http://www.asyura2.com/17/senkyo226/msg/536.html
Tweet |
誰が支持したのか 米軍と一蓮托生で北朝鮮への軍事的圧力
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/206387
2017年5月30日 日刊ゲンダイ 文字お越し
ミサイル発射を受け会見した安倍首相(左下は金正恩)/(C)AP
また、北朝鮮がミサイルをぶっ放した。ミサイル発射は今年に入って9回目、3週連続である。
偶然なのか、安倍政権が窮地に陥ると必ず北朝鮮はミサイルを発射し、そのたびに安倍首相は救われている。今回も、加計学園の疑惑が浮上し、窮地に陥っていた。安倍首相にとって「北風」は、「神風」みたいなものだ。だからだろう。待ってましたとばかりに「断じて許すことはできない」と、北朝鮮を声高に非難している。
「よほどミサイル発射を待ち望んでいたのか、安倍政権の対応は異様なほどスピーディーでした。ミサイル発射の35分後には、日本の排他的経済水域内に落下する可能性があると公表しています。前回21日は発射から1時間半後、14日も1時間15分後でした。北朝鮮の危機を煽れば加計学園の問題も吹き飛ぶと計算しているのでしょう」(政界関係者)
信じられないのは、「アメリカとともに具体的な行動を取っていく」と北朝鮮を挑発していることだ。どんな行動かと思ったら、なんと、航空自衛隊と米爆撃機との“共同訓練”を実施したという。米B1戦略爆撃機2機と編隊を組んで朝鮮半島方向に北上したというのだ。
しかし、いくら国民の目を加計学園からそらす思惑があるにせよ、核も搭載できる米B1戦略爆撃機と並んで空自を朝鮮半島の近くへ向かわせるとは狂気の沙汰だ。北朝鮮が対峙している国は、あくまでアメリカである。
核実験を強行し、ミサイルを発射しているのも、アメリカと交渉するためだ。日本は関係ない。
なのに、米爆撃機と一緒になって行動したら、日本も直接の敵対国と見なされ、攻撃のターゲットにされてしまう。
「本来、G7の主要テーマでもないのに、安倍首相が北朝鮮問題を取り上げたことも信じられない話でした。たしかに、朝鮮半島の危機は高まっていますが、アメリカ、北朝鮮、韓国、中国、ロシアの関係5カ国は、ホンネでは戦争をしたくない。なんとか話し合いで解決しようとしています。ところが、日本だけが危機を煽っている。当事者が戦争を避けたいと考えていても、コトが大きくなると、やむにやまれず、武力衝突につながることがある。安倍首相の外交は、非常に危険です」(元レバノン大使の天木直人氏)
一国のトップの最大の使命は、戦争に巻き込まれないようにすることだ。なのに、安倍首相は危機を呼び寄せているのだからどうかしている。
トランプ(手前)にべったり/(C)AP
同時に100発のミサイルが飛んでくる |
ヤバイのは、朝鮮半島の危機が高まるほど、安倍首相がハイテンションになっていることだ。このタイミングで、これ見よがしに米B1戦略爆撃機との共同訓練を実施するのはマトモじゃない。
「どうせ戦争は起きやしない」「戦争になっても米軍が本気になればすぐにカタがつく」と考えているのだろうが甘すぎる。
米朝が開戦したら、日本も無傷では済まない。北朝鮮を挑発するような行動をしていたらなおさらである。
すでに北朝鮮は、日本を射程に収める中距離弾道ミサイル「ノドン」を300発も実戦配備している。発射から着弾まで「7〜10分」とされ、たとえ発射をキャッチしても逃げようがない。しかも、北朝鮮のミサイルはかなり精度が高い。
日本はミサイルから身を守るために「迎撃ミサイルシステム(MD)」を装備しているが、撃ち落とすのは不可能である。北朝鮮は「飽和攻撃」に出てくる可能性が高いからだ。「飽和攻撃」とは、たとえば東京を目がけて、何十発もの弾道ミサイルをほぼ同時に異なる地点から発射することだ。50発、100発のミサイルが東京を目がけて一斉に飛んできたら、撃ち落とせるはずがない。
しかも、北朝鮮は10〜20個の核弾頭を保有しているとみられている。1発でも東京に着弾したら終わりだ。独立行政法人「経済産業研究所」の研究員を務めたマイケル・ユーは、42万人の死者が出ると試算している。
安倍政権は、ミサイル発射情報が流れたら「地面に伏せろ」などと愚にもつかない避難方法を啓蒙しているが、助かるはずがない。
「広大なアメリカと違って、日本は絶対に戦争をしてはいけない国です。東京、大阪、名古屋など大都市に人口が密集し、企業も集中している。攻撃されたら日本社会は完全にマヒしてしまう。さらに、日本海沿いには数多くの原発が立地されている。原発が次々に破壊されたら、日本は壊滅的な打撃を受け、立ち直れませんよ」(政治学者・五十嵐仁氏)
もし、朝鮮半島で有事が起きたら、日本は韓国と中国に協力を求める場面が出てくるだろう。韓国に滞在している4万人の邦人を救出するためには、韓国政府の協力は欠かせない。しかし、安倍政権は中国、韓国とケンカをしたままだ。必要な手も打たず、危機を煽るとは無責任にも程がある。
国民を有事に慣れさせ「改憲」するつもり |
安倍首相は完全にトチ狂っている。
主権国家として国土と国民を守るために、朝鮮半島で戦争が起きないよう、トランプ大統領に自制を求めるのが当然なのに、危機を煽り、米軍と一体となって北朝鮮を威嚇するとは常軌を逸している。いったい、誰が米軍との一体化を支持したというのか。
安倍首相は、日本とアメリカとでは置かれた立場が異なることを理解していないのではないか。たとえ米朝戦争がはじまっても、北朝鮮のミサイルはアメリカ本土には届かない。米軍と一体となった時、被害を受けるのは日本である。
この男は、北朝鮮の危機を煽りながら、二言目には「我が国の領土、領海、領空を断固として守り抜く」と口にしているが、自分から「存立危機事態」をつくり出そうとしているとしか思えない。ひょっとして、わざと北朝鮮の怒りの矛先を日本に向けさせているのではないか。
「戦後レジームからの脱却を唱えている安倍首相は、朝鮮半島の危機を利用して、日本を戦前のような国家主義の強い、戦争を出来る国に作り替えるつもりなのだと思う。東京五輪やテロの脅威を持ち出して“共謀罪”を成立させようとしていますが、朝鮮半島の危機が強まれば、国民は“改憲”も納得せざるを得なくなると考えているのでしょう。国民を有事に慣れさせるつもりなのだと思う。実際、朝鮮半島の有事が迫ったら、軍事力の強化が必要だという声が強まり、日本が70年間守ってきた憲法9条も簡単に捨てられる恐れがあります」(五十嵐仁氏=前出)
安倍首相は米軍との一体化を進めているが、アメリカが北朝鮮を攻撃する場合、日本に「伝達」するのは、攻撃の直前30分前だとみられている。電撃的に実行しないと、北朝鮮が先制攻撃してくる可能性が高いからだ。日本国民は準備もないまま、戦争に巻き込まれる恐れが強い。
米軍は朝鮮半島の近くに空母を3隻も展開する予定だ。3隻あれば、北朝鮮のすべての軍事拠点を制圧できるという。安倍首相は調子に乗って、米軍と一緒に北朝鮮を挑発しているが、恐ろしい事態になりかねない。本当に国民はこのままでいいのか。
投稿コメント全ログ コメント即時配信 スレ建て依頼 削除コメント確認方法
▲上へ ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK226掲示板 次へ 前へ
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。