http://www.asyura2.com/17/senkyo227/msg/763.html
Tweet |
石破、民進・前原と新党も? 小池百合子都知事が安倍首相を“忖度”する狙い〈週刊朝日〉
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20170620-00000032-sasahi-pol&p=1
紛糾を重ねた“森友・加計国会”も終わり、天王山の都議選告示(6月23日)まであとわずかだ。安倍自民党は国会での傲慢さがたたり失速。小池百合子東京都知事率いる都民ファーストの会に追い風が吹く。だが、小池氏は“忖度”するかのごとく、なぜか安倍批判を封印。裏に何があるのか。
自民党東京都連内部には焦燥感が広がっている。
「直近の調査で、自民が37、都ファ(諸派含まず)が43という衝撃的な数字が出た。5月上旬には自民53、都ファ47(諸派含む)で自民有利と出ていましたが、それから毎週、調査のたびに議席が減っています。森友、加計問題のダメージが支持率に響いたかたちでしょう。『民主党に大敗し38議席に終わった2009年の悪夢だけは避けたい。何とか40に乗せたい』というのが今の本音です」(自民党都連幹部)
このままでは第1党から転落するばかりでなく、宿敵の都ファが公明と合わせて過半数を握ってしまうという、自民にとっては悪夢の展開が待っている。
当初は安倍晋三首相が自民候補者の応援に駆け回るという触れ込みだったが、ここにきてムードが変わってきているという。
「正直、候補者陣営から安倍総裁演説の要請があまり来ていない。都議選では通例、総裁演説は告示前に済ませることになっていたんですがね。問題の渦中にいる安倍総裁の演説が逆効果にならないか、測りかねる気持ちがあるようです。安倍総裁との2連ポスターもあまり貼られていない」(同)
ところが、“敵失”で思わぬ追い風が吹いているはずの小池都知事も、どうも歯切れが悪い。15、16日と都ファの候補者の応援演説に都内各地を回ったが、加計学園問題については、
「どこに文書があるかないか、そんなことにならないよう、徹底的に公開していくというのが私たちの一丁目一番地です」
と、遠回しに短く触れる程度。各候補者の紹介や地域の課題などを丁寧に訴えてはいるが、「都連はブラックボックス」「2兆、3兆って(五輪予算は)豆腐屋ではない」と舌鋒鋭く自民を批判して聴衆を盛り上げた昨年7月の都知事選と比べると、明らかに対決姿勢のボルテージが落ちている。
都知事選以来、トレードマークとなった「百合子グリーン」の衣服や持ち物を身に着けた熱狂的な支持者の数も今回は少なく、演説後に「もう終わり? あっさりだったね」とつぶやく聴衆もいた。
注目される築地市場の移転問題でも、早期移転を主張する自民との違いは鮮明ではない。小池氏は17日に築地を訪れ、業者に謝罪。「AかBかではなく、これまで育ててきたブランドをどう守っていけるか、鳥の目で決めたい」と語った。20日に小池氏が発表した内容は、豊洲への市場移転は実行して、5年後を目途に築地を再開発するという“玉虫色”基本方針。「築地は守る、豊洲を生かす」案だというが、細部は詰められておらず実現可能性は未知数だ。豊洲移転を求める自民との争点も明確ではなく、「小池劇場」はいまいち盛り上がりに欠ける展開となっているのである。
「今のところ聴衆の反応は悪くないが、『みんなの党』の全盛期(11〜12年ごろ)に感じた“風”には及ばない印象。『ふわっとした民意』をどこまで取り込めるかは読めない」(都ファ陣営の区議)
満を持して自民に離党届も出し、絶好の攻め時のはずなのに、まるで安倍首相を「忖度」したかのような、小池氏のソフト路線。そこにはどんな含意があるのか。ある政府関係者はこう語る。
「小池氏にはポスト安倍への色気が十分あると見ている。今後、国政政党を立ち上げても安倍政権とは対決姿勢をとらず、維新のように第三極的協力関係を模索していくのでは。東京五輪までは政府の協力を得つつ、知事として派手な政策でスポットライトを浴び続ける手法です。一方の安倍政権も、改憲勢力として小池一派を取り込みたい。維新がそろそろ、賞味期限切れでしょう。憲法改正を国民投票で否決されたら内閣総辞職に直結するので、味方の数は多ければ多いほどいい。安倍さんと小池さんは日中の『戦略的互恵関係』に似ている。小池氏が提出した離党届も二階(俊博)幹事長は保留にしたままです」
つまり、小池氏にとっては都議会での勝利はすでに織り込み済み。本当の目的は国政進出と、首相の座だというのだ。実際、都ファは今春、党内に「国政研究会」なる勉強会を立ち上げており、都議選後に本格的に国政進出を目指すとも観測されている。
小池氏の長期戦略に関して、最近、見過ごせない動きがあったという。キーワードは、小池氏がかつて所属した「日本新党」だ。ある与党関係者がこう語る。
「小池氏は6月1日の定例会見で、自民党へ離党届を提出したことについて、『私の原点は日本新党でございましたので、25年経って原点に戻ったという感じがいたします』と発言した。これと歩調を合わせるように、翌2日、民進党の前原誠司元外相が都内で開かれた細川護煕元首相の個展に顔を出し、『日本新党が私の原点。二大政党制を確立させたい』と訴えているんです」
奇妙なタイミングの一致は、何を意味するのか。細川氏は日本新党を率いた1993年7月の衆院選で「新党ブーム」を巻き起こし、55年体制を終結させて首相となった。小池氏、前原氏はこのとき、ともに日本新党から出馬して衆院に初当選したという縁がある。前出の与党関係者が続ける。
「小池氏は、民進に見切りをつけた前原氏との新党結成を視野に入れているのでは。それに、石破茂氏。党内政局で麻生太郎財務相や二階幹事長にかついでもらえず総裁の目がなくなれば、自民を離党して合流する選択肢もある。小池氏と石破氏はともに元新進党で、小池氏は12年の自民党総裁選で石破氏を支持。前原氏と石破氏はともに防衛通で鉄道オタクという共通点があり、波長が合う。小池・前原・石破の3氏に野田聖子氏なども巻き込んでいけば、点が線となり、大きな力になる可能性がある」
日本新党は93年6月の都議選で20議席を獲得して第3党に躍り出た勢いのまま、翌7月の衆院選で政権交代を実現した。その皮算用が実現する日は来るのか。(本誌取材班=亀井洋志、村上新太郎、小泉耕平、上田耕司)
※週刊朝日 2017年6月30日号より加筆
投稿コメント全ログ コメント即時配信 スレ建て依頼 削除コメント確認方法
▲上へ ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK227掲示板 次へ 前へ
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。