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埼玉新聞 / 「飛び散る女性の頭、自らも死のうとした元従軍看護師 戦後72年…激戦地で生き、戦後は助産師で赤子抱く」 
http://www.asyura2.com/17/senkyo230/msg/756.html
投稿者 赤かぶ 日時 2017 年 8 月 17 日 00:34:05: igsppGRN/E9PQ kNSCqYLU
 

埼玉新聞 / 「飛び散る女性の頭、自らも死のうとした元従軍看護師 戦後72年…激戦地で生き、戦後は助産師で赤子抱く」
http://blog.goo.ne.jp/nrn54484/e/6a5f02d2b5428da42dd34233abf7870d
2017年08月16日 のんきに介護



(左)召集を受けて出発する前日に撮られた木村美喜さんの写真、(右)「生きているうちにできることは何でもしてやりたい」との思いで戦争体験を語り継ぐ元従軍看護師の木村美喜さん=桶川市の自宅

〔資料〕

「飛び散る女性の頭、自らも死のうとした元従軍看護師 戦後72年…激戦地で生き、戦後は助産師で赤子抱く」

   埼玉新聞(8/14(月) 10:30配信 )

☆ 記事URL:https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170814-00010000-saitama-l11

 もう歩けない。何度も死を覚悟した。ジャングルの川の中で力尽き、このまま流されて死ぬんだと思った。「同級生2人のお骨は私が内地の両親に届けなくちゃいけない。絶対に死んじゃいけないと自分に約束した。けれども、かなわずに死のうとしたの」

 元従軍看護師の木村美喜さん(89)=埼玉県桶川市=は激戦地のフィリピン・ルソン島で約1年、敵の爆撃機や砲弾が四六時中頭の上を飛び交う中、傷病兵や患者の救護に従事しながら生き抜いた。食べるもの、飲むもの、薬もない。無数の死体が転がる山の中を逃げ回り、行軍した。仲間や兵士たちは次々に命を落とした。

 生まれも育ちも桶川。日本赤十字社埼玉県支部の看護師だった1944年7月、召集を受けてマニラ郊外の陸軍病院に派遣された。当時16歳。埼玉班26人で最年少だった。歯科外来に勤務し、当初は不自由のない生活をしていた。

 9月、マニラ初空襲。次第に戦火が拡大し、12月に病院は解散。絶え間ない空襲の下、部隊はマニラから北に約250キロのバギオに移動した。

 悲劇が襲ったのは、45年1月23日。正午前に大編隊の爆撃機が襲来し、病棟は瞬く間に火の海になった。がれきの中で「助けて」とさけぶ声。焼け落ちた梁(はり)が目の前で女性に直撃し、頭が飛び散った。外に逃げた人々は次々と機銃掃射で撃たれて犠牲になった。

 埼玉班も9人が戦死。「今夜は夢でいいからお父さん、お母さんに会いたいね」。前日に梅干しをしゃぶりながら古里の話をした同期2人は骨だけの状態と、顔や手足、内臓がない状態で見つかった。

 4月、バギオから撤退。山の中で終わりなき逃避行を続けた。昼間は空から見つかるため移動できず、夜は砲弾が飛んでくる。草のしとねに横たわり、古里の歌を口ずさむと、歌声はいつしか涙声に変わっていった。「みんな『白いご飯をおなかいっぱい食べたい』『死にたくない』と言いながら死んでいったの」

 埼玉班の仲間も一人、また一人と病気や栄養失調で亡くなった。「今度死ぬのは自分の番だ」。どんなときも肌身離さず持っていた親やきょうだいの手紙や写真、日の丸の寄せ書きを河原で焼いた。死んでから人に見られたくなかった。

 終戦を知らされたのは8月17日。途端にマラリアで40度の高熱が出た。捕虜収容所に行くまでの山を下りられず、同僚3人と部隊から取り残された。もう半歩も動けない。道の両側は腐臭を放つ死体の山。うじが団子になって、ハエが真っ黒にたかっていた。ゲリラの先住民の足跡を見つけるたびに背筋が凍った。

 ジャングルの川の中で先輩に泣きながら懇願した。「お世話になりました。私はここに座っていたら流されてしまう。待たないで先に行ってください」。そのたびに言い聞かされた。「一足歩けば一足日本に近づく。一足歩けば一足お母さんに近づく。日本に帰りたかったら、お母さんに会いたかったら歩きなさい」。その言葉に背中を押され、何とか収容所にたどり着いた。

 約4カ月の捕虜生活の末、12月に復員。日赤病院に同期2人の遺骨と遺髪を届けた。桶川駅で母の胸に抱かれてわんわん泣いた。17歳だった。

 戦後は助産師として働いた。「もし日本に帰れたら、たくさんの兵隊さんの亡きがらを葬ってきた分、この手で新しい命を取り上げよう」。収容所で毎晩、誓った夢をかなえた。抱いた赤ちゃんは数え切れない。3分間に4人取り上げたこともある。自らも子ども3人、孫5人に恵まれた。

