大日本主義の徒花 「安倍政治」に対抗するヴィジョンとは　永田町の裏を読む
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/210676
2017年8月3日　日刊ゲンダイ

　　
　　　鳩山友紀夫（由紀夫）元首相と辞任会見をした蓮舫氏／（Ｃ）日刊ゲンダイ

　鳩山友紀夫の近著「脱　大日本主義」（平凡社新書）がなかなかの評判である。３０日付毎日新聞の「今週の本棚」欄では、中島岳志が５段の大きなスペースで書評を書いていて、その結びの部分でこう述べている。

「民進党は、相変わらず迷走中である。その最大の要因は、国民に訴えかける清新なヴィジョンの欠如にある」のだが、その「ヴィジョンがここにある。民進党は、鳩山内閣の挫折のプロセスを検証したうえで、理念の再提起を行うべきではないか。鳩山内閣は確かに失敗に終わったが、その理念までもが全否定されていいわけではない。未来に向けて有効な構想や政策が多く含まれている。……いまこそ必読の一冊だ」と。

　いつも辛辣なこの評者にしては、ちょっとビックリするくらいの褒め言葉であるけれども、私は共感する。中島は言う。

「鳩山政権が長期政権になっていれば、いまの日本はどうなったろうか。……私たちは異なる現在を生きていたに違いない」

　確かに、鳩山政権はよろず下手くそではあったけれども、あんなふうに寄ってたかって叩き潰すことが、どうして必要だったのだろうかと、私もあの時代の空気をやや不気味なものを見るかのように思い返すことがある。

　タイトルが意味するのは、明治から１５０年、日本はずっと「大日本」を追い求めてきたが、それはもういい加減にして、石橋湛山の「小日本主義」や武村正義の「小さくともキラリと光る国」という理念の系列をくんで、中規模国家（ミドルパワー）としての成熟をこそ目指すべきだという提唱である。そこで何よりも重要なのは、時代遅れの対米従属からの脱却であり、その実体化のための米軍基地の縮減、地位協定の改定、東アジアにおける連携、そしてまた内にあっては、低成長経済の下での新たな分配政策でなければならない。

　そう考えると、安倍政権の対米従属・軍事強国路線、アベノミクスによる無理やりの成長追求路線というのは、大日本主義の最後の徒花なのだろう。とすれば、それに対抗する民進党は、鳩山ヴィジョンを座標軸として、ポスト安倍の新しい日本の生き方の提案を国民に訴えかけなければならないのではないか。


高野孟　ジャーナリスト
１９４４年生まれ。「インサイダー」編集長、「ザ・ジャーナル」主幹。０２年より早稲田大学客員教授。主な著書に「ジャーナリスティックな地図」（池上彰らと共著）、「沖縄に海兵隊は要らない！」、「いま、なぜ東アジア共同体なのか」（孫崎享らと共著」など。メルマガ「高野孟のザ・ジャーナル」を配信中。

今思い返すと鳩山内閣は誰かと違って必死に国民に寄り添おうとしてましたよ、何故そんな政権を叩き潰したのか今更だが残念でならない。
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― 鮭ママ隊 (@love3215448) 2017年8月2日

「時代遅れの対米従属からの脱却」というのがきっと怒りを買ったのだと思う。
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― だつやん (@datsu_sophia) 2017年8月2日

大日本主義の徒花 「安倍政治」に対抗するヴィジョンとは｜政治｜ニュース｜日刊ゲンダイDIGITAL https://t.co/WMOC8s2cMS　今こそ鳩山由紀夫さんでは？

― 孔亜鱚人（あなあきすと） (@cuihaobaiyuan) 2017年8月3日

大日本主義の徒花 「安倍政治」に対抗するヴィジョンとは #日刊ゲンダイ

安倍政権の対米従属・軍事強国路線、アベノミクスによる無理やりの成長追求路線というのは、大日本主義の最後の徒花。対抗する民進党は、鳩山ヴィジョンを座標軸として、ポスト安倍の新しい日本の生き方の提案を

