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何をやっても安倍政権の支持率が下がらない理由 マル激トーク・オン・ディマンド(ビデオニュース・ドットコム)
http://www.asyura2.com/17/senkyo227/msg/652.html
投稿者 赤かぶ 日時 2017 年 6 月 19 日 00:07:05: igsppGRN/E9PQ kNSCqYLU
 

何をやっても安倍政権の支持率が下がらない理由
http://www.videonews.com/marugeki-talk/845/
2017年6月17日 マル激トーク・オン・ディマンド  ビデオニュース・ドットコム


【ダイジェスト】西田亮介氏:何をやっても安倍政権の支持率が下がらない理由



ゲスト 西田亮介氏(東京工業大学准教授)

 何をやっても安倍政権の支持率が下がらないのはなぜなのだろうか。

 濫用の危険性を孕んだ共謀罪法案を委員会採決を省略したまま強行採決したかと思えば、「存在が確認できない」として頑なに再調査を拒んでいた「総理のご意向」文書も、一転して「あった」へと素早い変わり身を見せたまま逃げ切りを図ろうとするなど、かなり強引な政権運営が続く安倍政権。ところがこの政権が、既に秘密保護法、安保法制、武器輸出三原則の緩和等々、政権がいくつ飛んでもおかしくないような国民の間に根強い反対がある難しい政策課題を次々とクリアし、危ういスキャンダルネタも難なく乗り越え、その支持率は常に50%前後の高値安定を続けている。

 確かにライバル民進党の長期低迷という特殊事情もあろうが、なかなかそれだけでは説明がつかないほど、政権の支持基盤は盤石に見える。

 ビデオニュース・ドットコムでは、一橋大学大学院社会学研究科の中北浩爾教授と、過去の一連の「政治改革」が権力を首相官邸に集中させたことが、結果的に安倍一強状態を生んでいることを議論してきた。(マル激トーク・オン・ディマンド 第841回(2017年5月20日)「安倍政権がやりたい放題できるのはなぜか」 )

 しかし、制度や法律の改革によって永田町や霞が関を支配下に収めることができても、自動的に国民の高い支持率を得られるわけではない。安倍政権の高い支持率が続く理由はどこにあるのか。

 政治とメディアの関係に詳しい社会学者で東京工業大学リベラルアーツ研究教育院准教授の西田亮介氏は、安倍政権の安定した支持率の背景には自民党の企業型広報戦略の成功と日本社会に横たわる世代間の認識ギャップの2つの側面が存在すると指摘する。

 第二次安倍政権がマスメディアに対して度々介入する姿勢を見せてきたことは、この番組でも何度か問題にしてきたが、それは自民党の新しい広報戦略に基づくメディア対策を着実に実行しているに過ぎないと西田氏は語る。

 支持率の長期低落傾向に危機感を抱いた自民党は、1990年代末頃から企業型のマーケッティングやパブリック・リレーションズ(PR)のノウハウを取り入れた企業型広報戦略の導入を進め、2000年代に入ると、その対象をマスメディアやインターネット対策にまで拡大させてきた。

 特にマスメディア対策は、個々の記者との長期の信頼関係をベースとする従来の「慣れ親しみ」戦略と訣別し、徐々に「対立とコントロール」を基軸とする新たな強面(こわもて)戦略へと移行してきた。その集大成が2012年の第二次安倍政権の発足とともに始まった、対決的なメディアとは対立し、すり寄ってくるメディアにはご褒美を与えるアメとムチのメディア対策だった。

 マスメディアの影響力が相対的に低下する一方で、若年世代はネット、とりわけSNSから情報を得る機会が増えているが、自民党の企業型広報戦略はネット対策も網羅している。西田氏によると、自民党は「T2ルーム」と呼ばれる、ネット対策チームを党内に発足させ、ツイッターの監視や候補者のSNSアカウントの監視、2ちゃんねるの監視などを継続的に行うなどのネット対策も継続的に行っているという。

 こうしたマスメディア・インターネット対策も含め、自民党の企業型広報戦略は、企業の広報担当者が聞けばごく当たり前のことばかりで、言うなれば企業広報の初歩中の初歩を実行しているに過ぎないものだという。しかし、ライバル政党がその「初歩中の初歩」さえできていない上に、マスメディアが「政治のメディア戦略」に対抗する「メディアの政治戦略」を持ち合わせていなかったために、これが予想以上の成果をあげている可能性が高いのだという。

 また、安倍政権の安定した高支持率を支えるもう一つの要素として、西田氏は世代間の認識ギャップの存在を指摘する。

 民放放送局(TBS系列JNN)による最新の世論調査では20代の若者の安倍政権の支持率は68%にも及んでいるそうだ。また、2016年の総選挙の際の朝日新聞の出口調査でも、若い世代ほど自民党の支持率が高いことが明らかになっている。これは、若年世代と年長世代の間で、政治や権力に期待するものが異なっていることを示している可能性が高い。

