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(回答先: 前川前次官の「貧困女性の実地調査」は本当だった 「まさに『公務員』の鏡のような『公明正大』な人だった」 小林よしのり 投稿者 赤かぶ 日時 2017 年 6 月 03 日 02:36:06)
http://blog.livedoor.jp/oogesataro/archives/2101766.html
2017年06月01日
レコーディングで上京した間隙を縫って、
今、話題の前川前文科事務次官が常連だったという、
歌舞伎町の出会い系バーに潜入取材を試みました。
極力、政治的なバイアスを排し、
その場所がいかなるところなのかに的を絞り、
中立的に見つめてみたいと思います。
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6月1日未明、0時すぎの新宿。
平日とはいえ煌々とネオンサインが輝いています。
駅から徒歩5分。
ゴジラが見下ろす歌舞伎町のメインストリートにその店はありました。
60分3500円、120分6000円、
通常ドリンク1杯のところを2杯にサービスすると、入り口で店長らしき人にささやかれ、
そのまま入店。
「もう6年やっている」ということで、
こういう業界にしては成功している業態だということがわかりました。
60分コース、3500円を先払いし、
その他の料金は一切かからないことや、以下のようなシステムの説明を受けました。
・店内にいる素人の女性から話したい相手を探す。
・それを店員に告げると、女性が横に来て会話が始まる。
・制限時間以内なら何人と会話しても構わない。
・気が会えば、店外へ連れ出すことができる。
・それに関しては店側は一切関知しない。
・制限時間内なら店外へ出ても何度でも戻ることが可能。
水商売ぽくなく、編集者のようなソフトな印象の店員さんで、少し緊張も和らぎました。
南国風の内装が施された薄暗い店内。
図のような部屋に10名ほどの女性に4名ほどの男性、
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筆者はこんな感じで陣取りました。
女性は20代から40代、意外と年齢層が高めだと感じました。
鏡に向かって座って、化粧をしたり、スマフォを触ったりして呼びがかかるのを待っています。
服装はOLさん風な人もいれば、キャバクラ嬢風、ドンキホーテにいそうなヤンキー風など、
共通した印象は皆、不健康そうで疲れた空気を漂わせていることでした。
男性は40代から60代、基本的におじさん世代という感じで、
明らかに性的な目的という目でギラギラと女性陣を物色する人もいれば、
紳士的に見える方もいました。
「どのコを呼びますか?」
店員さんが聞いてきました。
薄暗がりの中、眼を凝らし、鏡越しに映る女性の中で、
一番やさしそうな人を選びました。
「こんばんわー」と
黒髪のMさんが隣に座ってきました。
近くで見るとまだ高校生ぐらいの印象で、歳は20歳とのこと、
田舎者のふりをしてあれこれ聞いてみました。
Mさんがなぜここにいるのか?
核心に迫るまでに、そんなに時間はかかりませんでした。
埼玉出身のMさん、医療系の専門学校に通っている。
親に貯金がなく、学費を自分で払っているので、短時間で効率よく稼げるバイトがいいと、
ガールズバーの面接に行ったところ、運悪くそこが風俗店だった。
求人広告が詐欺だった。
なし崩し的に風俗店で働くようになったが、
精神的につらくなってしまい、別の道を探したところ、友達の風俗嬢から、
出会い系バーを勧められた。
Mさんは言います。ここだと風俗と違って、自分で話してみてから外に出るので、
客を選ぶことができる。条件を交渉できる。
そこに女性としてのメリットを感じているようでした。
では実際、そういった性的な行為はどう行われるのか、
率直に聞いてみましたが、
「私はそういうの店外で交渉すると決めてるんでー」とはぐらかされました。
Mさんと店外に出てさらに深い話を聞くという選択肢もあったのですが、
あと30分ほど、時間が残っていたので、もう一人話を聞くことにしました。
端っこにもたれかかって気だるそうに座っていたRさんを呼びました。
24歳、東京出身。茶髪に、青のカラコン、
片方の肩だけずり落ちたカーディガンが、いかにもだらしなそうな印象でした。
Rさんはなぜここにいるんでしょうか?
