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2017/06/16 05:10
<学校法人「加計(かけ)学園」の獣医学部新設計画を巡り、「総理のご意向」などと記された文書について、文部科学省は15日に「確認できなかった」としていた説明を一変させ、文書の存在を認めた。前回も調査したパソコンの共有フォルダーから文書が見つかったうえ、「記憶にない」と答えていた職員が今回は文書の存在を認めるなど、不自然さが次々に露呈。会見した松野博一文科相や調査担当者は苦しい説明に終始した。
「大変申し訳なく、結果を真摯(しんし)に受け止めている」。午後1時半すぎから記者会見した松野氏は硬い表情のまま用意した書面を読み上げ、前回確認できなかった文書の存在を再調査で認める結果になったことを謝罪した。ただ「前回調査はその時点で合理的だった」とし、問題があったとは認めなかった。
同省が再調査で存在を確認したと明らかにした14文書は、専門教育課の「獣医学教育」という共有フォルダーなどから見つかった。前回はこのフォルダー内にある「国家戦略特区」というフォルダーだけを調べたという。
前回文書を見つけられなかったことについて、会見に同席した同省の義本博司・総括審議官は「『国家戦略特区』(のフォルダー)を調べれば出てくるんじゃないかということで調査した。蓋然(がいぜん)性が高かった」と釈明。パソコンで検索をかければ瞬時に文書を探せたはずだが、文書のタイトルが分からなかったことなどを理由に「1000件(のファイル)を一つ一つ開けてみないと分からなかった」などと述べた。
また、これらの文書の一部を作成したと認めた同課の課長補佐は、前回のヒアリングに「記憶にない」と答えていたものの、「もう一度記憶を呼び覚ましたところ」(義本審議官)、回答が変わった。類似の文書を作成した記憶はあったものの、文書の様式が異なるものもあり、「短時間の調査で曖昧な記憶で答えるわけにはいかなかった」と説明したという。
記者から「職員から『文書はある』と報告を受けたのに隠蔽(いんぺい)したのでは」と問われると、義本審議官は「具体的な裏付けがある形で文書があると聞いたことはない」などと分かりにくい説明に終始した。
また、14文書には「レク資料」のための個人的なメモとして作られたものが含まれると強調しながら、そのメモに沿って大臣や副大臣への説明が行われたかについては「あったかもしれないが確認できない」と言葉を濁した。
ある文科省幹部は「あるものはある、ないものはないともっと早く言えたはずなのに、中途半端な対応をしたため文書の有無が政争の具になってしまった。文科省のイメージは悪くなる一方だ」と嘆いた。ヒアリング対象となった職員は「こういう形でばかり文科省が注目されるのは情けない。もっと前向きな仕事がしたい」と肩を落とした>(以上「毎日新聞」より引用)
国家戦略特区は安倍氏の個人的な政治の場ではない。国家全体を俯瞰して、本来あるべき産業などの再配置を政治主導で決めようとする場であるはずだった。
安倍氏が獣医学科は必要だ、それも獣医学部空白地域の四国に、という発想は何処から出たのだろうか。その考えに大きな影響を安倍氏の友人・加計氏が関わっていたと想像するに難くない。だから「腹心の友人」加計氏に安倍氏が国家戦略特区会議の議長であり最終決定者の権限を利用して「便宜」「利益」供与を行ったと国民の多くが思っても仕方ないだろう。
それに対して文科省は現行の獣医学部で獣医師は充足されている、として獣医学部の新設には反対していた。それに対して内閣は獣医学会に獣医学部新設のアリバイ作りに必要性を打診し、「一学部なら」という回答を得たとして「空白地域」の四国に加計学園の獣医学部新設を決定した、というものだ。
しかし先に書いたように、獣医師たちの学会に「新設」を図ったというのは余りに不自然だ。そして「四国」が空白地域、としたのもこれまでの獣医師育成行政と整合性を欠くものだ。なぜなら「四国」という獣医師の配置は文科省に認識されていなかったからだ。
四国は「中四国」ブロックの一部として文科省は認識していた。文科省は中四国に鳥取と山口大学に獣医師学部があって決して空白地域ではない、という認識だった。「四国」が獣医師学部が空白地域だとマスメディアが繰り返し報道しているのは安倍ヨイショ報道で歪められている証拠だ。
そして、さらに言えば山口大学と鳥取大学の獣医学部の定員はそれぞれ30人と35人だ。両方合わせても65人が定員で、それで中四国地域は十分に充足されている、というのが従来からの文科省の認識だった。そこに安倍友の加計氏は四国今治市の特区に定数160人の獣医学部を新設する、という無謀な計画を認定した。
この不自然さを認識しないマスメディアは節穴というしかない。そしてそのことを国民に伝えないのは報道機関としての死を意味する。
更にさらに言えば、文科省の「地域」で獣医学部の空白地域は全国で唯一「北陸」だ。だから新設するとしても北陸に定員30認定度が許される限界だ、というのが獣医学会と文科省の最大の妥協点だったはずだ。
現在でも町の動物病院開業医は過剰だ。しかし労働と収入が厳しい酪農に獣医師は不足している。もちろん、行政職に従事する獣医師は決定的に不足している。
それは人を診る医師に関しても同じだ。町の開業医院は過剰だが、総合病院に勤務する医師は絶えず不足気味だ。それは救急や宿直などといった過酷な労働環境と、その割に低い労働対価が総合病院の勤務医が敬遠されているからだ。もちろん保健所などといった行政職に従事する医師は決定的に不足している。
なぜ待遇改善などで獣医師や医師のバラツキを改善しようとしないのだろうか。自分たちは「官房機密費」や潤沢な政治資金で潤っているが、獣医師や医師には奇特な社会福祉に貢献せよと強いるのは筋違いだ。
加計学園が160人規模の獣医学部を新設するのは荒唐無稽だ。それが実現したとして、早晩破綻するのは目に見えている。教授陣の人材難はもちろんのこと、定数160人もの新設獣医学部にそれに見合った学力の学生が集まって来るのか。四国に毎年160人もの獣医師を必要とする雇用の場があるのか。そうした検証もなく、腹心の友の要望を叶えるために安倍氏が大権を発揮したとしたら大バカ者だ。安倍氏の大権発揮ではなく、国家戦略特区の会議で決定したとしたら、その会議のメンバーはすべて大バカ者の集まりだったということになる。
国家戦略特区でいかなる会議経過を辿って加計学園がゴーとなったのか、議事録をすべて公開すべきだ。岩盤規制を打ち破っている、などと郵政改革の小泉パフォーマンスを真似たパフォーマンスを演じているが、柳の下の二匹目のドジョウに騙される国民はそれほど多くない。安倍氏の馬鹿さ加減が目立つだけだ。いい加減体調不良を口実に、さっさと病院へ逃げ込んではどうだろうか。
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