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独首相が米国離れを示唆 それでも隷属し続ける安倍政権 日本外交と政治の正体
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/207106
2017年6月9日 孫崎享 外交評論家 日刊ゲンダイ 文字お越し
タオルミナG7では蚊帳の外の安倍首相…/(C)AP
国際情勢の動きの中には、一過性的、扇情的に注目を集めるものと、長期的な構造変化を求めるものがある。G7とNATO首脳会談を終えて表面化した米独関係の激しい対立は後者に属する。
第2次大戦以降、これまでさまざまな国際政治上の出来事があったが、大筋、安定して推移してきた。理由の一つは米国と欧州が協調関係を築いてきたからだ。今、この関係に亀裂が入り始めた。
G7とNATO首脳会談を通じ、トランプ大統領はドイツを激しく“口撃”した。
「NATO諸国は国防費を2%にする目標を掲げたが、ドイツは実施していない(現在1・2%程度)」
「ドイツは大幅な対米黒字を出している」
さらにトランプは、地球的課題として、世界中が取り組んできた気候温暖化のパリ協定から離脱する意向を示した。
これに対し、ドイツのメルケル首相は激しく反応した。実は極めて重大な発言だったのだが、日本のメディアはほとんど報じなかった。内容は次の通りだ。
「これまでドイツや欧州は自動的に米国に依存してきたが、もはや、トランプは信頼し得るパートナーではない」
「もはや伝統的同盟はかつてのように固いものではない。自分たちの運命は自分たちで行わなければならない」
ドイツは現在、欧州の中心である。英国がEU離脱の方針を決める中、ドイツの指導的立場はますます強まっている。従って、メルケル首相の発言内容が、欧州全体の政策に広がる可能性が高い。
ところで、なぜ、日本ではメルケル発言が大きく取り上げられなかったか。日本は対米隷属が国是である。トランプ政権が打ち出す政策はすべて冷静に分析することなく是とし、占領下から続く隷属姿勢はますます強くなる一方だ。
〈America First Dosen’t Mean America Alone(アメリカファーストはアメリカの孤立を意味しない)〉――。最近、こんな言葉が米国内で広がり始めたが、今や世界で米国に隷属する国はほとんど存在しない。しかし、日本だけは例外であり、それは諸外国から見て冷笑の対象になっている。
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