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審議委員が称賛したナチス経済と日銀の政策はそっくりだ 金子勝の「天下の逆襲」
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/209646
2017年7月18日 金子勝 慶応義塾大学経済学部教授 日刊ゲンダイ 文字お越し
安倍首相(右)と黒田日銀総裁/(C)日刊ゲンダイ
麻生財務相が「ナチスの手口から学べ」と口にしたことを覚えているだろうか。
日銀の原田泰審議委員が「ヒトラーが正しい財政・金融政策をしてしまったことで、かえって世界が悪くなった」「政策をとるのが遅すぎたのだ」と語り、批判を浴びている。ひょっとして日本銀行は、自分たちがしていることが結局、ナチス経済と同じになってきていることに気づいているのかも知れない。
この4年間、日銀は「異次元緩和」を進めたがデフレから脱却できないまま、ずるずると「異次元の財政拡大」も同時に進めている。日銀は420兆円以上もの国債を引き受け、14兆円を超える株を買っている。いまや戦時経済同然の状態である。
日銀の審議委員が評価しているナチスの経済とは、果たしてどういうものだったのか。
アウトバーン建設のように公共事業を積極的に行うことで雇用をつくり出し、フォルクスワーゲンを国民車に位置づけたうえで「一家に1台」という夢を国民に与えて、経済を立て直したかのように語られている。
だが、実際には戦時体制によって失業者を劇的に減らしたのが実態である。フォルクスワーゲンは33万台分のクーポン券を国民に買わせたが、44台しか渡さず、国民車ではなく軍用車ばかり生産していた。しかも、財源は戦時国債(メフォ手形)をバンバン発行し中央銀行が引き受けて賄っていた。失業者が激減したのは、国民を軍需工場に動員し、戦場に送り込んだことも大きいだろう。戦時体制によってドイツの工業生産は飛躍的に伸びたが、財政破綻に向かっていった。要するにナチス経済とは、軍事経済化し、出口がないまま行く着くところまで行き、破綻した失敗策だった。
ちなみにヒトラーの特色は、コンプレックスの裏返しなのか、自己愛が強いことだ。失敗が明らかなのに、最後まで自分の誤りを認めなかった。心配なのは、安倍首相の行動様式がヒトラーと似ていることだ。森友や加計だけでなく、アベノミクス自体が失敗しているのに、「女性活躍」「1億総活躍だ」などと目先を変え、誤りを絶対に認めない。自己愛がどんどん強くなり、行き着くところまで行くつもりに見える。
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