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「韓国でガスマスク売り切れ」…日本の報道を笑う韓国人 “北のカリアゲ君”有事に踊る人たち
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/213538/1
2017年9月14日 日刊ゲンダイ 文字お越し
韓国は街にシェルター(右)も完備/(C)AP
そのほかに数字が取れる話題が、斉藤由貴のダブル不倫ぐらいしかないからだろうか。テレビの情報番組は連日、朝から晩まで北朝鮮問題を取り上げている。もしかしたら「コリア・レポート」編集長の辺真一さんは今年、ひな壇を得意とする芸人を差し置いて、最もテレビに出演した人になるかもしれない。同じ日に複数の生放送を掛け持ちするのは当たり前。独自の取材に基づく分析や見通しを披露し、お茶の間の視聴者をうならせている。
ただし、こんなにも盛り上がっているのは日本だけだ。北朝鮮が暴発すれば全土が戦場と化す恐れがある韓国は、静かなものである。国境を接し、どこよりも強い危機感を持っているはずなのに、大して騒いでいない。
むろん報道はされている。韓国・中央日報は、ひとたび戦争となった場合、「開戦初日にソウル首都圏で30万人の民間人が死傷する可能性がある」と警告。米国と日本には敵意むき出しでケンカ腰の発言を繰り返すカリアゲ君が自国を無視していることについて、ソウル市民の間では、「文在寅大統領は金委員長に相手にされていない」と政権を批判する声も上がっているという。
だが、朝鮮半島の専門家が連日テレビで解説をするような事態にはなっていないようだ。
韓国事情に詳しいライターの児玉愛子さんがこう言う。
「最近は7月にソウル、8月に水原に行きましたが、現地の人たちと一緒にいても、北朝鮮のミサイルや核実験が話題になることはありませんでしたね。テレビ番組を細かくチェックしていたわけではありませんが、日本のように北の脅威を取り上げている報道を目にすることもありませんでした。春ごろに、日本のテレビ番組が現地からのリポートとして、『韓国ではガスマスクが売り切れている』と報じたことがあったんです。ほとんどの家庭が核攻撃に備え始めたためで、地下鉄の駅にも常備されているという内容でした。そのことを現地で聞いたら、『いったい、どこの国の話?』って笑われて……。そもそも地下鉄にマスクがあるのは、大邱で発生した火災事故の教訓からです。10年以上前、自殺志願の男性が地下鉄車両に火をつけて200人近くが亡くなった。その対策として常備するようになったのです。核攻撃を恐れているわけではありません」
韓国の人たちは感情的で、カッとなりやすくて忘れやすいといわれている。実際、朝鮮戦争のときに38度線を越えて侵攻されたのに、「同胞を攻撃することはない。最初に狙われるのは日本だ」なんて楽観的に構えている人も多いという。北朝鮮の挑発や威嚇は日常茶飯事で、いまに始まったことではない。それだけに少し鈍感になっているということはあるだろう。
それにしたって、日本人は騒ぎ過ぎである。
「韓国在住の日本人ビジネスマンの中には、会社から有事の際の対応まで決められているという人もいました」(児玉愛子さん)
万が一のリスクマネジメントは必要だが、度を過ぎれば現実離れしてしまうし、緊張感も失われる。正しく恐れ、正しく備えることが大事なのだ。
「韓国でガスマスク売り切れ」…日本の報道を笑う韓国人 https://t.co/1q2bw78GO2 #日刊ゲンダイDIGITAL
― 次やん (@jinanka4621) 2017年9月16日
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