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記者と名乗らず前川の写真見せ「この人の部下だ」!
http://79516147.at.webry.info/201706/article_54.html
2017/06/06 23:57 半歩前へU
▼記者と名乗らず前川の写真見せ「この人の部下なんだ」!
官邸からのリーク疑惑について読売新聞広報部に問うと、「当社の見解は紙面の通りです」とのみ回答した、とAERA。
そのあまりにも「奇異な記事」が出たのは、5月22日付の読売新聞朝刊だった。
<前川前次官 出会い系バー通い 文科省在職中、平日夜>
前文部科学事務次官の前川喜平が、現役時代に新宿・歌舞伎町の出会い系バーに出入りしていたと社会面で大々的に報じた。
前川が2、3年前から週に1回ほど店に通う常連だった、という関係者の話や「私も誘われたことがある」という女性の証言などが掲載されている。
そして<「出会い系バー」や「出会い系喫茶」は売春の温床とも指摘される>と続くが、前川が買春した事実があったかどうかには全く触れられていない。
●記者と名乗らず取材
「複数の女の子によると、19日の金曜日の21時半ごろから22時半くらいに男性2人が店に来て、前川のことを聞きまわっていた。
前川の写真を見せ、記者と明かさず、『この人の部下なんだ』と話し、店に来る頻度や店内での様子などを根掘り葉掘り聞いていたようです。そんなことを聞く客なんていないから、相当目立っていたみたいですよ」(歌舞伎町関係者)
くしくも、記事が出た翌23日には朝日新聞の取材があり、24日には本誌が前川にインタビューし、週刊文春(6月1日号)で証言が報じられた。すでに私人となった前川の醜聞が、このタイミングで報じられたことは何を意味するのか。前川は本誌の取材にこう答えている。
「加計学園のことは話すな。話すとひどいことになる。こうして実際に起こったでしょ、と私に対する威嚇と感じました」
その「威嚇」について、週刊新潮(6月1日号)は「安倍官邸が暴露した『文書リーク官僚』の風俗通い」との記事で、読売報道は官邸周辺からのリークだった可能性を指摘。
週刊現代(6月10日号)は、与党幹部の証言として「北村滋内閣情報官、中村格警察庁刑事局組織犯罪対策部長が情報を流したと聞いている」と報じた。
政権側の情報操作に、新聞社が加担したとすれば由々しき事態だ。
他社の政治部記者は「ここまでやるか」と驚き、5月29日夜に安倍晋三首相が政治部長ら読売幹部と会食すると、のけぞった。購読者にも懸念は広がっているようだ。
「あの報道以降、SNSで『読売新聞へ不買運動を起こそう』という呼びかけが起こった。
●明らかに「ワケアリ」
元読売新聞大阪社会部記者でジャーナリストの大谷昭宏は、「あの記事の書き方は完全に『ワケアリ』だとわかる」と語る。
「同じニュースでも東京、大阪、西部それぞれの本社が編集するので、見出しや記事の大きさは異なる。でも、あの記事はすべて同じ。これは依頼が断れない記事を指す『ワケアリ』の特徴です。官邸との癒着を読売は否定するだろうが、内部にいた人間なら誰でもわかる」(大谷)
さらに、記事にはもうひとつ不自然な点があるという。
「『教育行政のトップとして不適切な行動に対し、批判が上がりそうだ』と演説を入れている。社会面の事件報道で『容疑者に世間の怒りがわき起こりそう』などとは書かない。原稿の趣旨まで決められている。政権のために、社会部がアシとなって記事を書く。こんな理不尽になぜ記者は抵抗しないのか」(同)
安倍首相は、今国会でも自身への批判に「印象操作だ」と繰り返す。その言葉が向けられるべきは、官邸ではないのか。 (AERA 2017年6月12日号)
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