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加計理事長 ©共同通信社
加計孝太郎は教育者というより “政商”!
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2017/07/22 23:40 半歩前へU
▼加計孝太郎は教育者というより “政商”!
疑惑の渦中にありながら逃げ隠れを続ける加計学園理事長の加計孝太郎。「総理のご意向」を錦の御旗に、獣医学部新設を強引に推し進める。そのワケとはー。
「週刊新潮」が「加計疑惑には3つのポイントがある」と迫った。 (敬称略)
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「1つ目は、昨年11月に開かれた国家戦略特区諮問会議で、“広域的に存在しない地域に限り”との条件付きで、獣医学部新設が決まったこと。
続いて、その翌月、“1校に限り”とされたことです」と民進党の宮崎岳志。
この2つの条件から、“加計ありき”で話が進んでいたのではないかと取り沙汰されたわけだが、
「実は、3つ目の“来年4月開校”という条件が、なにより肝心なことでした。
この5月、内閣府の地方創生推進事務局長が委員会の席上、獣医師を所管する農水省と擦り合せることなく、加計学園の要望で開校時期を決めていたと明かしたのです」(宮崎)
しかし、議事録の類も残っておらず、その経緯は判然としなかった。
「ところが、前川前次官が本物と証言した8枚の文書が出てきて、すべてがはっきりしました。
文科省は、十分な準備期間を取って“再来年4月開校”というスタンスだったのに、“総理のご意向”として、官房副長官の萩生田光一らが介入し、“来年4月開校”をごり押ししたわけです。
京都産業大も獣医学部の新設を目指していましたが、断念した理由の1つは開校が間に合わないということでした」(宮崎)
つまり、開校時期の条件も、加計学園のためだけに設定されたという。とすれば、なぜ、加計孝太郎は“来年4月”にこだわったのか。
「今治加計獣医学部問題を考える会」の武田宙大共同代表が指摘する。
「加計学園グループは20以上の学校を有していますが、採算が取れているのは岡山理科大くらいしかありません。
他の千葉科学大や倉敷芸術科学大は定員割れが続き、赤字が慢性化している。その結果、岡山理科大の黒字で補填せざるを得ない有り様です」
少子高齢化の波には逆らえず、経営に翳りも見え始めた。そのうえ、多額の借金も抱えているという。
「15年の3月から、岡山理科大と倉敷芸術科学大のキャンパスを担保にして、日本私立学校振興・共済事業団から50億円を超える借り入れをしています。
実は、この利息の返済を、来年の3月から始めなければならない。もし、来年の4月に獣医学部を新設できず、補助金はもとより学生から入学金や授業料が入らなければ首がまわらない事態に陥ってしまうかもしれないのです」
教育者というよりも、政治権力者と結託して一儲けを企む、まさに“政商”。だからこそ、説明責任などどこ吹く風なのか。 (以上 週刊新潮)
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