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支持率急落でも安倍首相は秋の改憲案提出! 坂本龍一、内田樹、久米宏、平野啓一郎、想田和弘らが憲法軽視を徹底批判(リテラ)
http://www.asyura2.com/17/senkyo229/msg/310.html
投稿者 赤かぶ 日時 2017 年 7 月 18 日 13:15:05: igsppGRN/E9PQ kNSCqYLU
 

          
           著名人たちが改憲の危険性を鳴らす『私にとっての憲法』(岩波書店)


支持率急落でも安倍首相は秋の改憲案提出! 坂本龍一、内田樹、久米宏、平野啓一郎、想田和弘らが憲法軽視を徹底批判
http://lite-ra.com/2017/07/post-3323.html
2017.07.18 坂本龍一、内田樹、久米宏が改憲批判 リテラ


 都議選の大敗、支持率の急落で一気に危険水域に入った安倍政権だが、安倍首相は、自民党の憲法改正案を今秋の臨時国会に提出する方針を変えないと言い張っている。むしろ、憲法改正論議を自らの疑惑隠しに利用して、政権浮揚をはかるつもりらしい。

 実際、8月の内閣改造では、自分の出身派閥である細田派の右派議員たちを閣僚から外して党の要職につけ、改憲のための世論作りに投入する計画も報道されている。

 国民はこうした動きにのせられないためにも、日本国憲法の意義と重要性について改めて見つめ直しておく必要があるが、その格好のテキストになりそうなのが、『私にとっての憲法』(岩波書店)だ。

 この本には、坂本龍一、久米宏、内田樹、平野啓一郎、PANTA、想田和弘、仁藤夢乃ら53人の学者や作家、音楽家、文化人が登場、さまざまな角度から日本国憲法の価値を論じ、改憲の危険性に警鐘を鳴らしている。

 たとえば、先の戦争の反省からつくられ、大事にされてきた日本国憲法が、70年以上の時が経つなかで、軽んじられている風潮に警鐘を鳴らすのは坂本龍一だ。

〈戦後の匂いがまだ残っていた僕の子どもの頃は、「憲法」という理念の言葉がもう少し力を持っていたと思います。しかし、日本社会は、憲法をないがしろにするような感覚を長い間かけて醸成してきて、七〇年経ったいま、理念というものはきれいごとに過ぎず、現実は違うのだという感覚が日本人の中に深く根づいてしまったような気がします。それは非常にまずいことだと思うのです〉(『私にとっての憲法』より。以下すべて同じ)

 同様のことを内田樹も指摘している。太平洋戦争を知る世代と、戦争を知らない世代とでは、日本国憲法に対する見方が変わってくると分析している。

〈私にとっての憲法は生まれたときからすでにそこにあった。だから、山とか海とか川とかと同じように、「自然物」としてこのままいつまでもあり続けるものだと思っていた。それがある歴史的条件下で生まれたものであり、その条件が失われたら消えるものだとは近年になるまで切実に感じたことがなかった。私たちの世代の憲法のこの「暫定性」に対する自覚の欠如こそが、憲法が壊されてゆくことの下地を作ったのだと今になって思う。
 父たちの世代はそうではなかった。彼らは憲法の「脆さ」と「可傷性」にもっと自覚的だった〉

■久米宏やPANTAは九条改正は日本を守ることにならないと主張

 坂本龍一や内田樹の指摘するような段階を経て、安倍政権のように「みっともない憲法」と言う者が出てきたり、「憲法九条はお花畑思考」と述べる“自称”現実主義者のネトウヨが登場したのが現在の日本である。しかし、憲法九条を変えることで、本当に彼らがしきりに喧伝する問題が解決されるのか? ロックバンド・頭脳警察のPANTAは、そこに疑問を差し挟む。

〈改憲派は、九条を変えて戦力をもてるようにしようという。でも、重武装したからといって国を守れるとは限らない。実際、大国である中国やロシア、あるいはアメリカに武力で対抗しようとしたって、どだい無理な話。島国である日本に必要なのは、世界の情報を的確に察知し、収集する能力であり、それを活かすことのできる外交力だと思う。そして、それって憲法を改正する以前のことではないか。むしろ、いまの憲法をうまく活用することが大事なんじゃないかな。もっと、国民が賢くならなければ、憲法を改正したって、ロクな憲法にならない〉

