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表情がさえない安倍首相(c)朝日新聞社
“虚偽”答弁は秘書官らの発案 安倍政権の余命と政界リセット〈週刊朝日〉
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20170801-00000056-sasahi-pol
週刊朝日 2017年8月11日号
今、永田町で最大の話題は「安倍政権の余命」。数カ月前まで「一強」だったが、首相自らのオウンゴールで今では風前の灯火。エコ贔屓した稲田防衛相は斬り捨てざるをえなくなり、起死回生を狙う内閣改造も人選が難航。“政界リセット”のカウントダウンが始まった。
安倍晋三首相は、旧知の間柄であるジャーナリストの田原総一朗氏と7月28日、官邸で1時間以上にわたり話し込んだ。
きっかけは、前週に田原氏がある政府高官と会談したこと。田原氏が「内閣改造しても支持率は上がらない。このままでは先がない。死ぬ気になって頑張ってみようと思わないか」と“秘策”を話したところ、後に官邸サイドから連絡があり、安倍首相と直接会談することになったという。田原氏はこう語る。
「昼食を食べながらと思っていたけれど、食べるヒマがないくらい真剣に話した。安倍首相は現状に非常に危機感がある様子だった。私の提案には、前向きな反応でした」
提案の中身は明かせないが「安倍首相にしかできないこと」だという。
ただ、逆に言えばそんな捨て身の一手を検討せざるを得ないほど、安倍首相は追い詰められているとも言える。
官邸関係者がこう語る。
「安倍首相はこの後、山梨の別荘に行き、3日間の夏休みをとる予定でしたが、北朝鮮のミサイル発射の兆候があることや組閣が難航していることから急遽(きゅうきょ)、取りやめていた」
28日深夜には北朝鮮が弾道ミサイルを発射、日本のEEZ(排他的経済水域)に落下した。この判断は功を奏したものの、自民党内の安倍批判はやむ気配がない。ある自民党のベテラン議員がこう語る。
「永田町では早期解散説が流れているが、勝てっこない。総裁を代えて新しい“表紙”にしないと、自民党は終わる」
安倍首相が追い詰められたのは、“オウンゴール”によるものだ。
稲田朋美防衛相がやっと辞任したものの、最後までかばい続けた安倍首相に対する風当たりはすさまじい。
「安倍さんが稲田をズルズル引っ張ったせいで支持率はまだまだ落ちる」(ベテラン議員)
加計学園問題への対処も、うまくいっていない。7月24、25日の衆参の予算委員会の閉会中審査が国民の疑念を払拭するチャンスだったのだが、そこに、かつてのように強気な安倍首相の姿はなかった。25日の参院予算委で質問に立った自由党の森ゆうこ議員がこう語る。
「安倍首相と対峙して、あれ?と思いました。頭が混乱している様子で、目がうつろ。支持率が高かった、ついこの間までは自信満々な様子で饒舌に答弁していたのに、まるで別人です。2007年の第1次安倍政権末期、首相を辞任する直前の所信表明演説で、憔悴して原稿の一部を読み飛ばしてしまったときと同じような状態に見えました」
安倍首相を追い詰めたのは、皮肉なことに自分自身の答弁だった。24日の衆院予算委で、加計学園の特区への申請をいつ知ったか、という問いに、
「加計学園の申請が正式に認められた(1月20日の)特区諮問会議で私が知るところに至った」
と発言。だが、それ以前から加計学園の意向を知っていたことを示す過去の国会答弁との矛盾が次々と露呈。翌25日の予算委では「急に質問があったので、混同した」と過去の答弁を否定するなど、苦しい弁明に追い込まれてしまった。
“オウンゴール”となったこの答弁、単なる失言などではなく、実は練りに練られたものだったという。政府関係者がこう語る。
「あの答弁は、前日の23日の日曜日、安倍首相の富ケ谷の私邸に側近の秘書官が集結して決めた腹案です。安倍首相自身の疑惑を軽くするために入念にロジックを練ったものでしたが、結果的に野党からの突き上げでロジックは崩れ、かえってマイナスになってしまった。完全に誤算です」
そんな安倍首相が起死回生をかけて臨むのが、8月3日に予定される内閣改造だ。これまで政権の「骨格」には手をつけないとされてきたが、閉会中審査のヘマでさらに悪化した情勢を受け、話が変わってきた。焦点となるのは官房長官人事だ。前出の政府関係者がこう語る。
「安倍首相は20日に岸田文雄外相と2時間も会談して閣内残留を説得した際、選択肢の一つとして官房長官ポストを示唆したと複数の有力筋から聞いた。菅(義偉)氏は総務会長など党の要職で処遇するという。この話には麻生太郎財務相の意向が色濃く反映されているとか。一方で、さすがに菅氏は切らないという見方も根強い。情報が乱れ飛んでいて、真相は安倍氏と岸田氏の2人にしかわかりません」
第2次安倍政権の発足時から一貫して政権の屋台骨を支え続けてきた菅官房長官だが、ここにきて、安倍首相との関係が変化してきたという。総裁派閥である細田派の幹部がこう語る。
「安倍首相と菅氏の間にすきま風が吹いているようだ。都議選惨敗後、麻生氏が政権に注文をつけ始め、その分、菅氏の意見が通らなくなってきた。文部科学省の内部文書を『怪文書』と呼んだことや東京新聞社会部の女性記者とのやり取りをメディアに注目され印象を悪くしたことなど、安倍首相は加計問題がこじれた元凶は菅氏だと思っている。菅氏切りはあり得る」
そして岸田官房長官を補佐する官房副長官には小泉進次郎氏の起用が取りざたされている。
「進次郎氏はまだ承諾していないとされている。ポスト安倍に色気を持つ野田聖子氏の厚生労働相起用も有力視されているが、受けるかどうかは未知数で、組閣の人選は難航しているようです」(官邸関係者)
大幅改造のリスクはやはりスキャンダルだ。身体検査を怠り、内閣改造直後に閣僚に新たな不祥事が発覚するようなことになれば、支持率回復のラストチャンスを棒に振ることになる。
26日には、昨年の参院選で初当選した今井絵理子議員に妻子持ちの神戸市議との不倫スキャンダルが発覚。実はこの今井氏も、次の人事で要職への起用が検討されていたという。
「今井氏は今度の改造で政務官や党の女性局長など女性局の要職に就け、来たる衆院選で応援の目玉に考えていた。当てが外れた」(前出の細田派幹部)
政権浮揚の「目玉」となる人材を欠く改造となる可能性もある。
安倍首相はかつて、都知事となった小池百合子氏と会談した際、こんな“冗談”とも“密約”ともとれる言葉をかけたという。
「2020年の東京五輪まで都知事を務めて国政に復帰したらいい。俺の後は小池さんでもいい」
だが今や、安倍政権の「余命」は東京五輪まで持ちそうにない。(本誌 小泉耕平 村上新太郎)
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