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市原悦子が語り続ける戦争体験と安倍政権への怒り「『国民の命と財産を守る』と言っても空々しい」(リテラ)
http://www.asyura2.com/17/senkyo230/msg/656.html
投稿者 赤かぶ 日時 2017 年 8 月 14 日 13:30:06: igsppGRN/E9PQ kNSCqYLU
 

             
              『白髪のうた』(春秋社)


市原悦子が語り続ける戦争体験と安倍政権への怒り「『国民の命と財産を守る』と言っても空々しい」
http://lite-ra.com/2017/08/post-3387.html
2017.08.14 市原悦子が語る戦争と安倍政権への怒り リテラ


 戦後72年を迎えたこの夏。先日お伝えした仲代達矢や桂歌丸をはじめ、先の戦争を知る世代が減るのと呼応するように戦争の恐ろしさを国民がだんだんと忘れ始めている社会状況を危惧し、自らの戦争体験を語り残そうとする芸能人や文化人は多い。

 そんななか、『家政婦は見た!』(テレビ朝日)シリーズでおなじみの市原悦子も自身の戦争体験を語り話題となっている。

 それは、先月末に出版されたエッセイ集『白髪のうた』(春秋社)に記されている。1936年生まれの彼女は、空襲で危うく命を落としかける体験をしたという。

〈終戦の前の年、千葉市栄町(現在の千葉市中央区栄町)にあった生家のそばに爆弾が落ちたんです。家には庭に面して広い廊下がありました。
 家族でお昼ご飯を食べていたとき、「ダダダダーン」と爆音がして、ご飯のうえにうわっとほこりが積もったの。「何ごとだ!?」と居間を出たら、廊下がこなごなになったガラスの川でした。爆風でガラスが全部吹き飛んで、廊下に割れ散っていたんです。ほこりの積もったご飯とガラスの川、それが目に焼き付いています〉

 もしもこの爆弾が直撃していたら、確実に無事ではすまなかっただろう。事実、彼女の兄は爆弾が落ちた場所を見に行っているのだが、そこには空襲で犠牲になった人の遺体があったという。

〈夕方、兄が友達と、爆弾は家のそばの小学校に落ちたことを確かめてきました。爆風で近所の人が吹き飛ばされて、ばらばらになった。兄たちは、校舎の壁面に飛び散りへばりついた、その人の肉片を見たそうです。近所の人たちが「東京に落とす爆弾を試しに千葉に落としたんだ」と騒いでいました〉

 この空襲をきっかけに、市原の家族は同じ千葉県の四街道へ疎開する。空襲の恐怖からは逃れることができたものの、今度市原らを苦しめたのは飢えだった。慢性的な食料不足に苦しみ、素人ながら近所の農家に教わりながらトマトやきゅうりを栽培するも、それでも飢えは解消されない。最終的には口に入れられるものならなんでも、ザリガニすら食べるような生活を送ることになる。

 市原はその暮らしがつらいものであったと同時に、人間としての自分の礎をつくった体験でもあったと語る。『白髪のうた』ではこのように綴られている。

〈ひもじいことの辛さ、ものを大事にし、感謝する。自分のすることに責任感を持つ、すべての人間の原点になる情感を、そこで学んだ気がします。
 あの頃、今の自分ができたと思います。たくましいというか、案外へこたれないというか。自分のことは自分でする。自分にも周りの人にも世の中にも、あんまりガタガタしない。欲がなく、目の前にある仕事を丁寧にやるだけで満足する。その日食べられて、大事な友達が数人いて、楽しく身体を動かしていればいい、ちょうど「都合のいい」女が、その頃にでき上がりました〉

■戦争を失くすこと、世界の問題と関わることが女優の仕事だと市原悦子は語った

 とはいえ、こんな体験は子どもたちの世代にさせてはならない。その思いから彼女は戦争の記憶を後世に語り継ぐことをライフワークとする。それが戦争童話の朗読だ。

 野坂昭如「凧になったお母さん」「年老いた雌狼と女の子の話」や、あまんきみこ「ちいちゃんのかげおくり」など、戦争によって弱い者、とくに子どもたちが犠牲になっていく物語を読む朗読会を定期的に行い、その活動はいまや30年以上継続したものになった。そんな戦争童話の朗読について、エッセイ集『ひとりごと』(春秋社)のなかでこのように振り返っている。

