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疑惑の主役が目くらまし人事 世にもバカバカしい内閣改造
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/209088
2017年7月8日 日刊ゲンダイ 文字お越し
国民の命を守る任にあらず(C)日刊ゲンダイ
稲田朋美防衛相がまたもや針のムシロだ。九州北部を襲った記録的な豪雨で自衛隊が捜索救助活動にあたっていた6日昼、大臣以下政務三役の4人全員が約40分にわたって防衛省を不在にしていたことが大問題になっている。
稲田は「政務として、民間の方々との防衛政策に関する勉強会に出席した」と説明、菅官房長官も稲田本人も「近辺におり、速やかに戻れる態勢をとっていた」から問題ないと釈明したが、とんでもない。自民党内でも防衛大臣経験者の石破茂元幹事長が「あるまじきことだ」と批判し、中谷元前防衛相もTBSの番組収録で「信じられない。(予定を)キャンセルすべきだった」と苦言を呈している。
特に稲田は約1時間10分も省を離れ、その理由も「公務」ではなく「政務」。国民の命を守るという防衛大臣の職務よりも政治家としての個人的なスケジュールを優先するなんて大臣失格だ。
もっとも稲田の防衛相の任にあらずは、今に始まった話じゃない。これまでも幾度となく失言失態があったし、都議選の応援演説での「自衛隊としてもお願い」で即アウト。それなのに、さっさと辞めさせないからこういうことになるのである。
■真っ先に辞めるべきは安倍首相
安倍首相は8月上旬にも内閣を改造する方針だ。「麻生財務相と菅官房長官は留任、稲田防衛相は交代」「党内は大幅改造を求む」「都議選の戦犯『THIS』が所属する清和会は今回はおとなしくしている」などと新聞が報じているが、そもそも今回の内閣改造ほどフザけた話はない。
加計学園問題に対する安倍政権の説明に国民が全く納得していないから与党は前川前文科次官を国会に呼んで、閉会中審査(10日)を受け入れざるを得なくなったのだ。ところが、「腹心の友」への便宜があったのかどうかが疑われる張本人である安倍こそが閉会中審査に出席すべきなのに、G20の欧州歴訪へ逃げた。そのくせ、12日に帰国したら改造人事の構想を練るのだという。バカも休み休み言ってくれ。
国民不信を招いている疑獄の中心人物が行う人事なんて、どんなに顔ぶれを変えても良くなるわけがない。真っ先に辞めるべきは首相自身だ。
「臭いものは本から絶たなきゃダメ。安倍首相は本来、内閣改造ではなく総辞職すべきですよ。私の周りにも自民党支持者なのに今回の都議選では自民党に入れなかったという人がとてもたくさんいました。問題の元凶が安倍首相なのは間違いありません。まあ、自民党内は改造期待で、石破さんなど一部を除いて静かになってしまった。安倍首相は人事を断行するのでしょうが、首相が信頼を失ってからの落ち目の改造は、うまくいかないことが多いんですよ」(政治評論家・森田実氏)
内閣支持率の大幅下落に首相への信頼感の喪失。安倍は内閣改造を、厳しい世論の風を抑えるために“利用”するつもりらしいが、もはや国民をごまかすことはできないだろう。
もはや用済み(C)日刊ゲンダイ
改造ですべてをウヤムヤにする卑しい魂胆 |
世にもバカバカしい今度の改造だが、同時にこの政権の悪辣さも透けて見える。
来週11日に希代の悪法「共謀罪」法が施行される。先月15日未明に委員会採決をスッ飛ばす禁じ手「中間報告」で成立してから1カ月も経たないスピード施行である。強権政権の本領発揮には驚くしかない。
施行を前に7日の毎日新聞で作家の半藤一利氏がこう書いていた。
〈もちろん、施行後すぐ戦争への道を歩み出すことはない。戦前の治安維持法だって、施行された25年には革命を目指す共産主義者を取り締まるという限定した目的だった。だが大戦直前の41年の2度目の改正で一般人も取り締まりの対象になった。私の父も3回警察に引っ張られた。近所の人たちで作る隣組によって密告されたのだ。「共謀罪」も時間とともに私たちを縛るだろう〉
いよいよ日本は、この通りの恐怖国家になっていくのだろう。そのくせ安倍政権は、こうして民主主義も国民主権も蹂躙しておきながら、「共謀罪」法を施行してしまえば、無能法務大臣を用済みにする。金田法相は改造でクビが確実だ。
同じく更迭されるだろう稲田防衛相も、深刻な国民不信を生んだあの問題の責任はあやふやのまま去る。陸上自衛隊の南スーダンPKO日報問題である。
発覚から半年。今年3月に「特別防衛監察」による徹底調査を決めてから3カ月経った。5月のGW明けとされた「中間報告」も公表されていない。防衛省の疑惑封じで稲田更迭なんて、あまりに犯罪的なやり口ではないか。
日報隠蔽を最初に問題にしたジャーナリストの布施祐仁氏はこう言う。
「防衛省は内閣改造直前に『特別防衛監察』の報告書を発表し、関係者の処分を行うつもりなのでしょうが、それで終わらせてはなりません。稲田大臣には政治責任を取ってもらわないと。そもそも自衛隊に『戦闘』という言葉が書かれた日報を隠さなければならないインセンティブはありません。むしろPKO5原則にのっとっているのかどうか実態を知ってもらいたいから書いたのに、それを『法的な意味での戦闘ではない』としたのは、官邸が安保法にのっとって自衛隊を派遣したがったからです。現場の意向を歪めたうえ、国民の信頼を損ねた防衛相は、ただ改造だから交代というのではなく、自ら政治責任を取って辞めなきゃおかしい」
■国民をナメるにもほどがある
安倍側近の萩生田官房副長官も、内閣改造で党務にでも戻れば、加計疑惑で答弁することもなくなる。そうやってすべてをウヤムヤにするのも改造の目的だ。
その一方で安倍は、「盟友の甘利さん(前経済再生担当相)をなんとか再び閣内に戻したがっている」(自民党関係者)というから、政権の私物化もいい加減にしてくれ、だ。
今度の改造について、政治ジャーナリストの角谷浩一氏は、逆説的な皮肉を込めてこう言った。
「失点だらけの稲田防衛相を安倍首相はここまで守ってきたのです。つまり、適任者ということでしょう。だったら改造で交代させるのはおかしいんじゃないですか。金田法相にしても、『共謀罪』という歴史的な法律を上げた人ですよ。なんで辞めさせる必要があるんですか。『任期途中はどんなに問題を起こしても許すけれど、改造では更迭』なんて、国民をなめるにもほどがあります。そもそも内閣改造で政権浮揚なんて思っていること自体が安倍首相が国民をなめている証拠。森友・加計問題でド真ん中にいるのは安倍夫妻なのです。改造で誰を代えようが、安倍首相本人が辞めなければ意味がありません」
九州の大雨は、梅雨前線が停滞していることから、南部を中心に8日も続いている。降水量は数十年に一度という規模となり、8日午前9時現在で死者15人、負傷者12人という甚大な被害をもたらした。豪雨だけじゃない。このところ震度5弱などの比較的大きな地震も全国で頻発している。
因果応報という言葉があるが、これらすべて政権がデタラメすぎることの報いなのではないのかとすら思ってしまう。
今の安倍内閣は、類は友を呼ぶ世紀の勘違い集団だ。首相以下、一日も早く一掃しないと、次々に天変地異が日本を襲い、壊滅状態になりかねない。
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― 桃丸 (@eos1v) 2017年7月8日
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