― 過客 (@MasajiEbiike) 2017年8月3日

コメント
1. 新共産主義クラブ[4241] kFaLpI5ZjuWLYINOg4mDdQ 2017年8月03日 14:57:01 : 5XOn1Utkbs : pc1pJCxNVIk[77] ▲△▽▼ 　 　今の日本では、「大日本主義」の対極としては、「新自由主義」の選択肢しかない。 　 　小選挙区制度では、「大日本主義」か、「新自由主義」かの二者択一を迫られる。 　 　また、選択肢が「大日本主義」か、「新自由主義」かの二者択一を迫られるように、マスコミのプロパガンダと、外圧が掛けられる仕組みが出来上がっている。 　 　で、鳩山一郎は、どちらかといえば、「大日本主義」の方に属するだろう。
2. 2017年8月03日 15:40:32 : HuwQ0hgH7Y : 22klpCGIxAk[39] ▲△▽▼ 小泉新自由主義に対抗してできた鳩山・小沢内閣が 見事につぶされたのは返す返すも残念。 オランダや北欧のような社会福祉国家に近づけたかもしれないのに。 アベノミクスで経済も政治も数十年分の後退。 政権交代し、今度こそ足腰の強いリベラル政権が誕生してほしい。 新しいリーダーは前川さんがいいな。
3. 新共産主義クラブ[4242] kFaLpI5ZjuWLYINOg4mDdQ 2017年8月03日 15:56:30 : 5XOn1Utkbs : pc1pJCxNVIk[78] ▲△▽▼ >>2さん ＞オランダや北欧のような社会福祉国家に近づけたかもしれないのに。 　 　消費税の税率を上げずにね。 　 　消費税の税率を上げずに、社会福祉国家に近づける経済理論が必要です。 　 　消費税の税率を上げる前提なら、単なる「リベラル」を装う「新自由主義者」です。 　 　前原さんや、枝野さんは、共に、「リベラル」を装う「新自由主義者」かな？ 　 　前原さんの方は、「ネオコン」かつ、「ネオ・リベラル」だけど。
4. 新共産主義クラブ[4243] kFaLpI5ZjuWLYINOg4mDdQ 2017年8月03日 16:11:51 : 5XOn1Utkbs : pc1pJCxNVIk[79] ▲△▽▼ >>3（追記） ＞前原さんの方は、「ネオコン」かつ、「ネオ・リベラル」だけど。 　　 　 　まぁ、枝野幸男氏の方も、かな〜〜〜り、「ネオコン」な人ではありますが。 　 　「リベラル左派」に見せかける演技力では、枝野幸男氏の方が、前原誠司よりも、格段に上です。 　 ■ 民主・枝野氏が「改憲私案」 集団的自衛権行使・多国籍軍参加容認 　 　民主党の枝野幸男衆院議員は、『文芸春秋』１０月号に「憲法九条　私ならこう変える　改憲私案発表」と題する論文を発表しました。 　軍事力の保有、集団的自衛権の行使、国連のもとでの多国籍軍への参加を容認する重大な内容です。 　 www.jcp.or.jp/akahata/aik13/2013-09-10/2013091002_02_1.html 　 　 ■ 民主党が憲法９条改正へ素案　集団的自衛権を明文化　 朝日新聞 （ダイナモ， 2013 年 9 月 08 日） 　 「どうしたら、こうした考えが出てくるのか。 　解釈変更を阻止するためにみずから進んで9条改憲を目指すとは、道理が通らない。 　 　共産党が自民党の補完勢力だと思っていたが、実は民主党もだったのか。」 　 （ダイナモ） http://www.asyura2.com/13/senkyo153/msg/525.html
5. 新共産主義クラブ[4244] kFaLpI5ZjuWLYINOg4mDdQ 2017年8月03日 16:19:38 : 5XOn1Utkbs : pc1pJCxNVIk[80] ▲△▽▼ >>4（訂正） 　 　「リベラル左派」に見せかける演技力では、枝野幸男氏の方が、前原誠司氏よりも、格段に上です。 　 　演技力に優れた、枝野幸男氏（前原グループ構成員）は、前原誠司氏（前原グループ組長）の、『補完人材』と言うべきでしょうか。