〈私の朗読は、死とか戦争とか暗い話が多いといわれるけれど、私自身の現在は、戦争を抜きにしては語れない。いつも言っているけれど、戦後の食糧難の時代に、いまの私がつくられたといってもいいほどに、あのころの生活が私の原点です〉

 だから、先の戦争で得たはずの反省を無きものにし、再びこの国を戦争ができる国にしようと企む安倍政権の野望は到底許すことのできるものではなかった。2014年の朝日新聞のインタビューでは、怒りをにじませながらこのように語っている。

「集団的自衛権を使うことが認められましたね。「自衛」とか「戦争の抑止力」とか信じられない。原発事故への対応もあやふやなまま、国は原発を輸出しようとしている。被爆者、水俣病患者を国は救済しましたか。「国民の命と財産を守る」と言っても空々しい。
 先の戦争で犠牲になった300万人の方々がどんな思いで死んでいったか。戦争によって人の心に何が起こったか。それを知れば、私たちがこの先どうすべきか見えてくると思います」

 市原が戦争童話の朗読をライフワークとしたり、メディア上で政権の方針に対して怒りをぶつけたりするのはなぜか。彼女はそれこそが女優の仕事であると確信しているからだ。『白髪のうた』ではこのように綴られている。

〈貧困の中で栄養失調で死んでいく子どもたちや、戦争で自分の子どもを失った母親たちが嘆き悲しむ姿を見ると、胸がしめつけられる。ああいう人たちがいる間は幸せになれないよね。いたたまれないですよ。
 戦争がなければあの顔を見なくて済むでしょう。だから、黙ってないで、戦争をなくすこと、世界の問題と関わることも、女優の大事な仕事よ。「私の子どもは戦争にやりません!」って。
 理不尽なことで人は傷つく。歩道で自転車にぶつかるとか、地震に遭うとか、放射能で故郷を捨てさせられるとか……責任をどこへ持っていっていいかわからない、ひどい事故がたくさんある。一番気になるのはそのことですよ。私たち女優がもっとこういう理不尽なことに対して、モノを言えば少しは力になると思うの〉

 まさしくその通りだろう。彼女にはこれからも自らの貴重な体験を語り継いでいってほしいし、市原の掲げる〈女優の大事な仕事〉を引き継ぐ若い世代の役者がもっと現れてくれることを願ってやまない。

(新田 樹)













 

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コメント
 
1. 2017年8月14日 14:22:54 : VbGhoYodbU : pCXq@3edS04[2]
あの戦争が悲惨だったのは戦争が起きたからではない。

アメリカが国際法を無視して無差別爆撃をやったからだ。

違法に民間人を殺したからだ。

アメリカにナチスを批判する資格などない!

日本の真珠湾攻撃は軍事施設を狙ったもので民間人には殆ど被害が出ていない。

戦争とは兵隊と兵隊が殺しあうものであって民間人を巻き込んではならない。

アメリカはそんな当たり前のルールを無視した犬畜生だ。


2. 2017年8月14日 14:24:10 : fOXO8ggKxU : f2EWQslXp3M[1]
なんで昭和天皇が生きてるうちに言わないんだ
右翼に殺されるからか そうだな賢いな
あのころは右翼ってヤクザであり暗殺者だったよな
時代は変わったなあ
覚えているよな?

3. 2017年8月14日 18:35:29 : gmzIufZtSw : 0m__Hr0yv2Y[5]
>>1
米国の戦争は、何時も無差別爆撃だ。
日本の真珠湾攻撃は、綺麗な道義的戦争?
生まれた時から、職業軍人なんか居るか?
職業軍人だけで、戦争が出来るか?

