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2017年08月04日 「ジャーナリスト同盟」通信
<中国CCTVスタジオ>
数回、自宅に押しかけ取材を受けた中国の国営放送・CCTVが、今回は「スタジオに来てもらいたい。交通費を支払います」という初めての依頼を断る理由はない。1年ぶりの上京である。高速バスで品川へ。そこからCCTVの事務所のあるNHKへと向かった。縁故入社の多いNHKは、この5年の間、財閥の傘下に入り、公共放送の立場を放棄してしまっている。数万人が働く渋谷区神南のNHKが、いずれ英BBCレベルになる時が来るのか。複雑な思いでCCTVスタジオに飛び込んだ。
<「幹が腐っている」党内閣人事は浮揚力ゼロ>
「安倍内閣を樹木に譬えると、幹が腐蝕してしまっている。枝にいくら接ぎ木してみても効果はないに等しい。寿命は尽きている。改憲などありえない」と率直にコメントした。
「特定秘密保護法・戦争法・共謀罪という国家主義立法を強行した自公内閣と、その上に官邸での森友・加計・強姦もみ消し事件に対して、国民は東京都議会選挙で安倍NOを突き付けた。いま国民は、腐蝕した木の幹を代えろと叫んでいる。それでも安倍は辞めない。一部メディアを躍らせても、国民は安倍とのダンスに興味を示さない」
CCTVの王夢支局長の質問に、遠慮なく本心を明かした。
<標的にされる加藤勝信・厚労相>
月刊誌社長と新橋の屋台で、アルコール抜きのおしゃべりをしているところに、自民党派閥事情に詳しい友人が電話をくれた。
彼は、安倍の身内である加藤勝信・厚労相のスキャンダルに注目していた。「加藤は任意団体にすぎない医療を考える議員連盟の事務局長として、日本医師会から500万円を受け取っている。明らかに政治資金規正法違反。同じようなケースで、過去に長谷川俊労相が辞任に追い込まれている。この事件は、既に日刊ゲンダイと赤旗が記事にしている。朝日新聞も取材に動き出した」と打ち明けた。
加藤六月と安倍晋太郎の仲は、勝信と晋三へと継承されている。「六月の娘は安倍洋子の執事のような存在。六月の娘が、なんと内閣参与。両家にメスを入れると、疑獄事件に発展する可能性もある」との指摘も、一部表面化している。
清和会OBは「安倍としては、決して自分を裏切らない加藤を法務大臣に据えて、大阪地検特捜部と東京地検特捜部に、にらみを利かせようとしたが、身体検査で失格、やむなく上川に切り替えるしかなかった。上川が、安倍の女になることはない。ここは新たな注目点」と語っている。
<鮮度喪失の平壌訪問>
小泉純一郎は、失地回復のために北朝鮮に飛んで、拉致被害者の一部を取り戻すことに成功した。電撃訪朝である。
安倍のウルトラ作戦も、これしかない。北朝鮮からは、以前からも誘いが来ている。隣国との対決と、そのためのバラまきに徹してきた安倍・国家主義外交の推進役が、目下、その可能性と裏付けに狂奔している。安倍日程がそれを証明している。
だが、電撃訪問の策略は、各方面で話題になってしまった。鮮度が落ちてしまった。横田めぐみさんを連れて帰ることはゼロに近い。安倍も分かっている。従来から誘いをかけてきた平壌の毛ばりに、藁をもつかむ心境の心臓を揺さぶっている。安倍失墜の場面で、ようやく陽の目が出るのかどうか。
さんざん痛みつけられてきた北朝鮮が、安倍の要望に100%応えるだろうか。
「都知事だった石原慎太郎の重役勤務をまねて、目下の晋三は、心臓のペースに合わせて、のんびり・ゆっくりの日程をこなしている。一方で、党内各派閥の軋みは、内閣改造で大きい。60人余の入閣待望組の不満は、もうどうしようもないほどで、爆発寸前とみていい。当選6回、7回でも入閣しない自民党議員は、それだけで地元支持者から人間失格の烙印を押される。安倍を支える細田派にしても、稲田重用のせいで、90人の大世帯にもかかわらず入閣ゼロ。烏合の衆団と化している。石破派は、安倍の1本釣りで解体へと追い込んだものの、石破の方はオオカミへと変身して強くなっている。窮鼠猫を噛むだろう。石原派と谷垣派は存在ゼロ。かくして、自民党の不満マグマは噴火活動を始めた」
