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憲法9条を天皇、日米安保より上位に置く日本を目指すべきだ
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2017-08-11 天木直人のブログ
発売中のサンデ―毎日最新号(8月20日―27日号)にノンフィクション作家・保阪正康氏の「今上天皇と太平洋戦争」という記事がある。
これは国民必読の記事だ。
なぜ私がその記事を国民必読であると考えるか。
その理由はひとことでは言い尽くせないので、その記事のすべてを読んでもらうしかない。
しかし、次の一つを紹介するだけでも、その記事が国民必読であることがわかると思う。
すなわち、昭和天皇は敗戦直後の1945年9月9日に、日光に疎開中の皇太子(今上天皇)に書簡を送っていたという。
そこには次のように書かれていたという。
「・・・(戦争の)敗因について一言いわしてくれ。我が国人(くにびと)があまりに皇国を信じ過ぎて英米をあなどったことである。我が軍人は精神に重きを置きすぎて科学を忘れたことである。明治天皇の時には山県、大山、山本等の如き陸海軍の名将があったが、今度の時はあたかも第一次世界大戦の独国のごとく、軍人がバッコして大局を考えず進むを知って退くことを知らなかったからです。戦争を続ければ三種の神器を守る事も出来ず国民をも殺さなければならなくなったので、涙をのんで国民の種をのこすべくつとめたのである・・・」
驚くべき内容である。
しかもこの書簡は昭和60年代に入って初めて公開されたという。
政府や学者による公開ではなく、皇太子のご学友であった人物によって公開されたという。
これらの事実を知っている日本国民はどれほどいるのだろう。
これほどの重要なことを、なぜ保阪正康というひとりの作家が、サンデー毎日のような週刊誌に書かなければ、我々は知る事が出来ないのか。
もっと驚くべきことは保阪氏がその記事の中でこう書いている事である。
「天皇という存在は、たとえどの天皇であれ、皇位に就いている時の『目的』はたったひとつである。・・・『皇統を守る』ということが最大の目的なのである・・・」
そういう事でいいのだろうか。
この保阪氏の記事を読んだ時、私はあらためて自分の持論の正しさを再認識した。
すなわち戦後の日本は、象徴天皇制、憲法9条、そして日米安保条約という、いわば三位一体の国家体制で出発した。
しかし、それらが矛盾しているからこそ日本は苦しみ続けて来た。
いまこそその矛盾を我々の手で解消し、憲法9条を国家の最上位に置く時だと。
新党憲法9条はそれを実現しようとする政党である(了)
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