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「THIS is 敗因」説が【日本会議支配】を隠している
http://mainichibooks.com/sundaymainichi/column/2017/07/23/post-1640.html
サンデー毎日 2017年7月23日号
牧太郎の青い空白い雲 628
安倍自民党が惨敗した都議選。
「1週間前までの世論調査では勝っていたのに......」と嘆く陣営がさかんに4人の頭文字をもじった「THIS is 敗因」説を流している。
Tは豊田真由子衆院議員。政策秘書に「ちーがーうーだろう」「このハゲーー」などと絶叫し、侮辱した。傷害容疑まであるという。Hは萩生田光一官房副長官。加計(かけ)学園の獣医学部開設を強く指示した「怪しい文書疑惑」が浮上した。そうした中、安倍首相が「官邸の最高レベルっていうのは俺じゃない。萩生田だろう」と言ったとか、言わなかったとか。ともかく渦中の人物なのだ。
Iはもちろん、稲田朋美防衛相。都議選の応援演説で「防衛省・自衛隊、防衛相、自民党としてもお願いしたい」などと言い切った。憲法や公選法違反だが、安倍さんのご寵愛(ちょうあい)を受けている彼女は、決して辞めない。
Sは下村博文(はくぶん)党都連会長(辞任を表明)。文科相在任中に加計学園の秘書室長から現金200万円を受け取った疑惑が浮上した。それを週刊誌に漏らしたのは元秘書で都議選で当選した、という噂(うわさ)も。
この「THIS」が自民の敗因だ!というのだ。テレビの情報番組は、この分析を面白おかしく「このハゲーー発言がとくに大きかった」「小学生までがこの言葉を使っています」などと解説したが......。「THIS is 敗因」説には「コトの本質」を"お笑い"にスリ替える陰謀が隠されている。
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確かに「T」騒動は想定外だったが、「H」「I」「S」の疑惑は今に始まったコトではない。少なくとも、3人は「森友」「加計」疑惑では胡散(うさん)臭い奴(やつ)!と多くの日本人が知っていた。
「THIS」以上に「怪しい」と思われる政治家は何人もいる。いちいち取り上げる暇はないから「右代表」として菅義偉官房長官の話をしよう。菅さんは問題の文科省文書を「怪文書」扱いした張本人。連日テレビで、「悪代官の面相」を見せられている都民は「官房長官の悪巧み」を看破。
「S」は、むしろこっちだろう!と言う人も多い。ともかく「THISis 敗因」説なんてインチキ臭い。
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ではなぜ、安倍自民党は大敗したのか? 理由は明快である。
日本国民は元々「安倍政権」に疑問を持っていた。「云々(うんぬん)」を「デンデン」と読み違う男。行政府と立法府の区別もできない男。森友学園から「安倍晋三記念小学校を作る」と言われ舞い上がり、「首相を辞めてからにしてくれ」と話す男。インテリの都民が好きになるはずはない。強引に成立させた安保関連法に大多数の国民が反対した。
「安倍大嫌い」なのに安倍政権の支持率は50%程度を維持してきた。このギャップが生じるのは、簡単に言えば、安倍内閣は嫌いだが、「民進党でいいのか?」と言われると、有権者は大いに悩む。だから、約50%が「嫌々ながら安倍政権支持」になるしかなかったのだ。「受け皿」がないということだけで「安倍1強」になってしまった。
しかしである。東京都は違った。「小池百合子」という「受け皿」が生まれた。都民は安心して「反安倍」になり得た。「K is 勝因」であり「A is 敗因」だったのだ。
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2017年上半期の二大疑惑「森友」「加計」。そこに見え隠れするのは、安倍首相の"究極のお友達"「日本会議」の面々である。
「森友学園」の籠池泰典前理事長は日本会議のメンバーだった。ここで右寄り政治家との人脈を培った。首相夫妻とも、ここで知り合った。「教育勅語」を園児に丸暗記させて「安倍首相がんばれ!」と言わせた。極右の人たちの評価を受けて「格安の国有地の払い下げ」を実現した。自称・愛国教育者は「安倍+日本会議」の後ろ盾で「神風」を吹かせたのだ。
その日本会議の人脈は、「加計」でも次々に登場した。実は、今の日本は「安倍晋三+日本会議」支配に蹂躙(じゅうりん)されている。日本人はこの暗黒に気づき始めた。「安倍晋三+日本会議」支配に気づかれては困る面々が、都議選の敗因を「4悪人」の責任にスリ替える。
メディアはこの「黒い構図」を暴かなければなるまい。
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