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「岩盤規制突破」という呪文の違憲性 これは国富の簒奪だ ここがおかしい 小林節が斬る!
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/207678
2017年6月17日 小林節 慶応大名誉教授 日刊ゲンダイ 文字お越し
慶応義塾大学名誉教授・小林節氏(C)日刊ゲンダイ
「国家戦略特区」制度を利用した加計学園への不公正な利益供与が行われた疑いは、もはや否定し難い。
それに対して、論壇の一部から、「国家戦略特区制度は(法令と先例でがんじがらめの行政省庁による)『岩盤規制』を突破するためのものである以上、政治主導で行政の抵抗を排除するのは当然である」という擁護論が出てきている。
一般論(制度論)として、国家戦略特区制度は、行政による岩盤規制を突破して、「産業の国際競争力の強化」と「地方創生(活性化?)」を実現すると説明されている。
しかし、1980年前後の「ジャパン・アズ・ナンバーワン(世界一の日本)」と呼ばれた頃のわが国は、事実、大きな国際競争力があった。それは、日本人の勤勉さ、向上心、組織力、技術力、GDPに支えられた強い円によるもので、それが、「グローバリゼーション」「新自由主義」と称して外国の巨大資本が日本市場に参入しやすくしたこと(これも岩盤規制突破の一側面)により、むしろわが国は国際的に弱くなったのではあるまいか。その結果、日本全体の国力の低下の中で、地方が疲弊していったのも事実ではあるまいか。
そこで、今回の今治での獣医学部新設を、その「効果」の点で論証してみる必要があろう。まずこれは、国際的競争力の強化という点では、今回の計画には、国際的な課題である人獣共通感染症の先駆的研究者が参加しているわけでもない。加えて、獣医師の需要は下がる予測しかない中で、今治に学部を新設してもそれをまともに運営していける保証はない。だから、これは制度にも適合していない。
にもかかわらず、強引に、地方自治体が100億円以上の助成をし、開学後は国から毎年少なくとも10億円程度の助成が出る学部の新設を首相の友人が経営する法人に許すことの是非が、今、問われているのである。
これは、法治主義と法の下の平等に反する違憲な人治主義で、国富の簒奪である。
また、いつもは過剰なまでに記録を残すわが国の行政府に、世論に押されるまでは、この問題についてだけ記録が「残っていない」のも不可解である。これでも民主国家なのか?
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