6. 2017年8月03日 16:28:33 : zU3bOA6eeQ : D1Ln9H3teEc[896] ▲△▽▼ 　日米安保関係に関しては、長期的観点から見ればそれほど悲観しなくてもよいように思う。 　現在および近未来・その少し先まで考えると、「日本の経済力は確実に停滞又は縮小」路線を歩むであろうから、過去のように米国が「日本の美味しいところを何本ものストローで吸い上げる」事は徐々に不可能になるはず。 　それでも、地球の反対側にある在日米軍基地は低コストの運営が可能であるから、対中・朝以外であれば利用価値はゼロにはならないだろうから存続させるであろうから、基地全廃は簡単には実現しないだろうが、長い目で見れば確実に縮小・廃止に向かうはず。 　更に「北」のミサイル能力の向上（究極的には米本土全土攻撃可能ＩＣＢＭ配備）が進みつつある現在「在日米軍基地」の価値は確実に減じている。 　米国の属国から確実に解放されるよう、徐々に着実に歩みを進めるべきである。
7. 新共産主義クラブ[4245] kFaLpI5ZjuWLYINOg4mDdQ 2017年8月03日 16:46:10 : 5XOn1Utkbs : pc1pJCxNVIk[81] ▲△▽▼ ＞安倍政権の対米従属・軍事強国路線、アベノミクスによる無理やりの成長追求路線というのは、大日本主義の最後の徒花。 　 　 　尖閣諸島や南シナ海よりも、ジブチでの日中の軍事衝突の方が、はるかに危険だ。 　 　中国海軍の太平洋進出は、単なる「猟犬の散歩」に過ぎない。 　 　中国海軍の本命は、アフリカ大陸における自国の権益確保だ。 　 　日中のアフリカへの部隊派遣に伴う海軍の軍事衝突は、アフリカ大陸における日中の資源獲得と市場獲得のための帝国主義戦争そのものだ。 　 ■ 日中、ジブチで「軍事摩擦」　中国紙、海自艦を非難「潜水員が違法に接近、警告し追い払った」 （産経ニュース，2017.8.3） 　 　 　中国最高人民検察院（最高検）の機関紙、検察日報は２日までに、人民解放軍が初の海外基地を創設したアフリカ東部ジブチで、停泊していた中国海軍の軍艦に海上自衛隊の潜水員が「違法」に接近し、警告を与えて追い払ったと報じた。 　 　自衛隊も拠点を置くジブチで日中間の軍事的摩擦が伝えられるのは初めて。 　ジブチは紅海の入り口にある戦略的要衝で、米国や旧宗主国フランスの基地のほか、アデン湾で海賊対処活動を行う自衛隊が拠点を置いている。 　 　中国側も同活動やアフリカでの国連平和維持活動（ＰＫＯ）部隊への補給任務に基地を利用するとしているが、欧米諸国などでは中国が中東周辺で軍事プレゼンスを拡大する足がかりとして利用するとの懸念も高まっている。 　 http://www.sankei.com/world/news/170803/wor1708030009-n1.html
8. 2017年8月03日 17:54:29 : biZ51LhMw2 : 7VZErzsWacY[5] ▲△▽▼ 「大日本主義」をなぜか「大きな政府」と読み替える工作員。
9. 新共産主義クラブ[4247] kFaLpI5ZjuWLYINOg4mDdQ 2017年8月03日 18:00:00 : tgB3pTnIXY : TFFrMssdVpA[94] ▲△▽▼ >>8さん ＞「大日本主義」をなぜか「大きな政府」と読み替える工作員。 　 　この記事で言われている「大日本主義」は、「大きな政府」ではなくて、「大日本帝国主義」、あるいは「大日本民族主義」のことかな。
10. 地下爺[158] km6Jupbq 2017年8月03日 20:09:42 : O1ko4sqODU : xayR_dX9Zmo[661] ▲△▽▼ 　鳩山さん　や　小沢さんのような　こんな人たちは 　アメリカ様から　見たら　許せないのでしょうね？！ 　爺は　好きだな　こんな人たち。

