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2017/09/23 04:58
<「本気で政治空白をつくるつもりか。自己保身解散だ」。衆院解散の報が駆けめぐった17日、民進党の前原誠司代表は、核・ミサイル開発を強行する北朝鮮をめぐる情勢の緊迫化に触れ、安倍首相を批判した。
側近の若狭勝衆院議員が新党結成を目指す東京都の小池百合子知事も「何を目的とするのか、大義が分からない」と語った。
安倍首相が電撃解散を決断した背景の一つには、学校法人「森友学園」や「加計(かけ)学園」問題などで急落した内閣支持率が8月の内閣改造を経て回復傾向に転じたことがあるとされる。野党側はこれを念頭に、森友・加計学園問題の説明責任を果たしていないとして、いまなお「党利党略。疑惑隠しの大義なき解散」と反発しているのだ。
政治評論家の小林吉弥氏は「血税を使って国民の信を問う以上、大義がない解散はあり得ない。圧倒的多数の国民が納得するだけの大義が打ち出せなければ党利党略とみなされても仕方がなく、それによって選挙結果は大きく変わる」と語る。
野党側の言う大義とは何なのか。平成17年の「郵政解散」(小泉純一郎氏)や26年の「アベノミクス解散」(安倍首相)など、大きな問題が前面に押し出された形の解散もあり、ワンイシュー(単一争点)のイメージに近いのだろうか。
ただ、アベノミクス解散の際も、当時の海江田万里・民主党代表や浅尾慶一郎・みんなの党代表など野党側は「解散に大義はない」などとさかんに批判していた。この衆院選では与党側が圧勝している。
野党側は選挙態勢が整っていないなど、それこそ党利党略の“ご都合主義”で大義を持ち出しているのでは−との疑念すら浮かぶ。
そもそも衆院解散は「首相の専権事項」とされる。戦後、解散を断行せずに任期満了で衆院選を実施したのは昭和51年の1回だけ。過去には、昭和28年の「バカヤロー解散」(吉田茂氏)や61年の「死んだふり解散」(中曽根康弘氏)、平成24年の「近いうち解散」(野田佳彦氏)といった大義とかけ離れた解散も多い。野党側がことさら大義に焦点を当てることに疑問を呈する声も上がる>(以上「産経新聞」より引用)
28日にも予定される臨時国会の冒頭解散に関して、与野党国会議員から「解散の大義」を巡ってアリやナシやの議論がかまびすしい。それに対してテレビのコメンテータを務める八代某氏は「冒頭であれ何であれ、解散後には選挙で国民の信を問うのだから大義は必要ない」という弁護士らしい「法律バカ」発言をしていたのには笑ってしまった。
与野党ことに野党議員が言っているのは「解散の大義」であって、法的に悖ると適法性を問題にしているのではない。そうした意味では冒頭解散を宣する安倍氏に違法性は微塵もない。
しかし大義は法律論議ではない。だが憲法に「内閣は行政権の行使について、国会に対して連帯して責任を負う」と規定してある以上、内閣が執行してきた行政権に関して国会で国会議員に説明する責任を負っている。
それを冒頭解散しても選挙で国民の信を問うのだから何も問題ない、というのは国会の審議権を否定するもの以外の何物でもない。国会議員は安倍自公内閣では議場のお飾りに打ち捨てられてしまったようだ。
安倍氏にとって国会議員とは首班指名で自分に投票さえすれば、後はあってなきが如き存在でしかないようだ。内閣総理大臣に自分を就任させる製造装置に過ぎないとみなしている。
それが証拠に国家戦略特区なる国会審議スルーの官邸特権強化を行って、お友達行政を勝手に執行している。竹中氏たちお友達は官邸に巣食って好き放題に予算を食い物にしている。それを安倍氏は「外国労働移民」などとことさら新しい概念でもあるかのように言葉で装飾して、後は御用マスメディアが「素晴らしい」と拡散している。その実態はピンハネ派遣会社の利権創設と、日本の未来に重大な瑕疵を残す亡国政治でしかない。
内閣は「連帯して」国会に責任を負う、と規定されいている以上、国会審議を拒否して冒頭解散するのは国家の仕組みとしてマズイ判断だというしかない。しかし憲法違反でも何でも思いのまま仕出かしてテンとして恥じない安倍氏にすれば、いまさら「連帯して」国会に責任を負わなくても一切問題ない、という考えなのだろう。
そして安倍氏を支持する御用コメンテータ諸氏は「大義なんて後からついてくる」などと飛んでもない発言をして、すべての国会議員の「信義権」という権能を奪っていることに無頓着だ。彼らは本当に弁護士であり新聞記者の古手なのだろうか。ただ単なる寿司友か与党から国会議員候補者に声が掛かるのを待っている野心家でしかないのではないだろうか。ナントカというヤンキー先生のように。
憲法違反もなんのかは、好き放題に日本の骨格を破壊している安倍氏だから「大義」批判も平気だろう。彼を総理大臣にしていたら、いつの間にか日本は米国の最前線基地に仕立て上げられて、日本国民は無用な戦争に駆り出されてしまう。
Jアラートまで鳴らして国民を脅しまくった張本人が選挙で一月もの政治空白を作ることに危機感を抱かない、ということは最初から北朝鮮の危機など存在してなくて「プロレスごっこ」だったと自ら告白したに等しい。考えても見よ、ロシアが北に供与するミサイル技術が最新のものなどでないことは明白ではないか。
ポンコツのミサイルを花火のように打ち上げて欣喜雀躍している小僧に、世界が冷笑しているのも当たり前だ。ただ本気で怒った「格好」をしているのは日米首脳だけだ。米国は日本にオスプレイ同様のポンコツ兵器を日本に高く売りつけるためで、日本は自身に繋がる「モリ、カケ」学園問題から国民の目を逸らす必要から「プロレスごっこ」に乗って騒いでいるだけだ。
こんな愚かな連中を相手にせず、野党連合は「国民の生活が第一」の観点から消費減税や原発即時廃棄などを打ち出して、粛々と選挙準備を進めることだ。一日も早く小沢一郎氏の許に野党連合が出来上がるのを期待するしかない。
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