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2017年08月23日 「ジャーナリスト同盟」通信
<詩織さん事件を報道しなかった社会部>
筆者は最近の朝日新聞社会部の復活を評価してきたが、ここ数日、友人が「今も狂っている。詩織さん事件を真正面から報道していない」と信じがたい情報を持ち込んできた。「女性作家がそのことを朝日紙面で書いて、指摘している」というのだから、どうやら確かなのだ。これには仰天してしまった。朝日の読者は、読売産経読者レベルに貶められていることになる。「まだ覚醒していない」となると、読売同様に部数減を続けることになる。「東京新聞には、エースが社会部長になった」という知らせとは、真逆である。
<取材しても記事にしない、ボツにした編集長>
筆者の経験でも頷ける。2011年8月15日に、医療事故で息子の命を奪った東芝病院を刑事告訴したさい、東芝財閥経営に対する初めての刑事告訴だったことから、警視庁詰めの社会部記者が、記者会見に勢ぞろいした。
だが、記事にしたのは朝日と東京の2紙、テレビはTBSのみだった。他は、すべて電通の圧力に屈してしまったのだ。ジャーナリストでありながら、ジャーナリズム不在の日本に驚かされたものだ。民放テレビ局のOBは「東芝ではねえ」と、さも当たり前のように述べた。情けなかったのは、共同と時事の通信社までが、報道しなかったことである。その後に、この通信社が電通の株主であるというカラクリを知った。
日本のメディアは、表と裏の顔を持っている。正義を貫けない体質を有しているのである。金という広告に沈黙する体質である。そして権力である。
詩織さん事件については、官邸から編集幹部に圧力があり、それで握りつぶしたものだろう。これは本当に怒り狂うような、朝日社会部と編集幹部、その上の首脳部の対応ということか。
「官房長官がいち早く朝日首脳部に連絡したのだろう」との憶測が出て当然であろう。詩織さんの決起は、命がけのことであることは、日本人女性であればビンビンと伝わってくる。それをボツにした朝日新聞だった。ケジメをつけるべきだろう。
日本を代表する高級紙との評価は、やはり間違いだったことになる。
数年前、中国の武漢大学で講演したさい、新聞テレビの崩壊を指摘したことに対して、日本研究者の一人は「朝日は違うと思うがどうか」と質問してきたが、むろん、それを否定する回答をしたが、改めて詩織さんの官邸がらみの強姦握りつぶし事件を報じなかった朝日新聞が、見事に証明したことになろう。
<秘密国家警察(ゲシュタポ)内閣に屈した新聞テレビ>
朝日新聞政治部は廃止したほうがいい。社会部も、となると、これは廃刊するほかない。
数日前、コメントした「日刊ゲンダイ」が自宅に届いた。数年ぶりか、5年ぶりに目にする新聞である。全紙面に目をやって驚いた。財閥企業はおろか、大企業広告がない新聞だった。そこから、この新聞の強さを、改めて認識した。電通の圧力など無縁の、唯一の新聞ということになる。これはすごい、偉大な新聞である。読者の購入で生存権を確保している真っ当な新聞なのだ。
権力に屈しない、日本で唯一の偉大な新聞である。今の朝日経営陣には、その度胸も勇気もない。
現在、国際ジャーナリストの藤原肇原稿が「財界にっぽん」に掲載され、注目を集めている。安倍内閣をヒトラーの「ゲシュタポ」になぞらえている。ゲシュタポというと、ヒトラー側近のヒムラー指揮の国家秘密警察のことである。
不勉強を恥じ入るばかりだが、安倍内閣は公安警察が主導する政権である。菅はさしずめヒムラーということになろう。配下の警察官僚が、官邸の実権を握っている。かの文科省事務次官だった前川喜平が正論を吐くと、即座に安倍ゲシュタポの情報を垂れ流して、それを読売が大々的に報じて反撃した。
実に細かい官邸分析なので、本人に確かめると、なんと「自分の読者があれこれと通報してくるので、それを整理したまで」と説明してくれた。興味のある専門家は、月刊誌「財界にっぽん」を取り寄せて、目を通すといい。特に朝日の社会部は、そこから詩織さん事件を取り上げるといいだろう。今からでも遅くない。TBS強姦魔事件を徹底追及すると、犯人逮捕を封じ込めた警視庁と安倍官邸の正体も見えてくるだろう。
わが東芝事件追及も、結局、東京地検の松本朗という検事によって不起訴にされてしまった。明々白々たる医療事故死でさえも、簡単に封じ込める日本の警察と検察である。殺人事件さえもチャラにする体質に驚愕するばかりだ。制度はあっても、運用する人間がが腐っていると、犯罪までもみ消して、正当化してしまう。悪人の巣のような日本の現在である。詩織さんは、世論の力・女性の力で、無念を晴らす必要がある。
「男を女、女を男にする以外は、何でもできる警察と検察」との元警察官僚(亀井静香)の指摘は、この日本では事実なのだ。詩織さん事件・森友加計事件も、この手でやり過ごそうとしている安倍内閣である。恐ろしい、本当に恐ろしい社会だ。それに屈する新聞テレビだとすると、彼らもその共犯者なのだ。
<勇気ある市民・弁護士もいる日本>
久しぶりに医療弁護で有名な名古屋市の北口弁護士と連絡が取れた。彼が刑事事件を暴いた「現代のコペルニクス」という映像を送ってきてくれたので、そのうちに紹介したい。
彼が担当した、仙台の伊藤さんの夫死亡事件も、無念にも病院側の悪辣な対応に裁判官が振り回されてしまった。彼女の仲間の一人が町田市の栗原さんである。彼女も医療事故の息子を支えながら必死で生きている。伊藤さんに連絡先を教えてもらい、激励電話をさせてもらった。
彼女は我が家の悲運を知ってくれていた。同病相憐れむ、である。いまも裁判闘争をしている、千葉県四街道市の及川さん夫妻のことを伝えた。
伊藤さん、栗原さんも、詩織さん事件を知っていた。彼女の無念を理解する女性だった。朝日の対応に驚いていた。そのことを直木賞作家が、朝日に書いて、それを読んだ友人が、今朝も電話をくれた。
彼は「外国の記者は、官邸を監視している国民のための番犬、しかし、日本のそれは官邸のペット犬にすぎない。新聞テレビの首脳部が、首相と飯を食うなんてことは、欧米では想定もできないことだ。恥を知るべきだ。政府の不正に沈黙する新聞はいらない」「自分は昔、有楽町の外国特派員協会のハロラン記者に頼まれて、当時の福田赳夫幹事長との月1回の記者会見をセット、定例化したことがある。彼らは日本の記者クラブ制度に、問題の根源があると指摘していた。それでいて今も何も変わっていない」と新聞批判を繰り返した。
医療事故にしても、被害者よりも加害者である病院と医師を擁護する新聞とテレビの日本なのだが、詩織さん事件は、そこに風穴を開けている。朝日は、読者を大事にするのであれば、詩織さん事件をしっかりと報道する責任と義務がある。
正義と勇気を国民は重視している。
2017年8月23日記(政治評論家・日本記者クラブ会員)
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