも国交正常化の道筋を探っている相手国に対し、あそこまで対話を拒絶した日本の首相演説は聞いたことがない。これほどヒドイ演説は後にも先にもないでしょう。外務省がマトモに機能していないのではないか。外交を分かっている人間があんなスピーチを草案するなんて到底考えられません」
安倍は「何の成算あって、われわれは3度、同じ過ちを繰り返そうというのでしょう」とも言っていたが、逆に聞きたい。何の成算があって、そうまで圧力を強めるのか。トランプと一緒になって、北朝鮮のカリアゲ独裁者と同レベルの挑発行為をエスカレートさせているが、解決への戦略が一片でもあるのか。
国際ジャーナリストの春名幹男氏はこう言う。
「日本の対北政策は対話と圧力が原則でした。ところが、安倍首相の再登板以降、知らぬ間に圧力一辺倒になった。大幅な政策転換には目算があるのか。それとも、米国への追従を強めた結果、そうなったのか。外務省の元幹部に意見を求めたところ、〈安倍首相がどうしてあんな演説をしたのか、どう考えても分からない〉と呆れ果てていました。満州事変を引き起こして国連脱退に追い込まれた日本は、米国による経済制裁で燃料不足に陥り、真珠湾攻撃に突き進んだ。いま北朝鮮が置かれる立場は当時の日本そのもので、安倍首相の演説は北朝鮮を徹底的に孤立させ、暴発するように仕向けていると言っても過言ではありません」
終わりなきミサイル開発(朝鮮通信=共同)
小野寺防衛相が煽る水爆ミサイル通過危機 |
北朝鮮が15日に発射した中距離弾道ミサイルの飛行距離は約3700キロ。コースを南に取れば、平壌から約3400キロに位置するグアムの包囲射撃は可能である。開発を急ぐICBM(大陸間弾道ミサイル)は来年にも完成するとみられている。米本土はすでに北のICBMの射程に入ったも同然なのだ。全面対決で時間を浪費すれば、北朝鮮に核搭載ICBMを仕上げる猶予を与えることになる。こうした現実を直視すれば、拳を振り上げることしか知らないトランプをなだめすかし、怒りを鎮めさせて、対話による解決へ向かわせる。それが、同盟国のパートナーが果たすべき役回りなのではないのか。
ところが、やみくもに圧力を吹かし続ける危険な首相に自公議員から表立った批判は上がらない。挑発路線を事実上、容認しているようなものだ。北朝鮮がミサイルを撃つと外務省内では「ボーナスだ!」と歓喜の声が上がるという。当然、官僚の親分である安倍政権もしかりである。北朝鮮危機はレームダック同然だった安倍を復活させた特効薬だからだ。
モリ・カケ疑惑などで日本中から不信の目を向けられ、内閣支持率は沈没水域の30%台まで下落した。それが一転、じわじわと上がり始めたのは、北朝鮮の凶行を利用したからだ。政権浮揚のためにJアラートを作動させ、国民を何度も恐怖のドン底に陥れた。
北朝鮮の李容浩外相がきのう(22日)、金正恩の委員長声明の意図を「おそらく歴代最大級の水爆の地上実験を太平洋上で行うことになるのではないか」と読み解くと、小野寺防衛相はすぐさま反応。「水爆を運搬する手段が弾道ミサイルであれば、日本上空を通過することも否定できない」と言い出し、「核を小型化し、長距離もしくは中距離の弾道ミサイルで何らかの実験をする意図も考えられる」と解説した。小野寺は北朝鮮がグアム包囲射撃を予告すると、集団的自衛権行使の前提となる「存立危機事態」をチラつかせ、6回目の核実験後には「核兵器を持っていると考えざるを得ない」と、実戦的な核開発を完了した可能性があるとの認識を軽々しく口にしていた。北朝鮮危機が燃え盛れば、安倍政権に対する批判の目をそらせるとのもくろみはミエミエだ。
■投開票日まで緊張強化で求心力アップ
今回の「今なら勝てる解散」は憲政史上に残る暴挙だ。内閣改造後に施政方針も所信表明演説も行わず、国会をガン無視する冒頭解散は戦後初。その上、大義はまったくない。
「安倍政権は6月中旬に通常国会を強引に閉じて以降、北朝鮮がミサイル・核開発を繰り返したことで息を吹き返しました。過去を振り返っても、緊張が高まると、政権の求心力は確実に高まる。10月22日とされる総選挙の投開票日まで、北朝鮮危機をさらに煽り、緊張をどんどん高める戦略なのではないか。メチャクチャな国連演説もその一環なのでしょう」(春名幹男氏=前出)
大メディアは安倍の狂乱演説をただただ垂れ流すだけ。放置には愕然とする。
「スピーチの問題点を指摘した大手メディアはほぼ皆無。あんなにヒドイ演説を無批判に報じるのはどう考えてもおかしいでしょう。一体どこの国の報道機関なのか」(天木直人氏=前出)
高千穂大教授の五野井郁夫氏(国際政治学)もこう話す。
「北朝鮮問題の主要プレーヤーは6カ国協議に参加する日米韓中ロですが、中ロは一貫して対話を主張し、もともと親北派の韓国の文在寅政権は中ぶらりん。日米だけが強硬な圧力路線を取っている。トランプ大統領と安倍首相は気が合うようですが、ともに支持率低迷に苦しんでいた。そんな彼らにとって、強い指導者像の演出につながり、支持率上昇にも寄与する北朝鮮危機は政権浮揚のアイテムなのでしょう。実際、国連演説の内容も驚くほどソックリでした」
北朝鮮は10月10日に党創建記念日を迎える。金正恩は行動に移すのか。安倍はどう出るのか。
💥3人で危機を煽る、煽る、煽る!(もう一人は金正恩)
― sig_yok (@yoksig) 2017年9月23日
一生懸命煽りまくっていますが、止められるのは誰でしょうか?
「まともな国民は戦慄 安倍首相の国連演説に戦略はあるのか」 https://t.co/kt5qfRV02A #日刊ゲンダイDIGITAL
とうとう地金が出ましたね、アベさん。アメリカと一緒だと、戦争していいんだって。米国製の武器を買い入れて、国民の命を差し出す。>>まともな国民は戦慄 安倍首相の国連演説に戦略はあるのか https://t.co/qgQdOOn4Vg #日刊ゲンダイDIGITAL
― chimereintheskyX (@kimerainthesky) 2017年9月23日
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