 久米宏もPANTAと同様に、九条を守り通すことこそが、平和とこの国の安全を守る一番の策なのではないかと主張する。

〈私は子供の頃からずっと思ってきた。
「なんとかして、世界中の人から、日本という国があって良かった、そう思われる国になる方法はないものか」
 その方策として、愚直なまでに憲法九条を遵守するのがベストだと思い続けてきた。
 日本を憲法九条を遵守する国にするのは不可能なのだろうか。不可能と思わずに、それを信じて生きていくことは出来ないのだろうか。
 軍備をすべて放棄して、丸腰になる、これは極めてシンプルで、日本人の心にこそ通じるメッセージだと、今もそう信じている。
 世界から戦争はなくならない、そう声高に言っている人は、戦争で利益を得る、戦争で得をしているのは、武器商人と武器製造企業だけだという現実を知らないのだろうか〉

■仁藤夢乃と平野啓一郎は自民党改憲案のファシズム的姿勢を批判

 自民党の改憲草案で問題なのは九条だけではない。「家族は、互いに助け合わなければならない」との文言を入れた家族条項も大変な問題をはらんでいる。これは、国が理想の家族像を国民に押し付け、個人の自由や尊厳を侵害することを許すものであると同時に、介護や子育てをはじめとした社会保障を国民に押し付けるものでもあるからだ。一般社団法人Colabo代表として、少女たちの自立支援を行ってきた仁藤夢乃はこのように語っている。それは、様々な事情を抱え、家族に助けを求めることのできない少女たちを支えてきたからこその、実体験に基づく危機感でもある。

〈特に、自民党による改憲草案第二十四条に「家族は、社会の自然かつ基礎的な単位として、尊重される。家族は、互いに助け合わなければならない」とあることを知ったとき、ぐったりしました。私は、家制度的な家族観から脱し、片親家庭やステップファミリー、里親や養子縁組、同性婚など血縁に縛られない、多様な「家族」を社会が受け入れ、家族という単位に縛られずに人々が支え合えるような社会になればと思っていますが、これはその反対です。弱者へ寄り添う目線がなく、「家族」に自己責任を押し付けるような一文です。もちろん、家族が助け合える関係性や状況があるに超したことはありません。しかし、憲法で規定すべきは、家族の助け合いが難しい状況にある人の生活も保障する国の責務と、一人ひとりの「助けを求める権利」であるはずです〉

 自民党の押し進める新しい憲法は、現在の日本国憲法にある多様性や自由に対する尊重がことごとく削られ、すべての個人に対し、国家に自らのすべてを奉仕するよう強いる。それは、大日本帝国憲法へと回帰していくような、前時代的なものなのだが、作家の平野啓一郎はこのように批判している。

〈私は、憲法は、多様性を前提とすべきだと思っています。国家は──ある共同体を維持しようというときには──常に分裂に至る可能性を含んでいますが、それを協調的な多様性に回収しようとするのか、単一的な価値で統合しようとするのか。現在の日本国憲法と自民党の改憲草案とは、その点で原理的に対立しています。端的な例が、「公共の福祉」が「公益及び公の秩序」と書き換えられている点でしょう。
 しかし、後者が不可能であることは、二〇世紀のファシズムやスターリニズムを見れば明らかです〉

■想田和弘が実体験を通じて感じた大手メディアの政権忖度体質

 先の大戦の反省から生まれた日本国憲法が、いま、こんなとんでもないものに書き換えられようとしている。ただ、その一方で、国民の間で憲法についての論議が進んでいるとは言い難い。有権者全体で見れば、現在公開されている自民党の改憲草案の中身を知っている人のほうが圧倒的少数派だろう。

 そのような状況になっている原因は間違いなくメディアの報道姿勢にある。映画監督の想田和弘は、昨年の参議院選挙のとき、投票に初めて参加する18歳の若者からの質問に応える新聞企画に参加した。その際、自分が投票先を決める基準について「僕の場合、悪法に賛成した人や政党には入れません。個人の人権や多様性、憲法を大切にしない人や政党にも入れません」と答えたのだが、それに対し、新聞社の担当編集者から「憲法については記載しないか、言い方を変えてもらえないか」と言われたという。自民党は必死に選挙戦の争点から隠そうとしていたが、憲法改正が選挙におけるテーマのひとつなのは間違いなく、それを指摘したことで「選挙期間中に若者を誘導している」と揚げ足をとられる可能性がある、というのが担当編集の主張だった。これに対し、想田和弘はこのように書いている。