 自身が34歳の西田氏は、若者ほど政権政党や保守政治に反発することをディフォルトと考えるのは「昭和的な発想」であり、今の若者はそのような昭和的な価値観に違和感を覚えている人が多いと指摘する。実際、「若者は反自民」に代表される昭和的な価値体系を支えてきた「経済成長」「終身雇用」「年功序列」などの経済・社会制度は既に社会から消滅している。にもかかわらず、年長世代から昭和的な経済・社会情勢や制度を前提とした価値規範を当たり前のように強いられることに多くの若者が困惑していると西田氏は言う。

 思えば、かつて時の政権が安全保障や人権に関わる政策でこれまで以上に踏み込んだ施策や制度変更を実行しようとするたびに、強く反発してきたのは主に若者とマスメディアだった。若者とマスメディアの力で、与党の暴走が抑えられてきた面があったと言っても過言ではないだろう。しかし、マスメディアは新たな戦略を手にした政治に対抗できていないし、若者も経済や雇用政策などへの関心が、かつて重視してきた平和や人権といった理念よりも優先するようになっている。

 そうなれば、確かにやり方には強引なところはあるし、格差の拡大も気にはなるが、それでも明確な経済政策を掲げ、ある程度好景気を維持してくれている安倍政権は概ね支持すべき政権となるのは当然のことかもしれない。少なくとも人権や安全保障政策では強い主張を持ちながら、経済政策に不安を抱える他の勢力よりも安倍政権の方がはるかにましということになるのは自然なことなのかもしれない。

 しかし、これはまた、政治に対する従来のチェック機能が働かなくなっていることも意味している。少なくとも、安倍政権に不満を持つ人の割合がより多い年長世代が、頭ごなしの政権批判を繰り返すだけでは状況は変わりそうにない。

 安倍一強の背景を広報戦略と世代間ギャップの観点から、西田氏とジャーナリストの神保哲生と社会学者の宮台真司が議論した。


 

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コメント
 
1. 2017年6月19日 00:53:35 : lh1GGwoOtM : YsxGZGc1SWo[1090]
>自身が34歳の西田氏は、若者ほど政権政党や保守政治に反発することをディフォルトと考えるのは「昭和的な発想」であり、今の若者はそのような昭和的な価値観に違和感を覚えている人が多いと指摘する。実際、「若者は反自民」に代表される昭和的な価値体系を支えてきた「経済成長」「終身雇用」「年功序列」などの経済・社会制度は既に社会から消滅している。にもかかわらず、年長世代から昭和的な経済・社会情勢や制度を前提とした価値規範を当たり前のように強いられることに多くの若者が困惑していると西田氏は言う。


>実際、「若者は反自民」に代表される昭和的な価値体系を支えてきた「経済成長」「終身雇用」「年功序列」などの経済・社会制度は既に社会から消滅している。


いや、「経済成長」「終身雇用」「年功序列」などの経済・社会制度は「反・自民」でなく、ストレートに「親・自民」につながる価値観ではないか?
私の周囲でも「昭和的な価値体系」はむしろ「親・自民」だったが。

確かにそれに反発した当時の若者の一部である「反・自民」的な「全共闘世代」というものはあったが、彼らが散ってから成人した私たちの世代はむしろ「非・政治世代」だった。今思えば恥ずかしいような話だが、政治の話などダサいと思われていて、大学生でも総理大臣の名前を知ってるのがせいぜいというのが普通だった。そういう意味では「反・自民」でも「親・自民」でもなく、だいたいが「ニュートラル」であり、それを指して「しらけ世代」だの「新人類」だのと言われたものだったのだが、その子供や部下世代である今の若者が「反・自民」に反発して「親・自民」になるというのもおかしい。
親ではなく、じいちゃんばあちゃんに孫が反発するみたいな話で実に不可解。

どうも若者が「保守で自民支持」って説にはうなずけないとこがある。
すくなくとも「積極的支持者」になる理由はないだろう。


2. 2017年6月19日 00:57:52 : 0CejVRban6 : urcdmA9xc1s[3922]
「こうしたマスメディア・インターネット対策も含め、自民党の企業型広報戦略は、企業の広報担当者が聞けばごく当たり前のことばかりで、言うなれば企業広報の初歩中の初歩を実行しているに過ぎないものだという。しかし、ライバル政党がその「初歩中の初歩」さえできていない上に、マスメディアが「政治のメディア戦略」に対抗する「メディアの政治戦略」を持ち合わせていなかったために、これが予想以上の成果をあげている可能性が高いのだという。」

ライバル政党…
がんばれよ…


3. 2017年6月19日 01:07:21 : 0CejVRban6 : urcdmA9xc1s[3923]
コチラもどうぞ。

田原総一朗氏
「パレルモ条約は…テロ関係ないんですよ。全く。パレルモ条約には今のままでも参加できるんですよ。
『民主党政権のときに何で参加しなかったんだ』と自民党から言われる。民進党幹部(枝野幸男氏)は『とっても恥ずかしい話だけど、参加しようとしたら、法務省の官僚たちから、『参加するには新しい法律をつくらなきゃいけない』と言われ、勉強不足でそういうものかと思って、参加するのを諦めたと。」
https://www.youtube.com/watch?v=6315Wkrfuac#t=7m33s

