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「反対!共謀罪」と手書きしたブラウス=横浜市中区で
犯罪の合意を処罰する「共謀罪」の趣旨を含む改正組織犯罪処罰法に反対する気持ちは変わらない−。本紙読者で、横浜市栄区のフリーライターいのうえせつこさん(78)は、そんな思いから、共謀罪に反対する意思を手書きしたブラウスを着て街を歩いている。十一日に法が施行された後も、見知らぬ人から「頑張っていますね」と応援の声を掛けられた。制度に対する懸念の空気を肌で感じている。 (梅野光春)
法施行翌日の十二日、メッセージ入りのブラウスを着たいのうえさんが、神奈川県鎌倉市のJR大船駅前でバスを待っていると、見知らぬ男性が「頑張っていますね、運動に参加しているんですか」と話し掛けてきた。「私一人だけです。自分で書いたんですよ」と答えて、ちょうど来たバスに乗り込んだ。
「戦時中の監視社会がまたやってくるのかと思うと恐ろしくて」。法施行を一週間後に控えた今月四日、いのうえさんは、白無地の新品のブラウスの背中に、緑色の布用絵の具で「反対! 共謀罪」と記した。翌日もう一着作り、ほぼ毎日、外出時に着ている。
五日に鎌倉市の仕事場近くを歩いていると、通り掛かりの女性が自転車を止めた。「最近体調が悪く、共謀罪の抗議活動をしたくても国会前に行けない。あなたのように頑張る人を見るとカンパしたくなる」。そう言うと財布から百円玉を五つ取り出し、いのうえさんに握らせた。
同日夜、同じ服装で横浜市内の講演会を聞きに行くと、参加した男性に「勇気ありますね」と声を掛けられた。帰りの地下鉄では乗り合わせた女性に笑顔で「すてきです」と言われた。十一日の法施行後も「反対の意思表示はする」と着用を続けている。
いのうえさんは、戦争と女性の関わりや児童虐待などをテーマにした著作や講演で活躍してきた。「治安維持法のように、国家権力を強化させるのではないか。戦争への道につながるのが怖い」と話す。
それを防ぐ行動は一人でもできるはず−と始めたのがメッセージ入りブラウス着用だった。
「街で見かけてくれた人が、家族に話すかもしれない。友達にメールするかもしれない。それで共謀罪の恐ろしさを考えるきっかけになれば」
たった一人の活動でも、共謀罪を廃止に導くうねりにつながるかもしれない。「カンパや激励…。世の中捨てたものではないですね」。少しずつ手応えを感じつつ、きょうも街へ出る。
2017年7月14日 夕刊
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