〈同社は伝統的には権力の監視を担ってきた、リベラルな新聞社である。僕はびっくりして、メールで次のように反論した。
「憲法について削除することには同意できません。議員には憲法遵守の義務が課せられています。すべての議員や政党は憲法を大切にしなければならないのです。したがって「誘導」だという批判は的外れですし、また、もしそれが「誘導」だとしても、それの何がいけないのでしょうか。選挙期間中だからこそ、報道機関は自由に政策や政治について語るべきでしょう。とくに安倍政権の憲法を踏みにじるような政策や行動が問題になっている以上、それについて掘り下げた報道をすべきではないでしょうか。自主規制やバランス主義はメディアにとっては自殺行為だと僕は思います。御社まで大手テレビ局みたいになってしまっては、日本は終わりです」〉

 結局は、「皆さんも自分の価値観に照らし合わせて投票先を吟味してほしいと思います」との文言を付け加えることで「憲法」の二字を残すことができたのだが、想田和弘はこの一連の騒動で受けた所感をこのように書き記している。

■想田和弘「憲法を守ることができるのは、国民の「不断の努力」だけ」

〈僕は新聞社から文言を変えるように頼まれたとき、波風を立たせるのも億劫なので「憲法」の二文字をおとなしく削除しようかと、一瞬だけ考えた。先述したように、四〇〇字に満たない、小さな小さな文章である。二文字を削ったところで、別にどうということもない。
 しかしそこで、「不戦敗」を選んで二文字を削るのであれば、日本の「言論の自由」は二文字分だけ後退することになる。それを許すのかどうか。私たち一人ひとりに問われているのは、まさにそのことだと思うのである。
(中略)
 日本国憲法第一二条には、次のように記されている。
「この憲法が国民に保障する自由及び権利は、国民の不断の努力によって、これを保持しなければならない」
 憲法の形骸化を防げるのは、私たち一人ひとりによる「不断の努力」以外にないと信じている〉

 安保法制や共謀罪の審議など、これまでさんざん繰り返されてきたような強権的な姿勢を憲法論議でも再現させるわけにはいかない。声をあげて、憲法を守ることができるのは、我々国民しかいないのだから。

(編集部)










 

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コメント
 
1. 日高見連邦共和国[5434] k_qNgoypmEGWTYukmGGNkQ 2017年7月18日 13:17:18 : pYBiRhRShY : JUWRjmwQc1E[2151]

何故そんなに“急ぐ”のか、安倍には“丁寧に説明”する義務がある。

2. 2017年7月18日 13:49:22 : yJopVvX4QM : agDaB_trXxw[2]

国民の血税を友達や身内に流し込む利権屋が安倍内閣なのだ。
憲法改悪は極右一派や自衛隊の最終最大利権である。
宣伝リンク認定28775348.html
https://pbs.twimg.com/media/DAGc1ygV0AEFWYu.jpg
安部内閣が利権のために税金を流し込んだ加計学園疑惑と、軍事財閥に巨額な税金を流し込むための憲法9条改悪・辺野古基地建設強行はまったく同じ利権構造である。安倍晋三の実兄は三菱軍事財閥の幹部なのである。

http://www.jcp.or.jp/akahata/aik11/2012-03-19/2012031915_01_1.html
安保法案を違法・強行可決し反対する国民を半殺しにしながら辺野古基地建設を強行し、抵抗する市民を暴力によって弾圧するために共謀罪をでっち上げようとしている安倍晋三の実兄は三菱軍事財閥の幹部である。

宣伝リンク認定28739734.html
http://shanti-phula.net/ja/social/blog/?p=115046
安倍内閣官房内閣総理大臣秘書官の今井尚哉と安倍晋三は親戚である。
この親戚は戦前強盗政策の要であった満州国の商工官僚同士として繋がっていた。
今井尚哉の叔父今井善衛と安倍の祖父岸信介は共に戦前商工官僚なのである。
即ちこの加計学園疑獄の闇には満州国をでっち上げた日本軍事帝国の強盗官僚の係累が蠢いているのだ。
東芝を滅茶苦茶にした今井尚哉たちが国家戦略特区なる詐欺を立案し加計や森友を走らせたのはいうまでもなく憲法改悪の巨大利権に蝟集する軍需経済の主導者たちである。
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik16/2016-09-27/2016092715_01_1.html


3. 2017年7月18日 15:38:57 : EcC0ij0ysV : 7seLCrjHtDI[12]
> ■久米宏やPANTAは九条改正は日本を守ることにならないと主張

中国は山東省に日本攻撃基地を作り、ミサイルの照準を日本に合わせている[1]。
核弾頭は120〜200個に上るとみられる。
久米宏等は憲法九条で中国の核ミサイルを防げると思っているのか?