11. 2017年8月04日 09:20:43 : ksbgNRP0Ag : ihXIurNoqP8[313] ▲△▽▼ 「2009年民主党マニフェストを国民に対して、 自信をもって再提出しろ！」とずっと思ってきたけど、 はじめて嬉しいコメントを聞けた。 次の政権交代の受け皿はあのマニフェストしかない。 もちろん、8年間の修正は必要だけど、 あの国家像、理念の方向性はど真ん中のストライクだと信じてる。
12. 2017年8月04日 19:01:47 : qFLrcoO25I : IwCZRvTYQMk[174] ▲△▽▼ 破裂さす　膨らますだけ　膨らませ
13. 2017年8月05日 06:36:01 : EIHH4CSarE : ZNs6WKx@BdQ[854] ▲△▽▼ 大日本主義に対しては、小日本主義ということを切り札として、これを外交カードに利用して、国際社会にアピールするならば、このような大日本主義そのものこそ、ドイツにしてみれば、ナチスドイツの前科をごまかそうとする魂胆が見え見えの極右勢力ネオナチ政権そのものが、アメリカを戦前の日本に置き換えれば、全人類の大敵に他ならない反米政権そのものであることは、フランスが韓国をロールモデルとするならば、シリアのアサド大統領の知らないところで、化学兵器を反政府軍に横流しをして、暴利を貪っておきながら、アサド大統領に濡れ衣を着せようとした犯罪者を、中曽根大震災の責任から逃れようとした核発電推進原理主義組織に置き換えれば、これにまんまと騙された外務省からして、アメリカの言いなりと言っておきながら、これをごまかそうとする魂胆が見え見えの自民党政権自らが、シリアの反米政権どころか、ましてや、「女性が多く活躍する仕事や職種をピンクカラージョブなどと言ったところで、大日本帝国軍性奴隷問題の前科をごまかそうとする魂胆そのものが、恥知らずな大日本間抜け帝国に他ならないことは、韓国にしてみれば、お見通しのことであることは、誰が見ても明らかなことだし、ましてや、これをごまかそうとする魂胆が見え見えの大日本主義そのものこそが、天皇陛下にとっても、これほど迷惑極まりないものであることは、これだけでも、シリアの反米政権どころか、国連事務総長にしてみれば、国連安全保障理事会で制裁決議が発動されたところで、反論の余地はどこにもないことは、誰が見ても明らかなことだし、国際社会の多極化の流れの中で、誇りを持って、どんどん涙を流しながら、アメリカの言いなりになって、どんどん馬鹿にされることに成ろうとも、どんどん勝手に嘆き悲しみながら、全てを喪失し、泣き寝入りをしながら多極化の捨て石となって見捨てられてしまうことこそか、「お国のため、天皇陛下のため」であると同時に、全人類にとっても何よりのことだということが真実として見破れば、このような大日本主義そのものが、歴史の闇の中に、どんどん葬り捨ててしまうことで、歴史考古館や民族博物館と同様に、全国各地に点在する戦争博物館や特攻隊資料館、遊就館と同様に、大日本帝国軍性奴隷資料館ｗ、広島長崎の原爆資料館と同様の存在とし、福島県民の皆様に置かれましては、福島第1原子力発電所ならびに福島第2原子力発電所の原子炉は、もう全て廃炉処分として、中曽根大震災記念館と称して、これを国際社会全体にアピールしていくことで、貴重な観光資源とすることで、これが結果的に、日本経済を支え合い、助け合い、分かち合いながら、共に幸せに暮らすことが出来る様になるための成長戦略とすることで、小日本主義そのものこそが、全人類からのご褒美として、憲法9条にノーベル平和賞のお墨付きを賜ることになればこそ、このような大日本主義にしがみついてきただけの間抜け官僚自らが、アメリカの言いなりになって、国際社会の表舞台で「感謝‼感激！雨あられ！天皇陛下有難うございます」ということを誇りとして、どんどん涙を流しながら、どんどん輝かせてやって下さい、ということで、天皇陛下と共に、そっと静かに暖かく見守りながら、もっともっと、どんどん涙を流しながら、もっともっと、どんどん輝いて下さい、ということで、そっと静かにアピールしながら、この小日本主義そのものこそが、経済格差を一定の範囲に縮小均衡させ、これを固定化させてしまうことで、この範囲の中のど真ん中で、どんどん輝き続けることを誇りとして、、多極化の流れの中に、地政学的な孤立化ということを逆手にとって、名誉ある孤立化をすることで、大日本主義そのものだけが、どんどん無視されることにより、歴史の闇の中に、そっと静かに葬り捨ててしまうことで、国破れて山河あり、ということを誇りとして、国際社会にも、どんどんアピールしていくことで、日本経済を沈没させてしまうことになっても、惜しくはないし、東京が「花の東京デトロイト化」として、、地方への流出人口が、どんどん増えていくことで、一極集中化そのものが、根本的に崩れ去ってしまうことで、世界の田舎都市と成り下がり、韓国のソウルをはじめ、アジアの都市にも、どんどん先を越されてしまうことになっても、惜しくはないし、交通渋滞も緩和し、通勤ラッシュも減り、すっきりとした都市に生まれ変わってしまうことで、2020年にな、名ばかり東京オリンピック、パラリンピックと称して、国際社会にどんどんアピールしていくことで、花の東京デトロイト化を称して、世界の田舎都市に成り下がったこともまた、誇りとして、盛大に開催することで、このまま、ひっそりとした田舎都市に成り下がることを誇りとして、どんどんアピールしていくことで、小池百合子東京都知事もまた、「感謝‼感激！雨あられ‼天皇陛下有難うございます」と同時に、「2020年名ばかり東京オリンピック、パラリンピックを盛大に盛り上げて頂きまして、誠に有難うございます」と、どんどん涙を流しながら深く感謝して頂く分には、天皇陛下と共に、そっと静かに暖かく見守って参りますので、心置きなく、安心して、もっともっと、どんどん涙をながしつづけながら、もっともっと、どんどん輝いて下さい、ということで、応えて行くことも、大いに結構なことかも知れませんね。

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