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利権まみれ豊洲移転排し築地再整備決断をー(植草一秀氏)
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11th Jun 2017 市村 悦延 · @hellotomhanks
小池百合子東京都知事は7月2日の都議選に向けて、
築地市場の再整備方針
を明示するべきだ。
そうでなければ豊洲移転を先延ばししたこと自体の是非が問われることになる。
巨額の資金を投入してしまったから移転するしかないというのは、正しい態度でない。
現時点での最善の方策を見出し、断行するべきだ。
豊洲移転と築地再整備の双方について、メリットとデメリットを明確にして、
その上で中長期の視点で、いずれの選択が良いのかを判断するべきである。
築地から豊洲に移転すると、築地は汐留地区と一体化されて
巨大なビジネスセンターとして再開発される。
この再開発が多数の関係者に巨大な利益=利権を提供する。
その「利権」を獲得するために、豊洲移転を強引に推進している人々がいる。
この人々は、
「今だけ、金だけ、自分だけ」
の
「三だけ主義者」
たちだ。
自分の利益になれば、あとのことは何も考えない。
自分の利益を獲得するためには、正論も道理もすっ飛ばしてしまう。
この手の人々が蠢(うごめ)き、跳梁跋扈(ちょうりょうばっこ)している。
二つの重要な視点がある。
第一は開業後のランニングコストである。
豊洲を開業させる場合、巨大な赤字が今後計上され続けるとの試算がある。
これが事実なら、この問題を十分に検討するべきである。
築地再整備案ではタワーオフィスを建設して、
その賃料収入を市場運営費に充当することも検討されている。
極めて斬新で有益な検討である。
築地を再開発すれば大きなビジネスチャンスが生まれる。
豊洲移転を推進する勢力は、その利益=利権を私的にかすめ取ろうとしている
わけだが、築地再整備案はその再開発利益を東京都に帰属させ、
その利益で築地市場のランニングコストを賄おうとするものである。
どちらの姿勢が正しいのかはおのずと明らかである。
第二の視点は、
「築地ブランド」
の維持と発展である。
豊洲に移転すれば「築地ブランド」は確実に消滅する。
4月27日付ブログ記事およびメルマガ記事
「豊洲移転強行論の主因は汐留・築地再開発利権」
「利権まみれ勢力の豊洲移転強行を絶対に許すな」
ならびに
5月29日付ブログ・メルマガ記事
「築地を日本食文化発信拠点として再整備する」
「「今だけ・金だけ・自分だけ」が豊洲移転論根拠」
に記述したように「築地ブランド」の価値は極めて大きなものである。
この
「築地ブランド」
をどぶに捨てるような判断自体が間違っている。
各種の技術が進化している。
有害物質まみれの豊洲でさえ問題がないと強弁できるような技術が進化している。
築地を再生、再整備する方法はいくらでもある。
日本の食文化「和食」を世界にアピールすることの重要性も増している。
海外からの旅行者に、
「和食文化」
と
「築地」
をセットでアピールできる。
「クールジャパン」などと叫んでいる日本政府が
「築地ブランド」
をどぶに捨てることは
「愚の骨頂」
と言うほかない。
小池百合子知事は「築地再整備」の方針を都議選で堂々と訴えて、
東京都民の判断を仰ぐべきである。
「築地ブランド」
を投げ捨てて、
土壌汚染の豊洲に市場を移転させることを東京都民が求めるなら、
豊洲移転もいたしかたない。
ただし、東京都民に判断を求める際には、
築地再整備の場合の市場運営
と
豊洲移転後の市場運営の
ランニングコストを正確に示すことを忘れてはならない。
賢明な東京都民は
築地再整備
を選択するに違いない。
そもそも、築地を豊洲に移転させる考えは、
築地再開発の巨大利権を獲得しようとする勢力と
土壌汚染が深刻な土地を高額で買い取ってもらえることに伴う
巨大利得を獲得しようとする勢力
の合作によって推し進められてきたものであると考えられる。
これらは
「私的な利益」
だけを追求する行動でしかなかった。
しかし、築地市場をつぶしてしまえば、
「築地ブランド」
は消滅する。
東京に残された数少ない
「大ブランド」
を消滅させてしまうことのデメリットが、まったく考慮されてこなかった。
築地関係者の判断は二つに割れているが、
何もない白紙の状況で豊洲が良いと考える関係者は極めて少数である。
石原都知事が強引に設立した新銀行東京が、
築地に絡んで多くの行動を取ってきたことも知られている。
豊洲移転を推進することにより
「利得が得られる」
ことと引き換えに
「豊洲移転賛成」
に転じてきた者がほとんどではないのか。
その一方で、いかなるエサを目の前にぶら下げれれても、
それに釣られることなく、築地ブランドを守ろうとしてきた、
そして、いまも守ろうとしている人々が数多く存在する。
築地を愛し、築地を大切にする、これらのピュアな人々の声こそ、
行政当局は尊重するべきである。
「築地」
は私有物ではなく、
公共資産
公的資産
なのである。
この観点に照らして考えるなら、
築地再整備に勝る方策はない
銀座を中心とする食文化のエリアにとって、築地は聖地である。
「すきやばし次郎」
は築地から新鮮な食材を調達するから絵になるのであって、
ネタが築地でなく豊洲から仕入れたとなれば、
供給される寿司の価値も暴落してしまうだろう。
巨大なビジネスセンターならどこに造ることも容易だが、
「壊してしまった築地ブランド」
を再生することはできない。
都議選に臨む政党のなかで
築地再整備を明確に打ち出しているのは
共産党
だけである。
都民ファーストと共産党が築地再整備を訴えて、
それを最終的に議会で承認してもらえるのかどうかという問題はあるだろう。
しかし、そのような数合わせ、数の論理で、
主張が左右されることがそもそもおかしい。
善は善であり、悪は悪、
真は真であり、偽は偽なのだ。
自民党は
豊洲移転を強引に押し通し、
受動喫煙排除の法規制も換骨奪胎しようとしている
まさに
「今だけ、金だけ、自分だけ」
を追求する行動しか示さない。
自民党は
「三だけ党」
に党名変更してはどうか。
豊洲市場の設計欠陥問題を明らかにされてきた
建築士の森山高至氏が、
築地再整備を明確に訴えて、無所属で都議選に出馬することを表明した。
森山氏こそ、豊洲の闇を具体的に明らかにしてきた最大の功労者である、
小池百合子知事は、都議選に向けて、最重要の争点をあいまいにすることなく、
堂々と築地再整備案を明示して、
首都東京の主権者の判断を仰ぐべきである。
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