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民進党代表選 政策論争より安倍暴政を止める“覚悟”だろう
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/211950
2017年8月22日 日刊ゲンダイ 文字お越し
消費税にも劣る政党支持率(C)日刊ゲンダイ
離党ドミノが止まらず、“存亡”がかかっているというのに、民進党代表選(9月1日投開票)にはドッチラケだ。出馬を模索していた若手の井出庸生衆院議員は推薦人集めに失敗し、フタを開けてみれば見飽きた顔の一騎打ち。保守系が支援する前原誠司元外相と、リベラル系が推す枝野幸男元官房長官がぶつかる構図となった。
21日の共同会見ではそれぞれが政見を披露。前原は「ALL for ALL」、枝野は「お互いさまの支え合いの社会」というフレーズで、経済効率しか頭にない安倍政権への対抗軸として「自己責任からの支え合いの社会」を強調。脱原発を目指し、安保法制を違憲とする方向性はおおむね同じ。大手マスコミの記者たちが突っ込みを入れたのは、消費増税と野党共闘へのスタンスの違いだ。消費増税については前原が賛成、枝野は反対を明言。野党共闘についてもクッキリで、前原は「理念や政策が合わないところと協力するのはおかしい」と見直しに言及。次期衆院選では原則としてすべての小選挙区に候補者を擁立する考えを示した。
一方の枝野は「主体性を持ちながら、できることを最大限やる。ひとりでも多く当選させるのが大きな責任だ」と容認し、現執行部の方針を踏襲した。
もっとも、存在感がゼロに近づいているボロ野党の代表選で、政策論争を戦わせること自体がアホらしい話だ。民進の政党支持率は1ケタ台に低迷し、消費税率にも劣る。「野党は対案がないから批判ばかりしている」とかいう安倍首相の印象操作を真正面から受け止めているのだろうが、そんなお門違いの攻撃を真に受けたら思うツボだ。前原と枝野、両者が議論を深めるほど溝は深まる。代表選の結果がどっちに転んでも、民進が一枚岩になれないことを浮き彫りにさせるだけだ。圧力と抱き込みで骨抜きにされた安倍政権ベッタリの大マスコミは案の定、「野党共闘、消費増税が争点」だとか、前原がいったん横に置いた憲法改正を蒸し返してまで「野党共闘や憲法改正問題が争点」とあおり立てている。分裂ネタを提供する以上に、何の意味もなしていない。
■首相候補を担う自覚ナシ
政治ジャーナリストの鈴木哲夫氏は言う。
「党勢衰退が著しいとはいえ、民進党は国政で野党第1党を担っている。原理原則から言えば、代表選は安倍政権に対抗し得る野党の首相候補を決める選挙なのです。しかし、代表候補2人に政権を再び奪い取る自覚があるのか疑問です。個別の政策はもちろん大事ですが、有権者の7割が〈安倍首相は信用できない〉と訴えている。そうした声を拾い上げ、再浮上につなげるには、われわれの目的は政権交代だとハッキリと打ち出した方がスッキリする。そのためには、政策面では相いれない共産党ともガッチリ選挙協力をする。それくらい思い切った主張があれば、代表選に対する世論の関心も高まり、一気に盛り上がって支持率もついてくるはずです」
結局、先にくるのは党内の一部議員や、支援組織の連合が患う共産党アレルギーへの配慮。大マスコミが仕掛けた踏み絵に生真面目に反応し、そうした内向き論理をダダ漏れさせるオメデタさだ。
「アベ政治への不信感は深刻です。政権寄りの産経・FNNが行った合同世論調査(19、20日実施)でも不支持率は支持率を上回り、49.0%を占めています。内閣改造を評価しないとの回答も47.4%に上った。その一方で、首相候補のトップは石破茂元地方創生相。ほかの顔ぶれも自民党議員一色。民進党は完全に埋没していて、代表選が迫っていたにもかかわらず、誰ひとり名前が出てこない。こんな状況はちょっとおかしいですよ」(鈴木哲夫氏=前出)
国民は「アベ友」と「こんな人たち」の2階層分類/(C)日刊ゲンダイ
トリプル補選は自民ゴタゴタで野党に追い風 |
いかにアベ暴政をストップさせるかの戦略と、その覚悟。民進党代表選の争点はそれ以上でもそれ以下でもないだろう。
政治評論家の野上忠興氏が言う。
「安倍政権を追い込む好機が舞い込んでいるのに、民進党はいつまで建前論に振り回されているつもりなのか。自民党が連続3期9年までの総裁任期延長を正式決定し、内閣改造後初の国政選挙となる衆院補選(10月22日投開票)は異例のトリプル選になり、野党共闘いかんで自民3敗もあり得る情勢になってきました。いずれも自民党議員の死去に伴う弔い選挙で、自民からすれば全勝が当たり前。政権が弱り切ったタイミングで、ひとつも落とせないトリプル補選に当たるとは、ひょっとすると天の配剤かもしれません。政策や理念を言うのなら、自公が連立政権を組んでいるのもおかしい。民進党もああでもない、こうでもないと言っている時間を惜しんで、現実的な調整を進めるべきでしょう」
補選対象の青森4区、新潟5区、愛媛3区はそうでなくても、野党に風が吹いている。青森4区と新潟5区では自民が後継候補の擁立に手間取っている上、青森は昨年の参院選、新潟は県知事選で野党共闘が実を結んだ実績がある。愛媛3区は加計学園が獣医学部新設計画を進める今治市に隣接する選挙区。ただでさえ逆風が吹き荒れている上、麻生財務相がネジ込んだ自民公認候補の白石寛樹氏の存在が地元の分裂を招いているという。
■候補者差し替え騒動
「木村太郎衆院議員を亡くした青森4区では、県連は候補者選定で木村家の意向を尊重する方針ですが、夫人を立てるか実弟を出すかでスッタモンダ。結論は9月12日に予定されている木村さんのお別れ会まで先延ばしされる可能性があります。長島忠美衆院議員が急逝した新潟5区は田中真紀子元外相のお膝元で、田中ブランドが一定の影響力を保っている。野党統一候補として息子が担ぎ出されるのではないか、との観測が流れてきています。愛媛3区は白石徹衆院議員の次男にあたる寛樹氏の評判が芳しくないこともあって県議団が割れ、候補者の差し替えを求める騒ぎになっています」(自民党関係者)
歴史的大敗を喫した都議選に続き、トリプル補選で3タテを食らえば、安倍政権はオシマイだ。残された時間は2カ月を切った。
謀略にはまったまま民進党代表選が決戦の日を迎え、野党が反アベで結集できずに延命に手を貸すようなマネをすれば、有権者の鉄槌は民進に向かう。消滅は必然だ。そんな体たらくでいいのか。
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― 桃丸 (@eos1v) 2017年8月22日
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