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前川前次官が暴露 官邸に巣くう大臣より偉い補佐官たち
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/206797
2017年6月5日 日刊ゲンダイ 文字お越し
安倍首相(左)と文科省の前川前次官/(C)日刊ゲンダイ
「首相秘書官や首相補佐官が各省の大臣より偉くなった」「柳沢吉保みたいな人が各大名よりも偉いような状況にある」――。今度は痛烈な安倍官邸批判だ。
加計学園疑惑をめぐり、腹をくくった感のある前文科省次官の前川喜平氏が、きのう(4日)は毎日新聞に登場。首相の“腹心の友”の獣医学部新設をゴリ押しした和泉洋人首相補佐官や、当時内閣官房参与だった加計学園の木曽功理事らの暗躍を“暴露”したうえで、「安倍1強」下の異常な政治状況を冒頭の言葉で皮肉ってみせた。
柳沢吉保は江戸幕府の重臣のうち、間部詮房や田沼意次に並ぶ時代劇の悪役のひとりだ。時は元禄。5代将軍・綱吉のえこひいきによって、小藩あがりの小姓から側用人に抜擢されると、とんとん拍子で出世を重ね、しまいには大老格として幕政を牛耳った。
なるほど、加計疑惑がさらけ出した時代錯誤の政治の内幕は時代劇さながらだ。安倍首相の寵愛を受ける官僚たちが、「総理のご意向」を印籠代わりにして行政をねじ曲げ、異論をねじ伏せる。「官邸の最高レベルが言っている」などと書かれた文書をいまだ“怪文書”のように扱って、文科省に「あったことをなかったことにしろ」と強いる。“アベ将軍様”に気に入られた“悪代官”たちの手によって、国家権力が私物化されていると言っていい。
■改憲後押しの動機は首相のご機嫌取りだけ
さらに衝撃的な官邸の内幕を伝えたのが、きのうの朝日新聞の特集記事だ。1、2面を使って、5月3日に安倍が、9条に自衛隊の存在を追記する憲法改正の意向を表明するまでの経緯を追う中で、ある官僚が言い放った信じがたいセリフを紹介していた。
発言の主は今井尚哉首相首席秘書官。安倍の「側用人」として官邸で権勢を振るう側近中の側近だ。
朝日の記事によると、昨年6月に衆参ダブル選の見送りが固まると、かねて衆参同日選に否定的だった菅官房長官にある会合で、「あなたが総理に衆院解散の先送りを進言した。(改憲発議に必要な衆参)3分の2を維持したまま、やれるところまでやりましょう」と訴えた。そして、こう強調したという。
「憲法改正をやらないまま終わるわけにはいかない」
一方で、安倍には「憲法改正は、いまの衆院議員の任期中です」と直言したというから、この越権行為には驚くほかない。聖学院大教授の石川裕一郎氏(憲法)はこう指摘する。
「首相の首席秘書官とはいえ、今井氏は一行政官に過ぎません。99条で憲法尊重擁護の義務を課せられる立場でありながら、憲法改正に向け政権のツートップの尻を叩くとはかなり倒錯しています。首相に改憲スケジュールを指図するに至っては、どちらが権力の頂点にいるのか分かりかねます。百歩譲って今井氏に改憲の必然性に迫られるほどの理念があるならまだしも、後押しの動機は歴史に名を残したい安倍首相に気に入られたいだけでしょう。政治の私物化の極みで、この政権はつくづく末期的です」
首相の“分身”今井秘書官(C)日刊ゲンダイ
首相寵愛の側近が粛清と醜聞で国家を牛耳る |
「政局対応、官邸広報、国会運営、あらゆる分野の戦略を安倍首相の耳元でささやく」「首相のスケジュールを一手に握り、彼の機嫌を損ねると、面会を取り次いでもらえない」――。今井氏の人物評のホンの一部である。
時には「安倍の分身」「陰の総理」とまで称される今井氏は、1982年に東大法学部を卒業後、旧通産省に入省。安倍とは第1次政権時代に経産省派遣の首相秘書官となり、知遇を得た。第2次政権の発足時には安倍に請われて、首席秘書官に引き立てられた。
柳沢吉保と違って家柄は立派だ。今井敬元経団連会長と今井善衛元通産事務次官を叔父に持つ。官邸内で絶大な権力を誇っていられるのは叔父2人の威光に加え、何といっても安倍の覚えがめでたいからだ。
アベノミクスに始まり、原発再稼働、中国包囲網外交、消費増税の再延期、武器輸出解禁など、何から何まで今井氏のプランだ。「1億総活躍社会」という無意味なスローガンも、安倍の「内閣の目玉政策が欲しい」との要望に応え、3日でひねり出したとされる。
