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安倍政権延命に加担 野田聖子のママゴトのような政治感覚
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/210940
2017年8月5日 日刊ゲンダイ
「叫ぶよりそばにいて」/(C)共同通信社
鷹は飢えても穂をつまず――。
一時は「女性初の首相候補」ともてはやされ、“アベ打倒”に動き、石破茂元幹事長と並ぶ“反アベ”の急先鋒とみられていた野田聖子総務相。とがった言動に少なからず高尚な志を垣間見て、疑惑まみれで弱り切った安倍首相を倒す破壊力を期待した国民は完全に裏切られた。トドメを刺すどころか、閣僚に返り咲いた途端、すっかり安倍政権のご意見番気取りだ。
アベ友一掃の演出として、安倍が野田を閣内に取り込んだのはミエミエ。それなのに、安倍の「なんでも率直に、耳の痛い話も言ってくれる」という、しらじらしい起用理由に「支持率急降下の中、安倍首相がもう一度やり直したいという気持ちを持った。君子豹変ということ」と呼応。4日は、「安倍首相の政権運営はとても偏っていたと思う。私が外野席から叫ぶよりもそばにいて、時には嫌な思いをされるかもしれないが、私のさまざまな体験を伝え続けたい」とすっかりソノ気だ。
それでいて、安倍が3選を目指す来年9月の自民党総裁選へは「必ず出る」と明言。女ユダのオメデタさ、軽さ、甘さにはホトホト呆れてしまう。
つまり野田はこの先1年、安倍政権に仕え、支えるということ。国家を私物化し、国民の7割が不信の目を向ける安倍の延命を手助けするというのである。まさか、野田の耳には福田元首相の痛烈なアベ批判が届いていないのだろうか。
■改造前日に放たれた亡国の危機感
改造前日に共同通信のインタビューに応じた福田は、森友学園への国有地払い下げや加計学園の獣医学部新設計画を踏まえ、「政と官」の歪んだ関係をこう糾弾した。
〈各省庁の中堅以上の幹部は皆、官邸の(顔色)を見て仕事をしている。恥ずかしく、国家の破綻に近づいている〉
〈官邸の言うことを聞こうと、忖度以上のことをしようとして、すり寄る人もいる。能力のない人が偉くなっており、むちゃくちゃだ〉
政治主導の名の下に2014年に発足し、安倍政権の官僚支配の源泉となっている内閣人事局について、〈政治家が人事をやってはいけない。安倍内閣最大の失敗だ〉とまで言い切ったのである。
福田が一連の発言で訴えたのは、今すぐに安倍を政権から引きずり降ろさなければこの国がメチャクチャになるという亡国の危機感だ。改造のドタバタに乗じて非難の的になっている内閣人事局長を官僚トップにすげ替えたが、小手先だ。南スーダンPKO部隊の日報隠蔽問題も大炎上し、本来であれば総辞職が当然。そんなデタラメ内閣の目くらまし改造に加担した野田の政治感覚はママゴトレベルなのである。
岸田政調会長(右から2人目)は思惑通り/(C)日刊ゲンダイ
広まる「アベ1強は幻」、重鎮ばかりか補完勢力も踵 |
「アベ1強は幻だったんじゃないか、という声があちこちで聞かれます。入閣を固辞し、安倍首相を袖にした人数は両手ではとても足りない。文科大臣経験者の伊吹文明元衆院議長に蹴られ、河村建夫元官房長官にもかわされ、江渡聡徳元防衛相の再登板も断られ、日本維新の会の面々にも逃げられたと聞きます」(自民党関係者)
重要ポストの外相はなかなか決まらず、入閣待機組だった江崎鉄磨沖縄北方相にまで「私は〈その任にあらず〉と二階氏に話したら叱られた」とドタバタの内幕を公然と暴露される始末。勇ましいことを言っているが、何のことはない。少し機転が利けば踵を返す泥舟に乗り込んだのが野田なのである。
悪相で鳴らす菅官房長官が「立候補するかしないかは本人の自由だ。政府の立場でのコメントは控えるが、野田大臣は内閣の一員として内閣の方針のもとに一致結束して結果を出すと考えていることも事実だ」と涼しい顔でコメントしたわけだ。
政治評論家の野上忠興氏は言う。
「石破茂さんと違って派閥を持たず、どの派閥にも属さない野田総務相はこのままでは花を咲かせることのないまま、朽ち果ててしまいかねない。それならばと、棚ボタを口にしたのでしょうが、かえって展望を狭めてしまった。負けず嫌いの安倍首相の性格からいって、批判には我慢ならないし、まして女性に言われるのは受け入れがたい。寝首をかきそうな存在を入閣させるとは考えにくい。野田総務相を取り込み、自由な発言をさせているのは、総裁選に出馬する目はないと踏んでいるからではないか。安倍首相と駆け引きして閣外に出て、希望通りの党三役に就いた岸田政調会長は、これで思惑通りに力を蓄える余裕ができる。総裁は2期務めるのが通例ですから、次の総裁選で岸田政調会長が射止めれば、その次は早くても6年後。その頃には足場を固めた河野太郎外相の時代になっていて、野田総務相の出番ではないでしょう」
■不協和音としての存在感
閣僚復帰で存在感を取り戻し、本気で総裁選に打って出ようと考えていたら野田は道化者もいいところ。そして、野田の亡国発言を垂れ流している大メディアにマトモな国民は唖然ボー然である。
コラムニストの小田嶋隆氏は言う。
「野田総務相が重しとなって安倍政権がマトモになるとは思えませんが、少なくとも不協和音は生まれそうです。森友学園疑惑をめぐる〈安倍首相の妻・昭恵氏は公人ではなく私人〉とか、安倍首相の発言を受けて〈「そもそも」という言葉には「基本的に」という意味もある〉といった辞書の改訂を迫るようなトンデモない閣議決定が右から左に通ることはなくなるでしょう。かといって、安倍首相が世論の批判を真摯に受け止め、一連の疑惑の解明を進める正常化に向かうとは考えにくい。相も変わらずウソと隠蔽を繰り返し、支持率が下落し続け、見苦しいレームダックが進行する。そして閣内不一致も深刻になる。そうなれば、安倍首相の悲願の憲法改正どころではなくなるでしょう。それでも固執する安倍首相に〈そんな政治状況じゃないでしょう?〉と言えるかどうか。期待するとしたら、そこしかありません」
改造を受けて、共同通信社が3、4日に実施した世論調査によると、内閣支持率は44・4%。前回7月調査より8・6ポイント上昇したが、ご祝儀相場で伸びた程度に過ぎない。不支持率は43・2%と高く、支持と拮抗を続けている。不支持理由は「首相が信頼できない」が変わらずトップで、56・0%に上った。
安倍はNHK、日本テレビ、読売テレビとお友達メディアをハシゴし、愛想笑いを振りまいているが、口から出るのは新味ゼロの逃げ口上ばかり。露出すればするほど、ぶざまな末期の姿を世にさらすだけだ。
国会が決めれば加計氏は誠意持ち対応〜首相
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― 中原ゆめ吉・・原発ゼロの地球を!! (@robonocondor) 2017年8月5日
野田聖子受けるとは思わなかった、って石破さんが
― joe_yana (@joe_pipi) 2017年8月5日
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私は安倍と野田聖子の化学反応が、この政権の底堅い支持基盤を割ることを期待してるけどね。>安倍政権延命に加担 野田聖子のママゴトのような政治感覚|日刊ゲンダイDIGITAL https://t.co/FUiD5LPmMe
― PowerCorruption&Lies (@nutv3V) 2017年8月5日
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