 今は子や孫のため、社会のために一日でも長く生きていたいと願う。戦争を経験した人が減り、自分の代わりがいないと思うから。多くの講演を引き受け、本も出版した。戦争を知らない若い人たちみんなに、一度でいいからこれまでの話を伝えたい。「戦争は人の殺し合い。もう二度としては駄目。命は本当に大切。一つっきりしかないんだから。かけがえがないんですよ」














 

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コメント
 
1. 2017年8月17日 03:01:31 : dI1141oA6E : rG_olIcABiM[10]
赤十字の看護婦養成所は無料かつ給料が出たため、主に貧しい家庭の出身者が多く入った。そのかわり養成所を出てから一定期間は就労義務と戦地への出征がある。今の自衛隊の婦人自衛官、WACのナースみたいなものだな。

だから比較的余裕がある家庭で看護婦を目指す場合には民間の看護婦学校または助産婦学校へ行った。大抵は併設されていた。昭和初期の話だが赤十字の看護婦養成所へ願書を出す予定で看護学校へ話を聞きに行ったら校長が出てきて、赤十字の看護婦養成所は出征もあり良家の娘さんには奨められない、民間の養成所へ行った方がよいと説得されたという話がある。

だから木村さんは看護学校を出てすぐに出征している。生まれは1928年とすると、養成所に入ったのは1943年かそこらだ。この時期に何で赤十字の看護婦なんかになろうとしたのか。

洗脳が理由だろう。「感動しやすく指導者の指示に無批判に従う者」を理想的な国民としていた時代だ。実は今もそうだ。今の若い者も政府を「信じろ信じろ信じろ」、政府に犯行する者を「疑え、疑え、疑え」と教わっている。

しかしその結果はこの人の経験通りだ。だから正解は自分を含めて全てを疑うこと。信じて問題ないのは茄子の花くらいのもんだ。


2. 2017年8月17日 03:28:59 : quMKleKEOA : apQvoj4eROs[360]
先般の投稿で新聞記者のヒエラルキーの話があり、
朝日毎日読売>産経や東京ということになっていたけど
埼玉とか神奈川とか琉球というのはそのさらに下に来るのですか?
(その下が八重山とかその他宮崎勉や松山千春の父がやっていたローカルな個人新聞だったりして)

3. 2017年8月17日 04:38:51 : SkTUixWt7A : dHpxwCb7IEw[1]
このようなお話を・・・本人はもう思い出したくないだろう話を、敢えて思い出しながら伝えて下さる。
本当に有り難い。


4. 2017年8月17日 20:53:01 : EIHH4CSarE : ZNs6WKx@BdQ[902]
こういう貴重な証言もまた、韓国にしてみれば、大日本帝国軍性奴隷資料館というものを建設し、これが世界記憶遺産として無事に登録申請に至った暁には、この大日本帝国軍博物館にでも、他にも、これと似たような証言があれば、これらをすべてまとめて、大日本帝国軍性奴隷博物館に寄贈して、大切に保存して貰いたいところですね。

産経新聞社に置かれましては、このよぷな恥知らずな大日本帝国軍性奴隷問題の前科のい自慢話も一緒に、寄贈して貰うならば、大勲位中曽根君自らが、このような恥知らずな大日本帝国軍性奴隷制度なるものに関わった自慢話を、幾らでも取材して、記事にしてから、この大日本帝国軍性奴隷博物館にでも寄贈して来い、とでも言い返してやりたいところですね。

これならば、この大日本帝国軍性奴隷博物館そのものを、国際社会全体に、どんどんアピールして頂く分には、日本国民全体としては、まんまと騙されたふりをして、天皇陛下と共に、そっと静かに暖かく見守りながら、韓国政府に置かれましては、どうぞよろしくお願い申し上げます、ということで、背中を押してやりながら、これに対する見返りとして、このような恥知らずな前科を象徴する少女の像を、靖国神社に寄贈して頂くことに成れば、靖国神社に置かれましては、自らが誇りを持って、正々堂々と、どんどん涙を流しながら「感謝!感激!雨あられ!天皇陛下有難うございます」と答えながら、正々堂々と建立し、遊就館と共に、そっと静かに大切に保存しておくことを誇りとして、どんどん涙をながしつづけながら、誰一人として参拝する人がいなくなってしまうことを具体的目標に置くならば、韓国や中国に限ることなく、この靖国神社については、複雑な感情を抱きながらも、そっと静かに通り過ぎてから、遊就館にお立ち寄り頂く分には、別に構いませんから、全国各地に点在する戦争博物館や特攻隊資料館と同様に、外国人観光客向けの貴重な観光資源の一つとして、そっと静かにアピールしていくことならば、簡単に出来ることだし、これら全てを、歴史考古館や民族博物館と同様に、そっと静かに大切に保存しておくことにすれば、大いに結構なことなのかも知れませんね


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