無能首相が頼りきりになるのも分からなくもないが、首相の威光をカサに着た側近政治の弊害も目立つ。
「『北方4島返還は譲れない』と言うが、だったらロシアにどうやって返還させるつもりなんだ。答えてみろよ!」
情報誌「選択」1月号は、昨年12月のロシアのプーチン大統領の来日を控え、今井氏が複数の外務省幹部を“恫喝”した様子を報じた。対ロ外交の統括責任者に門外漢の今井氏が収まったのも、「総理のご意向」があればこそ。その方針は「経済協力」のエサをぶら下げれば、ロシアも重い腰を上げるだろうという楽観論。全面返還を期待するより、ロシアとの経済協力を目指し、妥協すべきは妥協しろ。その結果、プーチンに官民投融資で3000億円ものジャパンマネーを“持ち逃げ”されたのだ。
これだけの大失態を演じても外務省は誰も文句を言わない。安倍官邸に歯向かえば、人事で必ず報復される――。3年前に発足した内閣人事局が霞が関の幹部人事を握って以降、あからさまな粛清人事が横行しているためだ。実際、外務省では官房長だったロシア・スクールの有望株が官邸の人事介入に抵抗し、15年11月にはロシア大使に転出。国外に放逐されたという。
■究極のなれ合い政治で江戸時代に逆戻り
外務省だけではない。昨年7月、NHKに「天皇陛下が退位の意向」をスッパ抜かれると、改憲シナリオに狂いが生じた官邸サイドは宮内庁に激高。風岡典之長官が更迭された。
農水省ではTPPで農家の側に立った食料産業局長が飛ばされ、後任に経産省の産業技術環境局長が送り込まれた。ここでも経産省が幅を利かしている。
公安警察出身者も、安倍に優遇されている。“官邸のアイヒマン”の異名を持つ、北村滋内閣広報官は一貫して警備・公安畑を歩んだ警察庁キャリア。北村氏の公安警察時代の上司が、実質的に内閣人事局を取り仕切る杉田和博官房副長官である。前川氏の「出会い系バー」通いを突き止め、本人に厳重注意していたのも杉田氏だ。
「同じ出会い系通いを注意されるにしても、公安OBの大物にクギを刺されると、圧力の感じ方は異なる。前川氏も相当、不気味な思いをしたはずです。政権に盾突く“反逆者”は恐らく公安情報を駆使して醜聞を拾い上げる一方で、首相と親しいジャーナリストの準強姦事件の捜査は握りつぶされた疑いが浮上しています。共謀罪の成立前から国民を従順な味方と疎ましい敵に分け、審議で懸念される恣意的な捜査を先取りしているようなもの。ナチス親衛隊の恐怖政治すら彷彿させます」(政治学者・五十嵐仁氏)
報復人事をにおわせてオール霞が関を屈服させ、ちょっとでも歯向かうやつは下ネタ醜聞でゆする――。安倍の提灯持ちたちの振る舞いはチンピラと変わらない。
「日本の政治が、国民に選ばれていない『官僚支配』の打破を掲げて30年。昔の官僚には選挙の洗礼を受けないことで、逆に長期的視野に立った政策遂行が可能との誇りがありましたが、すっかり堕落したものです。今や『首相のご意向』に従うことが出世の近道だと思い違いし、『今さえ良ければ』の短期的視野しか持ち合わせていない。安倍首相に気に入られた側近が国家を牛耳るような“究極のなれ合い政治”の姿はそれこそ江戸時代に逆戻り。むしろ、江戸の幕臣たちの方が改革スピリットにあふれていました」(石川裕一郎氏=前出)
この国の民主主義はもう死んでいる。
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― モア・リベラル☆勘違い保守は不要 (@make_the_peace7) 2017年6月5日
「首相秘書官や首相補佐官が各省の大臣より偉く」「柳沢吉保みたいな人が各大名よりも偉いような状況にある」今度は痛烈な安倍官邸批判だ。
今井、北村ら
前川前次官が暴露 官邸に巣くう大臣より偉い補佐官たち https://t.co/XQyoe212S3 #日刊ゲンダイDIGITAL 今度は痛烈な安倍官邸批判だ。しょっしゃ!
― 社会問題を考える会 (@arai27) 2017年6月5日
※ twitter @pax_japonica9 も宜しく御願い申し上げます。
政治が安定しているように見せかけてると、悪が蔓延るのは明らか。安倍の政治は強弁と隠蔽とでっちあげ。
― 溝口周正 (@Mizoguchi1954) 2017年6月5日
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