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前川潰しの恐怖政治に国民戦慄 内閣支持率はまだ下がる
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/206996
2017年6月8日 日刊ゲンダイ 文字お越し
前川前次官(右)の告発で安倍首相は追い詰められた/(C)日刊ゲンダイ
「驕るな!安倍」――8日の通勤電車で目を引いた方も多いだろう。きょう発売の週刊文春の中吊り広告の大見出しに、「その通り」と心でつぶやいた人もかなりいたはずだ。
いよいよ、「安倍1強」の綻びが大きな穴に広がってきた。一連の森友・加計両学園の疑惑を通じてムキ出しになったのは、国民をバカにし切った安倍政権の傲慢な姿である。
自分たちに都合の良いことだけを並べ立て、“不都合な真実”は徹底的に隠す。安倍首相は国会でも野党の質問にまともに答えず、バカの一つ覚えみたいに「印象操作だ」とわめき散らす。5日の衆院決算委では「ヤジを飛ばすのはやめて」と言ったソバから、野党議員に都合の悪い質問をされると、「いいかげんなことばっかし言うんじゃないよ」と進んでヤジを飛ばしていた。
隠す、ごまかす、はぐらかす。安倍たちのあまりにヒドイ答弁にはア然、ボー然。珍しくワイドショーが加計疑惑の国会論戦を大きく取り上げているだけに、有権者の不信感を一層、募らせたのは間違いない。
事実、国民をなめ切った態度がたたり、直近の世論調査で内閣支持率は凋落傾向にある。JNN(TBS系列)が先週末に実施した調査だと、支持率は前回から8.9ポイント下がり、逆に不支持率は9.3ポイントも上がった。これだけ一気に変化したのは、驕れる政権に大きな逆風が吹き始めた証拠だ。
■前川の乱が覚醒させた「悪役アベ」の世論
週刊文春最新号の調査結果はさらに衝撃だ。メルマガ読者を対象に5月31日から6日間、緊急アンケートを行うと、安倍政権の支持率はナント22%。不支持率は78%に達した。ちなみに、有効回答総数は1570件で、朝日新聞の最新調査(957件)を上回る。
その朝日調査でも加計疑惑が響き、23日告示の都議選の投票先調査で自民は前回からダウン。小池都知事が率いる都民ファーストに並ばれた。これで尻に火がついたのか、政府・与党は来週13日に共謀罪法案を強行採決で強引に片付け、18日の会期末には国会を閉会する方針だった。
さすがに共謀罪の成立をより確実にするため、10日程度の小幅延長論が出始めたが、幕引きを急ぐ安倍たちの魂胆は、国会さえ閉じてしまえば野党の追及は尻すぼみとなる。いずれ国民も加計疑惑を忘れるに決まっている。とまあ、そんなところだが、有権者を甘く見ない方がいい。
「“前川の乱”以降、有権者の意識は明らかに変化しています。前川の乱は4年前の大ヒットドラマ『半沢直樹』のような一大ムーブメントになりつつある」とみているのは、高千穂大教授の五野井郁夫氏(国際政治学)だ。こう続ける。
「前川の乱で露呈したのは、政権に歯向かう者は容赦なく潰しにかかる恐怖政治の実態です。『総理のご意向』文書を『本物だ』と断言した文科省前次官への人格攻撃を目の当たりにして、有権者も目が覚めた。今まで『官僚支配』の国と思い込んでいたけど、霞が関の世界もサラリーマン社会と同じ。人事権を握った“偉いやつ”の号令一下でクロでもシロになり、盾突くやつはあからさまな嫌がらせを受ける。そんな業界内幕モノの主人公のような前川氏に皆、感情移入し、応援したくなっている。まさに半沢直樹現象を彷彿させます。そのドラマの悪役を演じているのが、安倍政権の面々で、主婦層もテレビで菅官房長官の“悪相”を見れば、どっちがウソをついているかは一発で見抜くはず。そのため、サラリーマン層と主婦層が一斉に政権から離れている印象です」
気に入られるのはこのタイプ(C)日刊ゲンダイ
「半沢直樹」を彷彿させる日本人好みの展開 |
官邸が仕掛けた出会い系バー通いの“エロ官僚”という「印象操作」は完全に裏目。安倍政権は言うことなすこと有権者に全く信用されなくなっている。
JNNの調査では「政府と前川氏、どちらの説明を信じるか」という問いに、「前川氏の説明」と答えたのは58%。「政府の説明」は19%にとどまった。実にトリプルスコアの大敗北だ。逆に政権に反旗を翻した前川氏への同情論は広がる一方だ。
手前ミソだが、本紙が3日付で報じた〈官邸レッテル貼り失敗 前川前次官“いい人”エピソード続々〉という記事をデジタル版に載せると、瞬く間にフェイスブックでシェアされ、その数は1万1000件強。20万人超のフェイスブックに拡散された。それだけ、前川氏を応援したいと熱望する人が増えている証拠である。
