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もう馬脚を現した 仰々しい「仕事人」内閣の期待外れ
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/211129
2017年8月9日 日刊ゲンダイ 文字お越し
デタラメが早くも露呈(C)共同通信社
いったい、どこが「仕事人内閣」なのか。先週、安倍首相が行った内閣改造。早くも大臣たちが馬脚を現している。
江崎鉄磨沖縄・北方担当相(73)の発言には、日本中が呆れ返ったに違いない。記者団に対して「国会答弁は役所の原稿を朗読する」「北方領土については素人は素人だ」と真顔で口にしたのだから驚きである。しかも、安倍首相からの入閣要請を一度は「激務に耐えられない」と断ったことをアッケラカンと明かし、「年も年なので重荷だった」と漏らしたのだから前代未聞だ。二階幹事長から「二階派の大臣がゼロになる」と説得されて引き受けたという。
ちなみに江崎大臣は、無類の酒好き。昼から酒を飲む姿が目撃され、初閣議後の振る舞い酒は口をつけるだけなのが常識なのに、うまそうに2杯も飲み、安倍首相を本気でキレさせている。いったい、どういう規準で大臣に選んだのか。
馬脚を現したのは、江崎大臣だけじゃない。防衛大臣の小野寺五典(57)もヒドイものだ。
米軍に対して「オスプレイの日本国内での飛行を自粛して欲しい」と要請した翌日、あざ笑うかのようにオスプレイが飛んでいるのだからどうしようもない。完全になめられている。そもそも、米軍に対して断固「中止」を求めるべきなのに「自粛」しか求めず、しかもカウンターパートは「国防長官」なのに、在日米軍の「副長官」を相手にしているのだから話にならない。
これでは足元を見られ、コケにされるのも当然。バカ丸出しである。政治評論家の山口朝雄氏はこう言う。
「ハッキリ言ってこの内閣は“二線級”の集まりです。安倍首相は、文科相に伊吹文明、防衛相に江渡聡徳と、意中の人に入閣を要請したが、次々に断られ仕方なく2番手、3番手、4番手……と能力の劣る議員を大臣に就けたのが実態です。進次郎にも見限られた。野田聖子には『総務、外務、農水のどれかで』と具体的なポストを要求されたという話も流れています」
ポンコツばかり集めて「仕事人内閣」とは、お笑いである。
河野外相(写真左)と小野寺防衛相(C)日刊ゲンダイ
保身と政敵つぶしがすべてだった改造 |
それにしても、これほど“適材適所”からほど遠い改造人事も珍しいのではないか。自ら「素人」と認めている江崎大臣だけじゃない。文科大臣に就任した林芳正(56)も「なんで俺なんだろう」と周囲に漏らしているという。これまで文科行政とは無縁だったのだから当然だろう。
それもこれも、この内閣改造には理念のカケラもないからだ。どんな民間企業だって「あの仕事は彼に任せよう」と、まず“仕事”があって、それに合わせて“人”を選んでいる。なのに安倍首相は“仕事”はハナから度外視なのだからヒドすぎる。ド素人の稲田朋美を防衛大臣に就けた時とまったく変わっていない。
その典型が外相人事である。本来、外務大臣は真っ先に決めるものだ。ところが、最後の最後まで決まらなかった。河野太郎に「閣僚として入ってもらいたい。ポストは後で伝えます」と電話があったのは2日の夕方。「外相で」と連絡があったのは深夜だった。その間、外相候補には、数人の名前が挙がっていた。
いかに安倍首相が、仕事を重視していないか、よく分かるというものだ。「沖縄」も「北方領土」も、ホンネではどうでもいいと思っているのだろう。でなければ、江崎鉄磨を大臣に就けるはずがない。なぜ、オリンピックとは縁もゆかりもない鈴木俊一(64)が五輪担当相なのかも理解不能だ。
「安倍首相が内閣改造をやった目的は、すべて保身のためです。露骨だったのが“政敵つぶし”です。石破派の当選3回の斎藤健(58)を農林大臣に抜擢し、石破茂と近い小此木八郎(52)と梶山弘志(61)を初入閣させたのは、最大のライバルである石破茂を孤立させるためです。さらに、反アベの急先鋒だった野田聖子を閣内に取り込んだ。そのうえで、親アベの岸田文雄を政調会長として優遇し、岸田派からは最多の4人を入閣させた。と同時に、有力派閥には均等に大臣を割り振っています。二階派の江崎鉄磨を入閣させたのも、二階幹事長から協力を取りつけるためでしょう。すべては数合わせ。適材適所など最初から頭にないはずです」(山口朝雄氏=前出)
信じられないのは、江崎大臣の発言に対して、自民党内は「彼はそういう人だと皆分かっているから」と誰も驚いていないことだ。安倍首相もどんな人物なのか分かっていたはず。なのに、よくも大臣に就けたものだ。この内閣改造はムチャクチャすぎる。内閣支持率がアップしないのも当然である。
「仕事人内閣」強調せざるを得ない実態 |
ポンコツを集めたこの布陣では、「仕事人内閣」どころか、いずれ内政も外交も行き詰まることは目に見えている。
そもそも、まともな政治家が次々に逃げ出しているのに、平気で泥舟に乗るような“残りカス大臣”たちに、まっとうな政治などやれるはずがない。
すでに国際社会からも足元を見られはじめている。小野寺防衛大臣は、米軍に相手にもされていない。
ASEAN関連外相会談に出席した河野外相も、いきなり外交デビューでパンチを浴びている。中国の王毅外相から、アジア外交を重視した父・河野洋平と比べられ、「失望した」「あなたの発言はアメリカがあなたに与えた任務のようだ」と突っ込まれタジタジになっている。
安倍首相は、中国、韓国との関係が深い河野洋平の息子を外務大臣に就けておけば、アジア外交はうまくいくという姑息な考えをしていたようだが、完全に裏目に出た格好だ。
延期されていた日米の外務・防衛の担当閣僚による「2プラス2」が、17日にワシントンで開かれるが、河野・小野寺のコンビでは、アメリカにいいようにやられるのは明らかである。
政治学者の五十嵐仁氏がこう言う。
「組閣を終えた安倍首相が、自ら『結果本位の仕事人内閣だ』と、強調せざるを得なかったところに、この内閣の実態がよく表れています。もし、本当に仕事師を揃えた内閣だったら、わざわざ『仕事人内閣』だと訴える必要はなかったでしょう。周囲が自然に仕事師集団だと評価しますからね。そもそも、内閣が仕事をするのは当たり前のこと。『結果本位の仕事人内閣』だと強調しているのは、この5年間、安倍政権が成果を挙げていないことに、国民が気づきはじめたことに恐怖を感じているからではないか。今度の組閣人事の特徴は、2世議員、3世議員が異常に多いことです。依怙贔屓が批判された安倍首相は、『党内の幅広い人材を糾合した』と胸を張っていたが、結局、自分と境遇が似ている議員ばかり登用している。お友達内閣から抜け出していない。要するに能力を見ようとしない。その意味でも、この改造内閣は、適材適所、仕事人内閣とは程遠いですよ」
内閣改造は国民の支持を失った安倍首相の最後の悪あがきだ。無能ばかり揃えた内閣改造が、安倍政権の終わりを近づけている。
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― 桃丸 (@eos1v) 2017年8月9日
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