くだけた会話をしながら核心に迫りました。
17歳で高校を中退し家出したこと、
中学から続くリストカットの癖。
風俗で働きながら地方を転々とし、
毎月5万くれるパパがいること、
そしてあっけらかんと、性的な行為についても、
「お兄さんならこれでいいよ」
と、指を2本テーブルの陰に隠すように見せてきました。
えも言われぬさびしさと、孤独感をRさんの横顔から感じました。
かつての僕も17歳で家出し、高校を中退した所在なき少年でした。
共通するものを少し感じてしまいました。
制限時間の60分が来たので、Rさんを外に連れ出しました。
なんの交渉もなく、ただ飲もうよと、そんな流れでした。
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居酒屋の店内の明るさで、腕のリストカットの傷が生々しく見えてしまいました。
中学から続くリストカット、一番最近したのは4月とのことでした。
なぜ切ってしまうのか、
やっぱり、切れば人が心配してくれる、
やさしくしてくれるというのがあると本人も自覚しているようです。
それは追い詰められた人間の表現方法なのだと思いました。
言葉にできない、伝える言葉がない、
コミニュケーションの方法を学ぶ機会がなかった彼女の、唯一の表現手段だと感じました。
「戻りたいよ、小学校の頃に」
「戻ったらどうするの?」
「もっと勉強するさ」
「今からでもできるさ」という僕の言葉がとても空虚でした。
3時間ぐらい個室居酒屋で飲んでいて気付いたのは、
彼女はトイレに行くたびに、財布を持っていくということでした。
それに気づいた時、彼女がどんな世界に毎日生きているのか、
自分も他人も誰も肯定できない、不信な世界に生きているのだと痛感しました。
それを考えると胸が痛くなってしまって、
僕はなぜか、ねだられるまま、
RさんにIphoneのイアフォンをあげてしまいました。
ただただ、さみしいと言うので、カラオケに行きました。
Rさんがゲスの極み乙女を一曲歌うと、
カラオケが機材トラブルで入力できなくなりました。
店員を呼び、一度は直したのですが、またすぐに動かなくなりました。
Rさんが突然、癇癪を起こしました。泣き叫びました。
「死にたい、殺したい、血が見たい、韓国からミサイルが飛んで来ればいい。
みんな死ねばいい、お金も燃えればいい」
僕は、大丈夫だ、とにかく大丈夫だ、、、と握手した。
あと、韓国からはミサイルは飛んでこない、北朝鮮からだ、、、
とは言えなかった、世の中や社会の仕組みを認識する力が弱いと、
生きるのは本当に困難だろうと思った。
永山則夫死刑囚の「無知の涙」を読んだような気分だった。
教育の重要性にやはりぶち当たった。
彼女は、「不安だ」と、なかなか帰りたがらなかった。
ひたすらにずっとしゃべり続けた。
ここに書けないような貧困の事情も知った。
僕も眠くてふらふらになりながら、朝9時まで一緒にいたが、
「今夜、何かのご縁で僕らは出会った、おれは、きみの味方になる。
女性の貧困支援のNPOだったりいろんな手を使って、少しづつ現状を変えていけるように手助けする、だから安心して、今日は帰ろう」
彼女とLINEを交換して別れた。
明日連絡待ってるね!と彼女の小さい背中は歌舞伎町の朝日の中に消えていった。
またひとつ重い重い宿題をもらってしまった僕だった。
歌舞伎町の出会い系バーの先で、僕が出会ったもの、
それは教育もなく、貧困の連鎖の中で、
それでももがきながら生き続ける所在なき女性たちの切実な現状だった。
明けて、昼、
政治家や官僚などがたむろする、
会員制パーティに女性を斡旋している男性に取材した。
「ここに集まる女性は皆、女優の卵やモデル、グラビア、女子大生など、
出世欲や、より裕福なパトロン、愛人を求めてやってくる。
貧困とは無縁の女性たちだ。
都内にはそういった秘密クラブはいくらでもある。
そして、そんな上流社会とのパスポートを、前川前事務次官が持ってないはずはないわけで、
純粋に性欲のためだけに、彼が歌舞伎町の出会い系バーに出入りするとは考えにくいですね」
裏社会を知る男の言葉には、膝を打つ説得力があった。
いくつもの方向から見る出会い系バー、
ただ、その像の重なり合う部分に、本質のようなものが隠れている気がした。
これで大袈裟太郎の出会い系バー潜入ルポは終わりにしよう。
ここまで読んで、知って、何を感じるか、
あとはそれぞれの判断にお任せしましょう。
大袈裟太郎
これからも取材を続けます。
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