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舐められている国民 疑惑の首相が「調査指示」の噴飯
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/207303
2017年6月13日 日刊ゲンダイ 文字お越し
2人の夫人は加計学園の小学校パンフレットに登場
本気で調べる気があるとは思えない。安倍首相の「腹心の友」が理事長を務める加計学園の獣医学部新設について、「総理のご意向」などと書かれた文書の再調査。発表したのは9日だが、週明けの12日も調査結果は出てこなかった。
民進党は12日も加計学園問題の「疑惑調査チーム」会合を開き、文科省に対して文書の再調査結果を速やかに公表するよう求めたが、文科省の担当者は「調査中」「まとまり次第公表する」と言うばかりで、公表時期も明確にしなかった。
松野文科相が「調査を尽くしたが見つからなかった」と結論づけた前回調査にかかった時間は、わずか半日。文書やメールが存在するかどうかなんて、“共有メール”に名前が出ていた職員に話を聞けば、一瞬で分かるはずなのに、てんでやる気がないのだ。この問題を本気で調べれば、政権を揺るがす疑獄に発展しかねない。だから、国民の疑問に答えるフリで、時間稼ぎをしようとしているとみられても仕方ないだろう。
発売中の「文芸春秋」7月号に掲載されているノンフィクション作家・森功氏による「加計が食い込んだ下村元文科相夫妻」という記事が興味深い。
加計学園の悲願である獣医学部設置は、長い間、実現不可能とみられていた。
ところが、腹心の友の安倍が首相にカムバックし、安倍のお友だちの下村博文幹事長代行が学部設置の認可を与える文科相に就任すると、状況は一変。その経緯を多くの関係者の証言を得て、丁寧に追っている。なぜ、急転直下で獣医学部新設が認められたのか。そのカギを握るのが、下村と今日子夫人の存在だ。
■「おろしました」という言葉の意味
森功氏の記事にはこのように書かれている。
<(安倍)昭恵と同じく、下村夫人の今日子もまた、加計学園とは切っても切れない旧知の仲だ>
<下村今日子は当時、獣医学部新設の成否を握っている文科大臣の夫人である。それでいて一三年三月、広島加計学園の教育審議委員にも就いている。年に五回以上も、岡山や広島を訪ねていたのは、そのためだろう。が、その費用は下村事務所や文科省の負担ではないという。すると、ポケットマネーで捻出していたのか。それとも加計学園側が負担していたのか。さらには報酬がどうなっているのか>
<加計と下村(博文)が密談を行ったのは、そんな中の一四年三月頃である。場所は赤坂の料亭「佐藤」だ>
<下座で待っていた加計が下村たちを部屋に招き入れ、下村が床柱を背に正座した。そこで唐突に下村が言った。「おろしました」>
<「おろしました」という表現は、加計学園側が文科大臣の下村に相談した用件にかかわる話だろう。学園側の要望を叶えるよう文科省の担当部署に指示を下したというふうに受け取れる>
下村が文科相時代にレールが敷かれ、安倍が国家戦略特区で半世紀ぶりの獣医学部新設を決定した。こうなると、やはり加計問題の主犯は、安倍夫妻と下村夫妻ということではないのか。
「当時の文科相だった下村氏の責任が見過ごされているように思います。獣医学部新設をめぐる一連の動きを俯瞰して見ると、これは官僚の忖度などという生易しい話ではない。首相が腹心の友を特別扱いしただけという疑念は晴れません」(ノンフィクション作家の森功氏)
下村前文科相の責任は?(C)日刊ゲンダイ
「徹底調査」の結果に責任を取る気もないのに言うな! |
その疑惑の本丸である安倍が、「文書の徹底調査を指示した」とリーダーシップを気取る倒錯。国会で加計学園との関係を質問されると、「印象操作だ!」と騒ぎ立てるくせに、自分の疑惑を徹底調査するよう指示したというのか。政権にとって都合のいい調査結果が出てくることが分かっているか、時間稼ぎで国会閉会まで逃げ切れば国民は忘れるとつけ上がっているとしか思えない。
下村も11日のフジテレビ系「新報道2001」に出演して、「文科省は徹夜でもして、早めに追加調査してもらいたい」とかエラソーに言っていた。何なのだ、この茶番は。
「2人の発言は支離滅裂で、まるでコメディーです。文書を『怪文書』扱いして再調査を拒否、説明責任から逃げ続けていたのは官邸じゃないですか。何を今さらだし、再調査で首相の意向があったという結果が出た時に責任を取るつもりがないのなら、軽々しく『徹底調査』などと言うべきではない。それに、文書が存在することは、みんなが知っています。今ごろになって文書が『あるか、ないか』とやっていること自体がおかしいのです」(ジャーナリストの山田厚俊氏)
政権の姑息な思惑は見透かされている。文書の再調査には、お笑いコンビ「トレンディエンジェル」の“斎藤さん”こと斎藤司もツッコミを入れていた。9日午後のフジテレビ系「直撃LIVEグッディ!」にコメンテーターで出演した際、こう発言したのだ。
「調査自体がもう時間の無駄だなというか。だって、『あるか、ないか』じゃないですか、だって、あるし、絶対に。言い訳を考える時間なのかな、みたいなふうに……」
これが一般国民の感覚というものである。北朝鮮も裸足で逃げ出すような茶番劇をなぜ、メディアは徹底追及しないのか。
■記者クラブが官房長官に忖度の愚
比べるだけむなしくなるが、米国では連日、「ロシアゲート疑惑」で記者がトランプ大統領や報道官を厳しく追及している。コミー前FBI長官も議会で証言した。ところが、この国では、野党が求める前川前文科次官の国会招致も一向に実現する気配がない。
つい先日、東京新聞の社会部記者が官房長官会見に出席して、「なぜ再調査しないのか」「報道はウソと思っているのか」と菅官房長官にしつこく食い下がっていたが、これに怒り狂っているのが記者クラブだというから、話にならない。
「社会部の記者だから長官会見の作法が分からないのでしょうが、場を乱し過ぎた。それで、記者クラブの総意として、東京新聞に抗議するという話が出たのです。結局、見送られましたが……」(官邸担当記者)
まったくもって度し難い感覚だ。どっちを見て仕事をしているのか。官邸には、権力に尻尾を振る記者しかいないのか。
「官僚もメディアも忖度して国家ぐるみの隠蔽工作に加担するようなら、もはやこの国は先進国でも民主主義国家でもありません。時の政権が隠していたことを発掘して開示し、全人類で共有しようというのが世界の潮流なのに、行政文書も『なかったこと』にして歴史を改竄しようとするのは、近現代史における重大な罪です。テロ国家や独裁国家のことを笑えない。ただ、まがりなりにも文科省の文書の再調査が行われることになったのは、国民の反発に政権があらがいきれなかったからです。読売新聞などを味方につけても、国民世論には勝てない。国民が怒りの声を上げれば、権力もそう勝手なことはできないのです」(山田厚俊氏=前出)
通常国会はもう終盤。今のメディアの体たらくでは、国会が閉じれば加計学園問題も幕引きムードになってしまう可能性が高い。国民はそれでいいと思っているのか? 安倍一派による国家の私物化を許すのか。ここで真剣に押し返さないと、官邸にもメディアにも、国民は舐められっぱなしになる。
舐められている国民 疑惑の首相が「調査指示」の噴飯 https://t.co/DLqkTyweuz #日刊ゲンダイDIGITAL 国会前は噴飯だらけ。あー。汚い!
― 堀江 眞理子 (@M2000mariko) 2017年6月13日
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