以上の党内情勢に隠れて「麻生は、安倍の寝首を掻く態勢に入った」と言ってもいいだろう。「利権に狂奔するだけの老人幹事長と悪役・菅の連携も目が離せない心臓だから、なかなか気休めできない」のかもしれない。
<久しぶりの東京>
久しぶりの上京ゆえに、渋谷の変貌を確認しようとしたが、忠犬ハチ公の周囲は、以前と同じである。
久が原の親類に電話してみると、それは東横線の方面だと教えられた。鉄骨を組み立てる様子を、ハチ公と反対側で見られた。昔懐かしい映画館ビルは解体したのであろう、その面影はなかった。休息に利用したクラシックを流していた喫茶店は、ずっと昔に姿を消していたのであろう。
人込み・雑踏の渋谷は、決して健康によくない。人間精神を狂わせる。証拠に、NHKからジャーナリズムが消えてしまった。
渋谷から山手線で新橋下車、歩いて内幸町の日本記者クラブを覗いた。こちらも1年ぶりだ。エレベーターで9階のラウンジに向かう途中、夫人同伴の元日本工業新聞OBと出くわした。お互い、顔を覚えているが、名前を忘れていて大笑い。
「今日は何か」と聞くと、歌手のさだまさしの記者会見があるという。退屈しのぎに、彼の災害支援コンサートの様子を覗くことにした。金のある人は金で、文化で応援できる人は、音楽芸術で、が人間本来の所作である。筆者はペンで政治を監視・叱咤激励するしか能がない。
金と言えば、日本財政は破綻している。これには財閥の内部留保金300、400兆円の、それこそ本当の岩盤に、ドリルで穴をあけるしかない。安倍がそうするのであれば、彼を誉め上げてもいいのだが、あり得ない。
<月刊誌社長の嘆き>
10年ぶりか、20年ぶりか、昔よく書いていた月刊誌の社長と再会した。新橋駅前で四方山話に花を咲かせた。筆者の先輩・元東京タイムズ政治部長の山口朝雄さんが、彼の雑誌に毎月号書いていた雑誌である。
「もう書いていない。2年ほど前から書けなくなった」という悲しい知らせである。酒のせいかもしれない。アルコール飲みに長寿はないのだろう。
持参した最近の数か月の号を見ると、よくまとまったしっかりした雑誌だ。「いつまで続けられるか」と先が見えないと弱気だ。そのはずで、毎月1500冊も、まとめ買いしてくれていた信濃町と関係が切れてしまい、苦戦しているらしい。
「一点集中、パンチのある特集記事でまとめないと、読者はついてこない」とアドバイスをすると、彼は下を向いてしまった。その上で、今のライターの資質を内明けた。
「取材先に丸め込まれてしまうライターがほとんど。気骨のあるライターがいない」とこぼした。政権が腐敗の極みという場面で、権力に屈しないライター不在というのである。
新橋駅前の広場では、福島産の日本酒を販売しながら、そこで飲み会ができるイベントが行われていた。神経質な人間は、福島と聞いただけで逃げる。ここに心臓が駆け付けて来れば立派だが、彼は爆破した東電福島原発には、決して足を向けようとはしない。正解である。東芝製3号機を含め、未だコントロールされていない。このことは世界の常識なのだから。
山手線のドアには、既に防護壁が出来ていた。浦島太郎になった気分だ。品川駅前から日東バスに乗って、アクアライン経由で袖ケ浦バスターミナルで下車した。かつて「空気を運ぶバス」で知られた日東バスも、この路線は違う。中村正三郎元法相の笑顔が浮かんできた。深夜のハンドルは、慎重、慎重でなければならない。久しぶりの雑踏・東京に、田舎者はすっかり疲れてしまった。
2017年8月4日記(政治評論家・日本記者クラブ会員)
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