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2017/08/17 19:58
<安倍晋三首相に、今日の「日本語の乱れ」を正すことを、何よりも期待したい。
稲田朋美防衛相が内閣改造を待たず、直前に辞任に追い込まれた。南スーダンPKO(国連平和維持活動)のために派遣されていた陸上自衛隊部隊が、東京へ送った日報のなかで、駐屯地の近くで「戦闘」が発生したと、報告したことがきっかけだった。
南スーダンでは事実上内戦が続いているが、自衛隊部隊は比較的、安全な地域で、道路建設などの民生支援活動を行っていた。
日報のなかで「撃ち合い」と書けばよかった。日報に使われていた「戦闘」という言葉が使ってならない言葉だったために、防衛省・自衛隊が非公開としたのを、野党やマスコミが「隠蔽した」といって、大騒ぎした。
私は頭が悪いので「撃ち合い」と、「戦闘」のどこが違うのか分からない。
稲田氏が防衛相になった直後に、うっかり「防衛費」を「軍事費」と言ったところ、国会でたたかれた。一般の国民が「防衛費」のことを「軍事費」と言ったら、誰も咎(とが)めないはずだ。もし、安倍内閣の新閣僚が、うっかり自衛隊を「軍」と呼んだら、野党につるし上げられよう。
日本の外のすべての人々が自衛隊を軍隊だと思っているが、日本では自衛隊が軍隊でないのが常識だ。私は世界の人々の方が正しいと思うが、気が触れているのだろうか。
「あれは撃ち合いであって、戦闘ではありません」「防衛費と軍事費は、違うものです」
日本の国権の最高機関である国会や、良識の府といわれるマスコミで、このような会話が当然のように行われているが、日本は世界の現実から大きく遊離しているのだ。
医学ではこのような症状を、「夢遊病」(somnambulism)と呼ぶが、夢遊病者は夢遊状態で歩き回るから、危険極まりない。
憲法が、この原因をつくっている。日本国憲法は前文で「平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して」「安全を保持」すると述べ、憲法第9条が「陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない」と、定めている。
北朝鮮や、中国や、ロシアが「平和を愛する諸国」だろうか>(以上「夕刊フジ」より引用)
ことばを言い換えていることを「夢遊病」(somnambulism)と呼ぶのなら、日本の国権の最高の府のことを指摘するまでもない。言葉の専門家を自任するマスメディアの世界でも「つんぼ桟敷」や「片手落ち」などの日本語を使用してはならない言葉に自主規定している。
日本のマスメディアも十分に「夢遊病」(somnambulism)状態にあるといえるだろう。それは実態の存在を理解した上で、言葉から連想される概念が禁忌すべきものとされているから、敢えてその言葉を使用しないように申し合わせているに過ぎない。
だから自衛隊の「日報」に関していえば、「日報」が本国に伝えてきた南スーダンの状況が問題なのだ。日本の自衛隊がノコノコ出掛ける前に、南スーダンに2万人いたNPO駐留軍隊の主力を占めていたケニヤ軍隊1万人がとてもNPO平和維持活動をする状態ではない、として撤退したばかりだった。
そこへ日本の自衛隊が派遣されてきた。当時の南スーダンは政府軍と反政府軍とが入り乱れてドンパチやっている最中だった。自衛隊が平和維持活動するような状態ではなかった。
しかし「戦争法」を成立させたばかりの安倍自公政権は来たるべき米国軍隊との「集団的自衛権」をなし崩しに自衛隊に付与する格好の状態と見ていた節がある。つまり自衛隊が現地で国連職員が襲われ、自衛隊が「駆け付け警護」により武器を使用するのを秘かに期待していたと思われる。それこそが自衛隊が世界の普通の軍隊へと「蛹」から脱皮する瞬間だからだ。
だが、それは安倍氏の単細胞のなせる妄想でしかない。武装集団と対峙した時に自衛隊だけが武器使用して撃ちまくるのではない。武装集団も自衛隊員を目掛けて自動小銃を乱発しロケットランチャーの銃刃を引く。自衛隊員が一人でも戦死すれば、安倍自公政権はフッ飛んでいたはずだ。
当初から私は「日報」はある、と断定していた。なぜなら自衛隊員個々人の記録こそが彼らの活動の正当性を証するものだからだ。人を殺し殺される、命のやり取りをするのが戦争だ。そこでの所業の是非を後々詮議されては堪らないだろう。
「日報」などといった手緩いものではなく、各小隊の指揮官はヘルメットに超小型カメラを設置して、部隊の中継器を経由してリアルタイムで防衛省の大本営に現場状況を伝えるようにすべきだ。自衛隊員の活動を子細漏らさず録画して残し、自衛隊員の活動を後々まで検証できるようにしておくべきだ。
それこそがシビリアンコントロールのあり様ではないだろうか。憲法関係で言葉変換をしているのは憲法規定に反して現実運用しているからに他ならない。「夢遊病」(somnambulism)に陥っているのは憲法の側ではなく、憲法から逸脱して現実状況を「戦争」へと近づけている国会と政府の側ではないだろうか。
立憲主義とはそうしたものだ。言葉が実態に合わなくなった時に変換するのは既にまやかしでしかない。我ら日本国民は立憲主義に反して憲法違反状態の国会と政府を持っていると自覚・認識すべきだ。「夢遊病」(somnambulism)は「夕刊フジ」でバカな論評を書いている「あなた」の方だ。
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