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自称・仕事人内閣が改めて見せつけた政界人材劣化の元凶 日本経済一歩先の真相
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/211633
2017年8月18日 日刊ゲンダイ
ハナから能力度外視(C)共同通信社
内閣改造から、ちょうど2週間が経つが、今度の人事を通じて改めて理解できたことがある。なぜ、国政を担う人材がここまで劣化してしまったのか。その根本原因に気付かされた。
恐らく「オレさえ総理でいれば」というおごりが、安倍首相本人にもあったはずだ。そんな「1強体制」にあぐらをかいた傲慢さのツケで、内閣支持率の急落という憂き目にあい、首相は改造人事で方針転換。「安倍1強」から「オール自民党」体制に改めた。
オール自民党とは、言い換えれば党内の各派閥に配慮した均衡型の色濃い体制だ。各派閥には、当選回数を重ねながら大臣経験ゼロの入閣待機組が控えている。改造人事における派閥のボスの仕事は、待機組の入閣を首相に迫ること。派閥内部で「今度はおまえがやれ」とハッパをかけ、入閣する人材は当選回数などの「順送り」で決まる。
つまり今回の改造人事は「このポストなら彼が適任」と能力を買って人材を登用したわけではない。重視されたのは、あくまで派閥の都合と、どれだけ冷や飯を食わされてきたのかという年数のみ。ハナから能力度外視の人事なのである。
いまはやりの「情報公開」をどこまで意識したかは知らないが、かような呆れたプロセスをオープンにしたのが、江崎鉄磨・沖縄北方相だ。一度は入閣を固辞。所属派閥のボスの二階幹事長に「私はその任にあらず」と辞退しようとしたら、「なんで断るんだ! これは派閥の総意だ!」と叱られたことを公然と暴露。派閥均衡の順送りに渋々従ったことをアッケラカンと明かしたのだ。
早速、江崎大臣は「しっかりお役所の原稿を読ませていただく」と宣言。大臣の仕事は役人任せだと堂々と開き直ったわけだが、能力重視で大臣を選ばないから、こうした不逞のやからが閣内に紛れ込むのである。
自称「仕事人内閣」の閣僚19人のうち、2世・3世議員は実に12人を数える。彼らの大半は選挙民から政治能力を期待されて当選してきたわけではない。爺さんや親父の基盤を引き継いだだけの苦労知らずも多いのだが、今の自民党を見渡せば世襲議員が大勢を占めるありさまである。
ただでさえ、政治能力の期待できない集団から、さらに能力度外視で大臣を選ぶのだから、なるほど「仕事人内閣」とは名ばかりの「仕事できない内閣」が生まれるわけだ。
自民党の深刻な人材劣化を目の当たりにすれば、政権交代の必要性を痛感するが、肝心の野党はバラバラ。新勢力も「日本ファースト」なる馬鹿げたネーミングで、「米国第一」のトランプ流の保護主義をにおわせるセンスのなさだ。つくづく、日本の政治の将来は大丈夫なのかと不安に駆られる日々である。
高橋乗宣 エコノミスト
1940年広島生まれ。崇徳学園高から東京教育大(現・筑波大)に進学。1970年、同大大学院博士課程を修了。大学講師を経て、73年に三菱総合研究所に入社。主席研究員、参与、研究理事など景気予測チームの主査を長く務める。バブル崩壊後の長期デフレを的確に言い当てるなど、景気予測の実績は多数。三菱総研顧問となった2000年より明海大学大学院教授。01年から崇徳学園理事長。05年から10年まで相愛大学学長を務めた。
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― 齋藤一弥<穏やかなレジスタンス&里山資本 (@rainasu) 2017年8月17日
…閣僚19人の内、2世・3世議員は実に12人を数え…大半は選挙民から政治能力を期待されて当選してきたわけではない。爺さんや親父の基盤を引き継いだだけの
〈「仕事人内閣」とは名ばかりの「仕事できない内閣」〉
― ⛵️motty⛵️ (@novtnerico) 2017年8月18日
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― inoue toshio 子どもを守れ! (@yuima21c) 2017年8月18日
自称「仕事人内閣」の閣僚19人のうち、2世・3世議員は実に12人を数える
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