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悪相官房長官、暴言幹事長ら政権中枢の居座りに国民ア然
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/210662
2017年8月2日 日刊ゲンダイ 文字お越し
独善首相と3悪党はそのまま(C)日刊ゲンダイ
安倍首相が3日内閣を改造する。きのう一斉に、茂木敏充政調会長と小野寺五典元防衛相が入閣の方向だと報じられたが、いずれも閣僚経験者だ。もともと支持率アップ狙いの改造のつもりだったが、シロウト閣僚の稲田防衛相の引責辞任もあり、目玉人事で政権浮揚などと言っている状況ではなくなってきた。せめて安定感重視の経験者起用で、これまで通り国民をけむに巻けないかと必死の様相である。
だが、巷間いわれているように、骨格がそのままなら、その他の閣僚の誰を入れ替えたとしても政権の厚顔体質は変わらない。支持率はズルズル下がるだけだ。留任が堅いのは、黒を白と平気で言ってのける独善首相と同類の、悪相官房長官、暴言幹事長、放言財務相という3悪党。「こんな人たち」を虫けら扱いする「オレ様政治家」が我が物顔で居座り続けるのだから、多くの国民はア然ボー然だろう。
自民党の二階幹事長はきのう、「首相から続投の打診があった」と記者会見で明かし、自ら留任をアピール。人事への影響力など党内に“ボス健在”を見せつけようということだろうが、こんな人物がこの先も党の要の幹事長でいいのか。最近、連発させている暴言は目に余る。
■特権意識丸出しの上から目線
先月下旬、派閥の研修会で、世論の批判について「そんなことに耳を貸さないで」と発言。モリ・カケ疑惑への不誠実な対応など、国民がなぜ自民党に批判的になるのか、マトモな感覚なら分かるはずで、国民の負託を受けているという謙虚さはゼロだ。そのうえ、「いいかげんなことを言って、そればかり喜んで、書く人がいる。われわれは料金を払って購読をしている。書く方も責任を持ってやって」と支持率下落をメディアのせいにした。都議選期間中にも同じメディア口撃をやっていて、確信犯なのだからフザけている。
麻生財務相は、憲法改正をめぐって「ナチスの手口に学んだらどうか」と言ったり、90歳の老人相手に「いつまで生きているつもりだ」と口にして物議を醸した。二階に劣らぬ放言王だ。銀座の高級クラブの豪遊を政治資金で支払い、批判されてもへっちゃら。二階も麻生もその姿勢の根底にあるのは、特権意識丸出しの上から目線である。
「威張っている父親のように家庭でも職場でも、権力者というのは『マズイな』と思っても、すぐに心を入れ替えて優しくなったりなどできないものです。そんなことをしたら、かえって権威が落ちると思っているからです。安倍政権も同じで、『双方向性』のある政治をやらず、強権を振りかざしてきたので、今さら権威を失うようなことはできない。自分たちの非を認めたら、負けだと思っているのでしょう。それで『メディアの連中がけしからん』と責任転嫁するのです」(上智大教授の中野晃一氏=政治学)
■国民の常識とかけ離れた公私混同
最悪なのは菅官房長官だ。加計疑惑に絡み、前川前文科次官への人格攻撃発言で、その卑劣さがあからさまになったが、またも最近、看過できない発言があった。安倍が国会で、“腹心の友”の加計学園・加計孝太郎理事長と「奢ったり奢られたりしている」と答弁したことについて、「大臣規範には抵触しない」とアッサリ言ってのけたのだ。
確かに、大臣規範に「利害関係者との食事」を禁止する規定はない。しかし、大規模な政治資金パーティーは控えることになっているし、国家公務員は利害関係者からの接待が厳禁だ。いずれも理由は「国民の疑惑を招かないように」というもの。当然、行政組織のトップに立つ首相には、これに準じた倫理観が求められる。
それなのに安倍だけは、公私混同が許されるのか。国民のモラルとかけ離れた非常識。まさに、安倍政権のメンメンの言動は、「自分たちは特別だ」と言わんばかりなのである。
「不都合な隠匿」が当たり前になるのか(南スーダンPKO)/(C)共同通信社
何度改造しようが、国民を見下す体質は変わらない |
自分たちは支配者で、国民は下僕――。政権中枢がこういう感覚なのだから、自然と自民党内にも伝播し、下まで蔓延している。
それがよく分かったのが、7月31日に開かれた国防部会での議論だ。南スーダンPKOの日報問題をめぐり、「そもそも公開すべきではなかった」という意見が出席議員から続出したという。特別防衛監察で、「情報公開法の開示義務違反につながり、自衛隊法の職務遂行義務違反に該当する」と認定されたのとは、まるっきり正反対の見解。「なぜ公開しなければいけないのか」という発言まで飛び出し、 防衛省の「隠蔽工作」を非難する意見はほとんど出なかったというから驚くしかない。
会議は非公開で、終了後、寺田稔国防部会長が、「開示にふさわしくないものの判断は、適切に今後やっていく。多少取り扱いが変わるかもしれない」と言ったという。まさか都合の悪いことは、今後、全部隠すつもりなのか。国民の知る権利が踏みにじられ、民主主義は破壊されてしまう。
コラムニストの小田嶋隆氏がこう言う。
「『由らしむべし知らしむべからず』という感覚なのですよ。加計問題でもそうですが、国民に情報を与えると、『余計な疑惑が広がる』『痛くもない腹を探られ面倒だ』ということなのでしょう。安倍政権の4年半の間に、特権意識が染みついてしまったのだと思います」
■封建時代の政治が跋扈
自民党の村上誠一郎元行革担当相が、安倍内閣の支持率急落について「お友達を優遇し過ぎた。首相の身から出たさびだ。人事や行政をねじ曲げたのではないか、ということが国民に知れ渡った」と喝破し、あらためて安倍流人事について、的を射た表現でこう言っている。
「仲の良い友達か、同じような考えの持ち主か、総理にイエスという人か。そういう範疇で選ぶ」
安倍は今度の改造で、表面上はお友達を外し、経験者重視の実務内閣を装おうとしているが、菅、麻生、二階が居残る以上、国民や野党を見下すような体質は変わらない。それ以上に、自民党内がどんどん同質の金太郎アメになっているのだから、もう手のつけようがない。
「安倍政権が“友達”や“身内”をかばうことを国民は批判しているのですが、政権の中枢の人たちはそれが分かっていない。ロッキード事件やリクルート事件など、かつての汚職事件は職権に絡むものでした。ところが、『仲間だから』という理屈が横行する安倍政権のやっていることは、それ以前のレベル。まるで、お代官様が私服を肥やす封建時代の政治です。その違和感を国民はひしひしと感じ取っているのです」(小田嶋隆氏=前出)
前出の中野晃一氏は、「おごり高ぶった安倍政権の中核の人たちは、一度、政権を失わないと懲りない」と断言した。安倍が首相である限り、何度改造を繰り返しても、「こんな人たち」の声は届かない。閉会中審査での答弁同様、「口だけ反省」なのだから、「首相が信頼できない」と感じている世論は、改造が行われても内閣を支持できない。
改造後の世論調査でさらに支持率が下がれば、安倍はますます追い詰められ、断末魔の叫びを上げることになる。
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― 桃丸 (@eos1v) 2017年8月2日
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