世論の後押しもあって、「前川先輩に続け!」とばかりに、匿名ながらも現役の文科省官僚からの内部告発も相次いでいる。週刊文春の前川氏のコメントによると、告発している文科省職員は前川氏以外に少なくとも3人はいるという。
天網恢々疎にして漏らさず――。いくら「総理のご意向」で無理を通して道理を引っ込める強引な手口で官僚たちをねじ伏せようとしても、そうは問屋が卸さない。文科省だけでなく、安倍官邸の恐怖政治への危機感と反発は、霞が関全体で共有されている。
3年前に内閣人事局が発足。安倍官邸が部長・審議官級以上の約600人の人事権を掌握して以降、ロコツな情実人事が横行しているからだ。
森友疑惑で野党をケムに巻く答弁を繰り返す財務省の佐川宣寿理財局長のような“ヒラメ官僚”が寵愛を受ける一方で、官邸に盾突けば必ず報復人事が待っている。ふるさと納税創設を巡る規制緩和に反対した総務省幹部、官邸の人事介入に抵抗した外務省幹部、TPPで農家側に立った農水省幹部……。被害者を数え上げればキリがないほどだ。
■トップが土下座するまでドラマは終わらない
つい最近も政権の意向に不満を漏らした釜山総領事が更迭されたが、彼は公の場で政権を批判したわけではない。不満を漏らしたのは、知人との会合の席だ。官邸に媚びるやからが密告したに違いないが、プライベートの発言まで俎上に載せるなんて異様を極める。
「昭和以降の歴代政権で、これだけ人事権をバックに強権を振るったのは、自分を批判した官僚らを戦地の前線送りにした東条英機内閣しか思いつきません。官僚を意のままに操らなければ、戦争国家の野望は実現できないとでも思っているのでしょうが、みえみえの情実人事は憲法が定めた民主性と平等性にも反します。この政権の憲法無視を象徴する出来事です」(立正大名誉教授・金子勝氏=憲法)
ついには官僚の間で「抹殺」「粛清」などの言葉が飛び交う始末。声を大にしては言えないが、報復をチラつかせて無理な注文を押しつける傲慢な手口に各省庁の官僚が辟易する中、「前川の乱」が「文科省の乱」に拡大した。燎原の火は、果たして霞が関全域に燃え移るのか。前出の五野井郁夫氏はこう言った。
「普段は“三流官庁”とバカにされている文科省の官僚たちが、官邸の理不尽な仕打ちに耐えかね、“巨大な敵”に立ち向かう。まさに池井戸潤原作ドラマのような展開で、有権者も今後の成り行きを注目しています。もちろん、どちらに非があるかは明白で、ドラマを見ている側は誰だって『正義』が勝つ展開を望むもの。文科省への世論の応援の輪がますます広がるのは間違いない。ドラマの半沢直樹も尻上がりに視聴率を伸ばし、最終回は42.2%を記録しました。世論が盛り上がれば、同じ現象が安倍政権の不支持率に表れるかも知れません。世論が味方につけば他省庁の官僚も輪に加わってくる。霞が関全体で“安倍降ろし”が始まっても、おかしくないのです」
日本人は悪役が懲らしめられる姿を見て、留飲を下げたがる。その願望に火がつけば、もう止まらない。最後に“政権の香川照之”が土下座するまで、内閣支持率はまだまだ下がり続けることになる。
#国民舐めるな
― ジョンレモン (@horiris) 2017年6月8日
もう止まらない‼️
内閣支持率は、まだまだ下がる。
前川潰しの恐怖政治に国民戦慄 内閣支持率はまだ下がる https://t.co/gvHVXJ7rFM #日刊ゲンダイDIGITAL pic.twitter.com/IMBgXW4bX2
日刊ゲンダイ|前川潰しの恐怖政治に国民戦慄 内閣支持率はまだ下がる https://t.co/UzS2Aae1s2立正大名誉教授・金子勝氏「昭和以降の歴代政権で、これだけ人事権をバックに強権を振るったのは、自分を批判した官僚らを戦地の前線送りにした東条英機内閣しか思いつきません」 pic.twitter.com/vV3Nf6QAcm
― rima (@risa_mama117) 2017年6月8日
前川潰しの恐怖政治に国民戦慄 内閣支持率はまだ下がる https://t.co/qB4shnxatL #日刊ゲンダイDIGITAL ★内閣支持率はまだまだ下ってもらわなければ!
― 社会問題を考える会 (@arai27) 2017年6月8日
※ twitter @pax_japonica9 も宜しく御願い申し上げます。
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