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「自衛隊としてお願い」 国語力のない防衛相の罷免は当然 ここがおかしい 小林節が斬る!
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/208666
2017年7月3日 日刊ゲンダイ 文字お越し
小林節氏(C)日刊ゲンダイ
稲田防衛相の失言(というより妄言)騒動を見ていたら、「綸言汗の如し」(漢書・劉向伝)という格言を思い出した。「いったん体外へ出た汗が二度と体内に戻らないように、天子(高官)の言葉は口から出たら取り消すことはできない」という戒めである。
今回、稲田大臣は、自民党都議候補の応援演説の中で、「防衛省、自衛隊、防衛大臣、自民党としてもお願いしたい」と明言した。
憲法15条は「全て公務員は、全体の奉仕者で、一部の奉仕者ではない」と明記している。それを受けて、公選法136条は「公務員は、地位を利用して公職の候補者の推薦に関与し、または他人にこれらの行為をさせること」を禁じている。さらに、自衛隊法61条は「隊員は、選挙権の行使の他は政治的行為をしてはならない」と明記している。これは、戦前に軍部が政治を壟断してあの悲惨な敗戦に至った体験を踏まえた文民統制(世界の常識=憲法66条2項)の一環でもある。
これらの条文の精神を明白に踏み躙った稲田防衛相は、後日、「自分は自衛に対する理解・協力に感謝した」のだが、「誤解を招く恐れがある」として、前言を撤回した。
しかし、自民党都議候補の支援を「自衛隊として」「お願いしたい」と明言されて、どうしたら、「自衛隊に対する理解・協力に感謝」されたと理解することができるのか? また、それを「自衛隊の政治利用」と理解した普通人の印象のどこが「誤解」なのか? ふざけないでほしい。子どもの口喧嘩ではあるまいし、ほとんど正気の沙汰ではない。
当然に沸き起こった辞任要求に対して、これからも「誠実に職務に励む」と言い張るご当人とそれを庇う安倍首相は、ともに「どうかしている」としか評しようがない。
既に南スーダンの日報問題、森友問題等での失言もあり、明らかに国語力と倫理感に欠ける人物を自衛隊の「統括官」(自衛隊法8条)にしておいて、この国の安全保障は本当に大丈夫なのか? 心の底から不安である。
今、わが国は、中国、北朝鮮の動向の変化を理由に、急速に防衛力の強化を図っている最中であるが、安全保障政策をライフ・ワークとしている安倍首相に問いたい。
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