4. 2017年8月14日 20:49:05 : Qcz4ysAepE : H6Kokfr_X@s[88]
>1
重慶爆撃は民間人を巻き込んでいないのか?
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%87%8D%E6%85%B6%E7%88%86%E6%92%83

5. 2017年8月15日 10:30:18 : 8rLFpOrAm6 : JNqoL6E4iNA[357]
先日のNHKの731部隊の中国人への人体実験で如何に日本も酷い事をしてきたか、戦争は人間を狂わせる。

6. 2017年8月15日 11:48:40 : qF4T1YwunA : 0ID5WaAuWRA[1952]
●前川さんの存在がまれであるように、ほとんどの人間は自分の今の立場や境遇に逆らって生きることを選択できない。

NHKの特集番組で見たが、「米国による日本の無差別絨毯爆撃」についても、上から「早く戦果をあげろ」と要求された将校クラスが、自らの生活や立場(左遷、失職、出世等)を考えてたどり着いた結論が焼夷弾による無差別爆撃だったという。

根底には白人至上主義(黄色人種蔑視)もあったはずだし、死の商人達の企みも背後にあったにせよ、直接的には戦争の現場の将校達が自らの生活や立場を考えての個人的な動機の積み重ねで無差別絨毯爆撃(100万人以上の一般市民が犠牲となった)が実行されたということになる。

背後でコントロールしている悪党達の仕掛けに逆らって生きる選択をすることができる人はほとんどいないから、結局背後でコントロールする悪党のねらいとおりになるということです。

1%の悪党達の狂気が、99%の普通の人達によって実行される。

これが戦争です。


7. 斜め中道[1914] js6C35KGk7k 2017年8月15日 12:45:21 : 460ZVzz1ys : 8oca@IpCA1U[1046]
>>1
起きちまった戦争は、全て悲惨だよ。

8. 白猫[1127] lJKUTA 2017年8月15日 13:48:56 : TyxXmqOa72 : H4zuIAH_ghs[503]
どんな社会でも殺人は最も重い犯罪である。
戦争はその犯罪を国家が命ずるのだ。
どんなことがあってもこうした状況が起きることを阻止しなければならない。
人間社会には利害のぶつかり合いや意見の違いは避けられないが、それを暴力しかも殺し合いで決着させるという考え方からは一刻も早く脱却すべきだ。
自分達と生活習慣が違うとの理由で他民族や他国への敵意を煽る言動こそ犯罪なのだ。

9. 2017年8月15日 19:20:24 : w3M1BHSquE : 5KToaZSVnLw[1755]
こういう 戦争関係のスレが立つと目ざとく妄言かましていくネトウヨが一匹 それは言うまでもなく>>1

好き勝手なネトウヨ論法かまして 後はハイさようなら
批判の集中砲火にはまったく反論できず

>>1の論法は、ネトウヨお得意の責任転嫁 獅子はウサギを倒すのにも全力を尽くすという

ライオンの檻に放り込んで殺された人間に向かって 「恨むならライオンを恨め」 と言っているに等しい
馬鹿いっちゃいけない 殺された人間は ライオンを当初は恨むかもしれないが 時間が経てば
恨むのはライオンではなく、「ライオンの檻に放り込んだ人間」 を恨むようになるのが当たり前だ

つまり 「アメリカを恨め」 という論法は、日本を戦争への道に引きずり込んだ人間達を擁護するために
アメリカおよび国際社会に責任転嫁して話を逸らしてしまおうという 【ごまかし論法】なのですから
騙されてはいけません

● 恨むべき人間達は アメリカというライオンの檻に 国民を放り込んだ人間達なのですから ●


10. 2017年8月16日 01:53:45 : dPS6TH9CH0 : RKS@ZJF@tT8[2]
市原さん、さすがです。以前にも増して好きになりました。
誰の子供も殺させない! とみんなが口に出しやすくなるでしょう。

11. 2017年8月16日 03:15:57 : ShdUKPm0Ac : U3PinrIE@kc[104]
主語を抜くなよ、糞安倍。
日本を取り戻す?
国民の財産と命を守る?

誰から?

日本を国民の手から寡頭支配勢力の手に取り戻す
国民の財産と命は日本政府の物だから外国に横取りされないように守る

国民主権を認めない奴の言うお為ごかしは全てこういう罠が仕掛けられている。



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