民主党政権では官僚が動かなかった。
国民はそれも見てますしねぇ…


4. 2017年6月19日 01:33:12 : R0LxjIRplA : OnvgoDyWq5A[227]
失業率下げたのが、でかいのだ。
なぜ、このことを自覚しないのだ。

5. 罵愚[5190] lGyL8A 2017年6月19日 04:28:56 : FVJiMW0bzB : D06Qj1RiNrA[44]
 共謀罪は強行採決で、盛りそば・掛けそばは中途半端に投げ出してしまった理由は、都議会選挙だった。で、、民進党や共産党の都議席が増えると予想してる人はいない。都議選は"自民 Vs 都民ファースト"の戦いで、国会の民主党、共産党などの野党勢力は"その他大勢"にすぎない。
 都議会は国会より先に"保守二党時代"を実現するのだろうか?

6. 戦争とはこういう物[2135] kO2RiILGgs2CsYKkgqKCpJWo 2017年6月19日 11:10:47 : 9PG0M0b68Q : jKnbezZWN40[778]
> ツイッターの監視や候補者のSNSアカウントの監視、2ちゃんねるの監視などを継続的に行うなどのネット対策

 すでにネット監視も自民党政権の本来業務か。この阿修羅掲示板も自覚して対抗してゆかねば、いずれ圧力を受ける事になる。


7. 2017年6月19日 14:38:21 : K6dZaxaD1Y : PLk2odh7WCQ[24]
>それでも明確な経済政策を掲げ、ある程度好景気を維持してくれている安倍政権は概ね支持すべき政権となるのは当然のことかもしれない。少なくとも人権や安全保障政策では強い主張を持ちながら、経済政策に不安を抱える他の勢力よりも安倍政権の方がはるかにましということになるのは自然なことなのかもっしれない。

この准教授殿もそう思っているのだろう。格差が広がっていることも、民主主義が後退していることも大してして気にしない。それも、見かけの経済がよければ、良くなるとしか考えない。経済がなぜ困難になり、なぜ民主主義が後退しているかも考えない。だからバカだというのだ。


8. やもめーる[-902] guKC4ILfgVuC6Q 2017年6月19日 23:49:15 : JDvZWo85No : _HLUXjt32VE[-24]
西田、お前の当てずっぽといういべきか
軽はずみで稚拙な判断が馬脚を表したようだな。(笑)
それだから御用ジャーナリストで
「インテリボーヤ」と言われるのだ。(笑)↓

内閣支持率急落 政府・与党内に危機感|日テレNEWS24
www.news24.jp/articles/2017/06/19/04364658.html - キャッシュ


毎日新聞】内閣支持率急落36%へ10ポイントも下落・不支持率が逆転 ...
oshirasekaigi.com/blog-entry-409.html - キャッシュ


Ceron - 安倍内閣支持率、41%に下落 朝日新聞世論調査:朝日新聞 ...
ceron.jp > TOP > ニュース総合 > 朝日新聞デジタル - キャッシュ


[32初期非表示理由]:担当:アラシコメントが多いので全部処理

9. 宇宙の塵[274] iUaSiILMkG8 2017年6月20日 01:33:34 : fcZ9WC335I : lMJiR6DyKJI[1]
 
似たようなことは前にもあったね。
今度も「喉元過ぎれば」となってしまうのかどうか。
メディアの論調の今後の微妙な変化にご用心、といったところか。
今回は前川砲、詩織砲を絶対無駄にしてはいけないね。
 
 
内閣支持率が急落 共同調査47%→37%、毎日調査42%→35%に
The Huffington Post 2015年07月19日
 
各報道機関が実施した世論調査で、安倍政権による内閣支持率が急落している。安全保障法案について「国民の理解が進んでいない」と安倍首相自身が認めたにもかかわらず、採決に踏み切ったことなどが、急落につながったとみられる。
 
共同通信社が7月17、18両日に実施した全国電話世論調査によると、内閣支持率は37.7%と、前回6月の47.4%から9.7%ポイント急落。2012年12月の第二次安倍政権発足以降で最低となった。安倍内閣を支持しない理由としては、「首相が信頼できない」が27.9%で最も多かった。一方で、「支持する理由」としては、「ほかに適当な人がいない」が31.4%でトップとなった。
 
安全保障関連法案を採決したことに「よくなかった」との回答は73.3%。今国会成立に反対が68.2%で前回から5.1ポイント増えた。
 
毎日新聞の17、18日の調査では、4、5両日の前回調査より7ポイント減の35%。不支持率は前回より8ポイント増え、51%と初めて半数に達した。安保法案を強行採決したことについては「問題だ」との回答が68%を占めた。
 
 


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