[1] 山東省に日本攻撃基地―なぜ中国はミサイルの照準を日本に合わせるのか
http://mamoretaiwan.blog100.fc2.com/blog-entry-1095.html
2010/03/22/Mon

■日本の主要都市はミサイルの脅威に晒されている

昨年五月二十八日、読売新聞は中国の対日ミサイル戦略について次のように報じた。

―――中距離ミサイル「東風21」などを、沖縄の米軍基地や日本の主要都市に照準を合わせて配備している。

―――具体的には、北朝鮮との国境に近い吉林省通化にミサイル基地があり、車両で移動できる「東風21」(射程1800`)など24基の弾道ミサイルが配備されているとされる。日本にとっては「潜在的」脅威だ。

―――防衛省などの資料によると、中国は現在、少なく見積もっても核兵器が搭載可能な射程7000〜1万3000キロの大陸間弾道弾26基、同1700〜5000キロの中距離弾道弾55基を配備し、射程7200キロの潜水艦発射型の弾道弾の配備も進んでいる。また、核弾頭は120〜200個に上るとみられる。

■山東省に日本攻撃を想定したミサイル基地

二〇〇八年、カナダの軍事専門誌「漢和防務評論」七月号は、日本攻撃を想定する山東省青州の中距離弾道ミサイル基地が、「日米への威嚇力を強め、台湾海峡への介入を防ぐ」目的で拡充、強化されたとし、配備ミサイルも「東風21号」に更新される可能性を指摘していた。

そして同誌はさらに今年の四月号で、山東省莱蕪市に対日中距離ミサイル基地があると報じた。その記事の内容を日本のメディアも三月二十一、二十二日に伝えている。

「同誌は消息筋の情報を基に特定した部隊の施設の一部とする衛星写真も掲載。射程1800キロの中距離弾道ミサイル『東風21』を配備していると推測しており、事実であれば日本列島の軍事基地の大半が射程に収まるという」(共同)

「同部隊の新設は、中国中央軍事委員会が2005年に決めた。中台関係が悪化した当時、中国は、台湾と戦闘状態に入ると、日本が米国の台湾支援の前線基地になる可能性が高いと警戒し、配備に踏み切ったと、同誌は指摘している」(読売)


4. 2017年7月18日 20:43:24 : FihR7U8hTQ : 4Cn8SwptRF0[59]
国を私物化している安倍一派の改憲など賛成できるはずもない
国民に嘘をつき自分たちに都合よく解釈することは確実

5. 2017年7月19日 01:33:03 : O8h0FKCOxY : TS4LBvaBovU[291]
とっちゃん坊や秋まで総理やるつもりなのかよw
もうお前は総理の座に居ねーよ

6. 2017年7月19日 23:39:36 : JbyM6X2Bgo : deUCjPWJ1qs[23]

日本人の雑多な思想観で憲法を論じているという現実を冷静に客観視する心の余裕が大事だよ。

憲法という日本語だが日本人は古来より聖徳太子の憲法十七条を耳にして言葉に親しみがある。

同国民を自覚するとき最も憲とする共通の価値観を共有するのか現実と理想の間が極小となる。

日本人は自由も平等も個人の権利も革命以上の犠牲を払った世界大戦の敗戦を以って手にした。

現在の国民が敢えて国際紛争を誘発し戦争の大義名分を他人に強要しても許されるのだろうか。

むしろ聖徳太子の憲法の精神と大化の改新で世界に宣言した天皇の仏法興隆の詔に回帰すべき。

日本が戦争と決別する日本国憲法を遵守する意義は日本の為のみならず世界の平和と繁栄の為。

日本が選択すべきは唯一であろう。現行憲法を無視して破壊する行為は世界への裏切り行為だ。

ところが自公靖国カルト政権においては憲法論が両極論のように対立しているのは事実だろう。

アメリカが憲法を押し付けたと喚き散らした逆賊思想を踏襲する輩は憲法を壊すほど自虐的だ。

国民はよくよく現実を冷静に見つめてどう国民の誇りを共有できる国の最高法規を考えるべき。



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