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おぞましい世の中に成り果てた!
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2017/07/25 11:10 半歩前へU
▼おぞましい世の中に成り果てた!
中国の古典に由来する有名なことわざに「李下(りか)に冠を正さず」がある。2017年の日本で、このことわざは死んだ。日本の現実がこのことわざを無効化したのだ。金平茂紀がそう言った。
この国では今、それどころか、李下を政治の力で「特区」に指定し、権力者の「よき理解者」「腹心の友」「妻が名誉校長(園長)をつとめていた」など、特定の関係を持つ人間たちがスモモを好きなだけ取ってもいいことにした。
おぞましい世の中に成り果てたものだ。
モラルの退廃は、政治家や官僚にとどまらず、本来はそれをチェックすべき司法、警察、メディア(御用記者の害悪はここでは触れない)にまで及んでいる。
上が腐ると、下まで腐る。
森友学園問題では、首相夫人が名誉校長になっていれば、財務省官僚らが「忖度」し、その結果、国有地が非常識な安価で払い下げられた実態が明らかになった。
加計学園問題では、「腹心の友」が所有する大学の獣医学部新設計画を巡って、内閣府が文部科学省を「ごり押し」するような形で学部新設が決定されたのではなかったか。
また、その経緯を「行政がゆがめられた」として告発した文科省の前川喜平前事務次官に対し露骨な人格攻撃が加えられ、さらにリークされた証拠文書を「怪文書」扱いする政権の姿を私たちは目撃している。
テレビ報道は及び腰になっていないか。たとえば前川氏の告発の扱い。TBS系「ニュース23」が前次官の長時間インタビューを流し、その中身を検証していた。
が、僕が取材した限りでは、NHKはなぜか事前に撮っていた前川氏のインタビューの放送を見送ったという。テレビ朝日系「報道ステーション」などを除き、他局の取材や報道姿勢は総じて弱い。
一方で読売新聞がなぜか大々的に報じた「出会い系バー通い」を面白おかしく取り上げるワイドショーがあった。
5月25日に急きょ設定された前川氏の記者会見は弁護士会館の空調が切られた部屋で、記者もカメラマンも前川氏も汗が噴き出る中で続いたが、職場に戻りテレビを見て驚いた。
「前次官は会見で出会い系バー通いの質問が出ると、汗を拭き拭き答えていた」うんぬんとのナレーションが流れていた。
いや、あの部屋では僕も含めて全員汗だらけだったぜ。
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★大事なことなので一点だけ補足説明する。
財務省官僚らが「忖度」ではない。
「忖度」という言葉は今回、権力側が意識して使った。
どういうことかというと、「安倍総理は何も言っていないのに、役人どもが勝手に気を効かした」と世論操作するために、御用メディアを介して広めた用語だ。
役人の気配りなどではない。「観力の人事権」と言う急所を押えた権力側が「圧力」を加えたのである。ここを取り違えてはならない。
あそこのくだりは「財務省官僚らが圧力に屈し、その結果、国有地が非常識な安価で払い下げられた実態が明らかになった」とするのが、より分り易い。
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編注
李下に冠を正さずとは
スモモ(李)の木の下で曲がった冠をかぶり直すと、スモモの実を盗んでいるのではないかと誤解を招く恐れがあることから、誤解を招くような行動はすべきではないといういましめ。(故事ことわざ辞典)
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